意外と知らずに使っている「ドメイン」
「.com」や「.jp」、「.net」「co.jp」など、様々な種類があります。
最近よく聞かれることが多いので、今回はドメインについてと、ドメイン移管についてを書いてみたいと思います。
1.ドメインの種類について
ドメインは世界中誰でも取得できるもの(gTLD)と、『原則』としてその国に在籍する人しか取得できないドメイン(ccTLD)の二種類に大別されます。
<世界中誰でも取得できる!gTLD代表例>
.com | 主に企業を対象にしたドメイン |
.net | 主にネットワークに関する企業を対象としたドメイン |
.org | 主に非営利団体を対象としたドメイン |
.biz | ビジネスを目的に利用されるドメイン |
.info | 情報サイト等を対象としたドメイン |
.name | 個人を対象とした新しいドメイン |
という意味を持っていますが、特に従う必要もなく自由に取得できます。
<その国に在籍する人しか取れない!ccLTD代表例>
.jp | 日本を意味するドメイン |
.us | アメリカを意味するドメイン |
.cn | 中国を意味するドメイン |
※原則としてその国に在籍する人をされていますが、取得制限を国内に限定せずに全世界から取得できるようにしている国もあります。例:.tv(ツバルを意味するccLTD)
そして、jpドメインはさらに下記の3つの種類に区別されます。
汎用jpドメイン |
日本を意味するドメイン 個人登録:可能 登録数制限:無し |
地域型jpドメイン |
hamamatsu.shizuoka.jpのように、都道府県名と市区町村名で構成されたドメイン 個人登録:可能 登録数制限:有り(1組織・個人→1ドメインまで) |
属性型jpドメイン |
.jpの前に「co」「ne」「or」などの登録者の組織や団体を表す文字が入っているドメイン 個人取得:不可 登録数制限:有り(1組織1ドメインまで) |
<例> .co.jp:日本で登記している株式・有限会社向け .ne.jp:ネットワークサービス向け .or.jp:会社以外の団体(財団法人・社団法人・医療法人等)向け .ac.jp:教育機関や研究機関向け .go.jp:政府機関や各省庁向け |
2.どのドメインを取ったらいい?
今までに数多くのドメイン取得を承ってきましたが、やはり多いのが
「.com」「.jp」「.co.jp」ですね。圧倒的に「.com」が多いです。
ドメインは「早い者勝ち」なので、既に使用したい文字列が使用されているケースも多々…
そんな時は、文字列を増やすか(会社名-創業年.com」など)他のドメインを検討されるのが一般的なフローです。
3.ホームページのリニューアル時、ドメインをそのまま使いたい!
ホームページを既に持っていて、新しく別の会社でリニューアルしたい。
そんな時、今使っているドメインはどうなるの?
名刺もチラシも今のホームページのURLが書いてあるから、変わると困る…。
ご安心ください。基本的にはドメインをそのまま使用することが可能です!
「ドメイン移管」という作業を行い、ドメインの管理を他の会社に移すことができます。
4.ドメイン移管の流れ
A社でホームページを作ってもらって、ドメインも取得・管理をしてもらっていた。
今回リニューアルでB社にお願いしたい。どんな手続が必要?
会社によって少し違ってくる点もありますが、大まかな流れをご説明します。
(1)まずはA社に現在のドメインの状態を確認します。
ネット上にあるWhoisサービスサイトからも確認できます。
・JPRS WHOIS(.jp/.co.jp/.or.jp等):http://jprs.jp/
・お名前.com:http://www.onamae.com/domain/whois/
ドメイン登録からの日数 | 【.jpドメイン以外】登録から60日未満の場合移管が行なえません。60日を経過してからの移管となります。 |
ステータス | ステータスが移管禁止(clientTransferProhibited)になっている場合は移管が行なえません。A社に移管ロックの解除を行ってもらう必要があります。 |
ドメインの有効期限 | 有効期限が間近な場合は移管作業ができません。有効期限が近い場合はA社とB社に確認し、場合によっては先にドメインの更新を行って有効期限を長くする必要があります。 |
(2).jpドメイン以外の場合は、オースコード(Auth Code)をA社に発行してもらいます。
※.comや.netなどのjpドメイン以外の移管では、オースコードと呼ばれる認証コードが必要です。
(3)B社からA社に対して、移管申請を行います。
※.jpドメイン以外の場合は、この時にオースコードが必要になります。
(4)届いた移管申請に対して、A社が移管承認を行います。
これで、ドメインの管理がA社からB社に変更されます。
おおよそ、2週間程度で移管が完了します。
5ドメイン移管の注意点
ドメインの管理を別業者に切り替えるときに、同時にサーバーの移行を検討するケースも非常に多いです。
◆サーバーもB社にお任せしたい
◆@マーク以降にドメインが入っているメールアドレスを利用している
◆ホームページ。メール以外でもサーバーを使用している
この場合は、ドメイン移管だけでなくサーバー移管やメールアドレスの再設定、サーバーの調査などが必要になります。
事前にB社としっかり内容を確認した上で、移管・移行作業を進めるのがベストです。
6.最後に・・・
弊社では、リニューアル時のドメイン移管を可能な限り推奨しております。
・今のホームページのURLのまま新しいホームページを作りたいんだけど…
・リニューアルと同時に、ランニングコストを軽減したい
など、お気軽にご相談ください。
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