「SEO対策で検索順位を上位に」
よく言われるこの言いまわしが、SEOの本質を歪めているような気がします。
そもそもSEOとは
S=search(検索)
E=engine(エンジン)
O=Optimization(最適化)
のことで、検索エンジン最適化とか言われますが、
自社サイトをGoogleが検索しやすいように最適化するという、
この『最適化』が『何に対して』行われているのか?対象が重要です。
対象は?
Google?Yahoo?検索エンジン?
いいえ。検索するユーザーに対してです。
Googleはユーザーをものすごーく大事にする企業です。
ユーザーの欲している情報に対して、
ピンポイントの検索結果を表示させるために日々進化しています。
つい最近のGoogleのアップデートでは
『検索結果に表示された情報が正確かどうかを判断すること』にまで取り組んでいます。
例えば、ウソのニュースがバラまかれても拡散するようなことが無いように少しずつ進化しています。
数年前Googleは「検索結果の整合性までは関与できていない」と述べていましたが、
検索ユーザーサイドから考えることで、そういったことにも着手し始めました。
今年の初めには
『検索結果の順位付けはスマホサイトをメインに考え、パソコンサイトはサブに考える』
ことになりました。
いわゆる『モバイルファーストインデックス』ですが、
これもユーザーのことを考えればこそなのです。
その背景として、2015年にはパソコンからの検索件数を
スマホの検索件数が逆転する事態が起きているからです。
なるほど私も、家にパソコンがあっても
スマホを肌身離さず持ち歩いては検索していますしね。
そんなにスマホで検索する人が増えたのなら、
スマホで見られるサイトを検索結果に反映しないと。
ということでGoogleはユーザーに歩み寄るのです。
では、そんなGoogleに対して自社のサイトを
検索しやすいように最適化するというのはどういうことでしょうか?
こと昨今のSEO対策とは、いかにGoogleに上位表示させるかのテクニックに論点が置かれ
Googleの仕様の改定に振り回されていると感じている方も多いのではないでしょうか。
近年の検索エンジンのシェアを考えれば
Googleは切っても切れない存在であり、我々もその恩恵を受けています。
別にGoogleは仕様改定で、みんなを振り回しているをしているわけではありません。
ここは考え方を変えてみましょう。
Googleが最も大事にしていることは、利用者の利便性を高め、満足度を高めることです。
求める検索結果に最適な答えを提供することです。
その理念はブレることなく、そのために仕様改定を重ねてきています。
ということは、
このGoogleの理念に沿ったサイト構築をすることで
我々は仕様改定時に慌てることなく対応できるということなのです。
自社サイトがどんな人の役に立つかどうかを考えてみましょう。
質問:自社サイトが検索でヒットしないと不利益がでる人はいますか?
私はDIYが趣味で、小さなビスを数個だけ探したことがあります。
近所の大手ホームセンターで探しても、サイズの小さなものは無かったり、
あったとしても素材が違ったり、100個単位だったり。
楽天やAmazonでさえ見つからず、近隣のネジ屋さんを検索しました。
Googleで検索することで最適なネジ屋さんを家の近所で見つけ、
ついには、欲しい素材・サイズのビスを数個、格安で手に入れることができました。
私はこの結果に大変満足し、以後このネジ屋さんに何度も通っています。
しかし、このネジ屋さんが検索で見つからなかったら、
私は高いお金を払って大量のいらないビスを買わなければならなかったかもしれません。
ホント些細なコトですが・・・
そういった、ユーザーに不利益が出る事態を無くす為の仕組みがGoogleには備えられています。
裏を返せば、何を扱っているサイトであっても、
そのサイト上に有益な情報があればGoogleは検索順位を上げていくようになっています。
ユーザーに利益をもたらすことができるサイトをGoogleは求め、
検索結果の順位を上げていくことになります。
では最初に何をしたらいいのでしょうか?
私はこの2点から始めるべきと考えます。
・サイトにユーザーにとって有益な良質なコンテンツを追加したり、改善していくこと。
ユーザーの気持ちになって、自サイトには何を求められているのかを考え、
「いいところ」から伸ばしていきましょう。
・その情報にユーザーが迷わずたどり着けるように導線を正すこと。
スマホで閲覧するユーザーが見やすいサイト。
見たいコンテンツがどこにあるのかがわかるメニューバーの構成を備えましょう。
ユーザー目線に立ったコンテンツが充実しているサイトこそがGoogleが求め、
評価するサイトということになっているのです。
こういったユーザー目線でサイトを構築し、Googleに良質なコンテンツのあるサイトとして
認知してもらうことで成果の出るサイトに育てていきましょう。
スリーカウントの作るホームページは『成果の出るホームページ』を目指しています。
成果の出るホームページというのは、閲覧者さんが見やすく使いやすいホームページです。
お問い合わせフォームひとつ例にとっても、フォームに来ていただくためのボタンに書かれた言葉や
フォームに書くべき必須内容やフォームの項目の順番 ・・・
こういったことが「サイト側」目線で作られているのか?「閲覧者」目線で作られているのか?
で問合せ件数は大きく左右します。
トライ&エラーを積み重ねて成熟させていけるようなホームページを
お客様と共に作っていきたいと考えています。
そしてできあがったサイトが閲覧者に見やすいサイトになっていけば
自ずとGoogleの理念に叶ったサイトとなっていくのです。