
こんにちは。スリーカウント株式会社の代表取締役、鈴木です。早速ですが、飲食店の集客について、こんなお悩みを感じていないでしょうか。
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GoogleマップやSNSには取り組んでいるが、思うように予約が増えない
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以前よりも新規のお客様の動きが鈍くなっていると感じる
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本当は避けたい値下げやキャンペーンに頼りがちになっている
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周りの店も苦戦していて、「何が正解なのかわからない」
ここ最近、飲食店を取り巻く環境は、決して楽な状況ではありません。
食材費や光熱費、人件費の高騰が続く中で、集客のためにやむを得ず取ってきた「価格を下げる」「とりあえず安く出す」といった対応も、今は簡単にできなくなっています。
加えて、世の中的な消費マインドの冷え込みもあり、「外食の回数そのものが減っているのではないか」と感じている方も多いのではないでしょうか。
こうした状況の中で、集客がうまくいかない=自分たちの努力が足りない。と感じてしまうケースも少なくありません。
ただ、私たちは多くの飲食店様を支援する中で、「頑張っていないから集客できない」のではなく、取り組む順番や考え方が、今の環境に合っていないというケースを数多く見てきました。
特に飲食店のWEB集客は、やり方を間違えると、成果が出ないだけでなく、かえってマイナスに働いてしまうこともあります。
だからこそ、これまでの頑張りがしっかり報われるように、今の環境に合った集客の考え方を、一度整理することが大切だと私たちは考えています。
この記事は本気の改善を目指す方向けです
そこで本記事では、飲食店のWEB集客について、『まず押さえるべき基本的な考え方』『どこから手を付けるべきか』『Googleマップ・SNS・LINEなどをどう使い分けるか』といった点を、WEBマーケティングの専門会社である私たちの実体験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
やや長文にはなりますが、最後まで読んでいただくことで、「何から見直せばいいのか」「今のやり方で足りていないポイントはどこか」が整理できる内容になっています。「今の集客に、少しでも不安を感じている」「WEB集客を本気で改善したい」そんな飲食店の経営者様・ご担当者様は、最後までご一読ください。
本題の前に少し自己紹介
弊社は、静岡県を拠点に、これまで全国で500社以上のWEBマーケティング支援を行ってきた会社です。その中には、飲食店様の集客改善に関するご相談も多く含まれています。飲食店の支援と一言でいっても、業態や立地、店舗数によって課題はさまざまです。これまで私たちは、以下のような飲食店様の集客・運営改善に携わってきました。
・静岡県内で複数店舗(約5店舗)を展開し、現在はハワイにも出店している居酒屋チェーン
(WEB集客・採用面の両方から支援)
・郊外型の日本料理店
(1店舗運営、客単価1万2〜3千円程度。WEB集客や運営改善を行い、約3年連続で売上が上昇)
・焼肉店(複数店舗)
(SNSの改善を中心に集客をサポート)
・韓国風カフェ
(若年層向けの集客設計・SNS活用の支援)
・うなぎ専門店
(店舗集客に加え、通販も含めた全体設計を支援。支援開始後、3年連続で売上が10〜15%程度成長)
こうした支援を通じて感じているのは、飲食店の集客は、単に「WEB施策を増やせばうまくいく」ものではないということです。
同じGoogleマップ対策やSNS運用であっても、『立地』『業態』『客単価』『すでにある知名度』『常連の多さ』によって、取るべき戦略や優先順位は大きく変わります。
本記事では、こうした現場での経験を踏まえながら、流行っている施策をそのまま当てはめるのではなく、飲食店のWEB集客をどう捉えるべきか、どこに注意すべきかといった基本的な考え方を中心にお伝えしていきます。
飲食店のWEB集客で、最初に必ず押さえていただきたい前提

ここからが、今回の記事の中でも特に重要なポイントになります。
少し強い表現にはなりますが、飲食店様のWEB集客についてお話しする際、最初に必ず共有しておきたい前提があります。
それは、
お客様に十分に喜ばれていない状態でWEB集客を強化すると、集客がうまくいかないどころか、逆効果になるケースがあるという点です。
誤解のないようにお伝えすると、これは「努力が足りない」「やり方が悪い」といった話ではありません。
WEB集客というのは、簡単に言えばこれまで以上に多くのお客様にお店を知っていただく行為です。
そのため、もし現在、例えば【Googleマップでの評価が☆3.5未満】といったがある場合、WEB集客を強化することで、そうした評価がより広く、より早く伝わってしまう可能性があります。
特に現在は、Googleマップや口コミサイト、SNSなど、お客様が率直な感想を書き込める場所が数多く存在します。
以前であれば、「たまたま合わなかったお客様の声」で済んでいたものが、今では誰でも目にする評価として残り続ける時代です。
そのため、WEB集客は「新規のお客様を呼ぶための魔法の手段」ではなく、お店の現状をそのまま拡大して見せるものだと考えていただくのが、最も近い表現だと思います。
実際に、私たちがご相談を受ける中でも、
・集客施策自体は間違っていない
・GoogleマップやSNSの設定も整っている
にもかかわらず、成果につながらないケースがあります。そうした場合、多くは集客以前の部分に、改善のヒントが隠れています。
例えば、口コミを丁寧に読み返していただくと、
・接客に関する指摘
・提供スピードや説明不足
・お店の雰囲気とのギャップ
といった点が、具体的に書かれていることが少なくありません。
飲食店様の場合、「料理が美味しければ集客できる」という時代は、正直なところ、すでに終わりつつあります。
もちろん、料理のクオリティは大前提です。
ただ、私たちがこれまでに実際のお客様の口コミを1,000件以上分析してきた中で、一つはっきりと見えてきたことがあります。
それは、飲食店の評価は、料理の味だけでは大きく下がりにくいという点です。
実際、☆5が☆4になるといった評価の差は、味に関する指摘で起きることもあります。
一方で、☆1☆2といった大きく評価が下がるケースを見ていくと、ほぼ例外なく「接客態度」や「対応」に関する不満が絡んでいました。
料理は好みの差があるため、多少の評価の上下は起こり得ます。
しかし、接客や対応に強い不満を感じた体験は、評価を一気に下げてしまう引き金になりやすい、という傾向が口コミの分析からも見えてきています。
つまり、現在の飲食店様の評価は、
・接客
・お店の雰囲気
・安心感
・期待とのズレがないか
といった、体験全体で判断されるようになっています。だからこそ、WEB集客に本格的に取り組む前に、飲食店様ご自身が、
今、新しくご来店されたお客様に、「また来たい」と思っていただける状態かどうか
を、一度立ち止まって確認していただくことがとても重要です。本記事では、この前提を踏まえたうえで、『どこからWEB集客に取り組むべきか』『どの施策を、どのように考えればよいのか』を、具体的にお伝えしていきます。
次の章では、飲食店様のWEB集客を考えるうえでの基本的な考え方(検索型・発見型といった捉え方など)について整理していきます。
飲食店のWEB集客で、最初に共有しておきたい基本的な考え方

ここからは、具体的な施策の話に入る前に、飲食店様のWEB集客を考えるうえで、共通して持っておいていただきたい考え方を整理します。
この考え方を押さえずに、Googleマップ、SNS、広告、LINEといった施策に取り組んでしまうと、
・何から手を付ければいいのかわからない
・施策は増えたが、成果につながっている実感がない
・「やっている割に、予約が増えない」
といった状態になりやすいからです。
飲食店のWEB集客は「検索型」と「発見型」に分けて考える
まず、飲食店様のWEB集客は、お客様がお店を知るきっかけで大きく2つに分けて考えることができます。
① 検索型の集客
お客様が、明確な目的を持って探している状態です。
・「近くの居酒屋」
・「〇〇駅 接待 飲食店」
・「家族で行けるレストラン」
このように検索した結果として見つかるのが、
・Googleマップ
・グルメサイト
・Google検索結果
といった、いわゆる検索型の入口になります。この段階のお客様は、「どこか良いお店はないか」と来店意欲がすでに高い状態です。
そのため、検索型の集客は、予約や来店に直結しやすいという特徴があります。
② 発見型の集客
一方で、もう一つが発見型の集客です。こちらは、
・SNSでたまたま流れてきた投稿
・インフルエンサー様の紹介
・友人・知人の投稿やおすすめ
といった形で、「今すぐ探していたわけではないお客様」に知ってもらう入口です。発見型の集客では、「美味しそう」「雰囲気が良さそう」「気になる」といった
感情的な動きがきっかけになります。
飲食店様の場合、InstagramやTikTokなどのSNSは、この発見型の役割を担います。重要なのは、検索型と発見型は、どちらが正解・不正解という話ではないという点です。
両方を理解したうえで、ご自身の店舗様がどちらを強化すべきかを考えることが大切になります。
WEB集客の成果は、来店につながる行動(予約や問い合わせ)を軸に考えると整理しやすい
飲食店様の集客では、最終的なゴールが「来店」であることは間違いありません。ただ、WEB集客を改善していくうえでは、成果の指標を来店につながる行動(予約や問い合わせ)を軸に整理すると、施策の役割が分かりやすくなります。
理由はシンプルで、
・来店は、WEB施策との因果関係が見えづらい
・予約や問い合わせは、どの施策が効いたのかを把握しやすい
からです。
例えば、
・Googleマップの改善後、予約の電話が増えた
・SNS経由でLINE登録が増え、そこから予約につながった
といった形で、改善の手応えを確認しやすいのが予約という指標です。もちろん、『ランチ中心の業態様』『予約を取らないスタイルの店舗様』もいらっしゃいます。そうした場合でも、「問い合わせ」や「電話タップ」など、WEB上で確認できる行動を軸に置いて考えることで、集客の整理がしやすくなります。
飲食店の集客は「認知 × 行きたくなる × リピート」の掛け算
飲食店様の集客を整理すると、最終的には次の3つの要素の掛け算になります。
1)認知・・・お店の存在を知ってもらえるか
2)行きたくなるか・・・美味しそう、雰囲気が良さそうと感じてもらえるか
3)リピート・・・また来たい、次も行こうと思ってもらえるか
どれか一つだけを頑張っても、集客は安定しません。例えば、
・認知はあるが、行きたいと思われていない
・行きたくはなるが、再来店につながらない
といったケースは、決して珍しくありません。
WEB集客で成果を出していくためには、この3つをバランスよく整えていく必要があります。次の章からは、この考え方を前提にしながら、
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【検索型✕認知・行きたくなる】Googleマップ
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【検索型✕行きたくなる】ホームページ
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【発見型✕認知・行きたくなる】SNS
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【リピート】LINE
といった施策を、飲食店様の集客にどう活かしていけばよいのかを、一つずつ具体的に見ていきます。
【検索型✕認知・行きたくなる】飲食店集客はGoogleマップを最初に整える

飲食店様のWEB集客を考えるうえで、最初に整えていただきたい施策が、Googleマップです。
理由は非常にシンプルで、現在、飲食店を探す多くのお客様にとって、Googleマップが「検索の起点」になっているからです。実際に、
・近くで食事をしたいとき
・駅周辺でお店を探すとき
・接待や会食で失敗したくないとき
多くのお客様は、まずGoogle検索を行い、そのままGoogleマップの情報を見て、候補を絞っています。この時点でGoogleマップに表示されなければ、そもそも比較の土俵に上がらないというケースも珍しくありません。
関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?マップの情報を更新して集客するノウハウを徹底解説!
Googleマップは「認知」と「行きたくなる」を同時に担う施策
Googleマップの特徴は、単なる店舗情報の一覧ではなく、『お店の存在を知る(認知)』『行くかどうかを判断する(行きたくなる)』
この2つを、同時に判断される場所である点です。お客様はGoogleマップ上で、
・星の数(評価)
・口コミの内容
・写真や動画
・お店の雰囲気
・利用シーン(接待・家族向けなど)
を一気に見て、「ここにしよう」「今回はやめておこう」を決めています。つまり、Googleマップは集客の入口でありながら、選別の場でもあるということです。
Googleマップを整えずに集客を始めるのは、非常にもったいない
飲食店様から、『SNSを頑張っている』『広告を検討している』『ホームページを作ろうとしている』といったご相談をいただくことがあります。
ただ、Googleマップを拝見すると、
・写真が古い、または少ない
・口コミへの返信が止まっている
・説明文がほとんど書かれていない
といったケースも少なくありません。正直なところ、Googleマップが整っていない状態で他の施策に力を入れても効果は出づらいと感じています。
なぜなら、SNSや広告経由でお店を知ったお客様も、最終的にはGoogleマップを見て判断するケースが多いからです。
そして、Googleマップで見落とされがちなのが、「更新を継続できる体制があるかどうか」です。
実際の現場でも、集客が伸び悩んでいる店舗様ほど、「やろうとは思っていたが、日々の業務に追われて更新できていない」というケースが少なくありません。
そのため、Googleマップ施策では、何をやるか以上に、誰が・どの頻度で更新するのかを最初に決めておくことが重要になります。
飲食店様がGoogleマップで必ず確認していただきたいポイント
ここからは、飲食店様がGoogleマップで最低限押さえておきたいポイントを整理します。
① 口コミ(評価と内容)
飲食店様の場合、口コミは集客に直結する非常に重要な要素です。業態や地域にもよりますが、
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☆3.0台前半
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☆3.5未満
の場合、候補から外されやすくなる傾向があります。また、重要なのは星の数だけでなく、口コミの中身です。
・接客に関する指摘
・提供スピード
・雰囲気とのギャップ
など、改善のヒントがそのまま書かれていることも多く、集客以前に見直すべきポイントを教えてくれます。
② 写真・動画(美味しそうか、雰囲気が伝わるか)
Googleマップでは、
- 料理の写真
- 店内・外観
- 席の雰囲気
といった視覚情報が、
「行きたいかどうか」を大きく左右します。特に飲食店様の場合、美味しそうに見えるかどうかは非常に重要です。お店側が投稿した写真だけでなく、お客様が投稿している写真も含めて、全体としてどう見えているかを確認していただくことをおすすめします。
③ 説明文(どんなお店かが一瞬で伝わるか)
Googleマップの説明文は、意外と見落とされがちですが、重要なポイントです。
- 接待向け
- 家族利用
- 宴会・会食
- 観光客向け
といった利用シーンがある場合は、
説明文の中で明確に伝えておくことで、検索にも強くなり、ミスマッチも減らすことができます。
④ 口コミへの返信(誠実さが伝わるか)
口コミへの返信は、
- 検索順位(MEO)の観点
- お客様への誠実さ
両方の意味で重要です。特に、ネガティブな口コミに対しても、丁寧に返信されている店舗様は、「きちんと向き合っているお店」という印象を与えやすくなります。
⑤ 英語表記・多言語対応(インバウンド対応)
観光客や海外からのお客様が見込める立地の場合、 Googleマップ上の英語表記にも目を向けておくことをおすすめします。
Googleマップには自動翻訳機能がありますが、 店舗の説明文やメニュー名、利用シーンなどを あらかじめ英語で補足しておくことで、お店の特徴がより正確に伝わりやすくなります。
特別な英語対応を新たに用意する必要はありませんが、 「外国の方が見たときに、最低限の情報が分かるか」 という視点で一度確認しておくだけでも、来店のハードルを下げることにつながります。
関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?マップの情報を更新して集客するノウハウを徹底解説!
【検索型✕行きたくなる】飲食店集客におけるホームページの考え方

Googleマップを見たお客様が、次に確認しやすいのが飲食店様のホームページです。
ただし、ここで最初にお伝えしておきたいのは、飲食店様のWEB集客において、ホームページが主役になるケースは多くありません。ホームページは、集客の入口というよりも、「本当にこのお店で大丈夫そうか」を判断するための補助的な存在として機能することがほとんどです。
「立派なホームページ=集客できる」ではない
飲食店様から、『ホームページは必要でしょうか』『高額な制作費をかけるべきでしょうか』といったご相談をいただくことがあります。
結論からお伝えすると、多くの飲食店様にとって、高額なホームページは必須ではありません。それよりも重要なのは、
・情報が分かりやすく整理されているか
・見た瞬間に「ちゃんとしていそう」と感じられるか
といった点です。
実際、Googleマップを見たあとにホームページを確認するお客様は、細かいデザインや演出よりも、
・写真はきれいか
・メニューや価格帯は分かるか
・予約や問い合わせがしやすいか
といった基本的な要素を見ています。
飲食店様のホームページで最低限押さえたいポイント
ここでは、飲食店様のホームページにおいて最低限押さえておいていただきたいポイントを整理します。
① 写真がしっかり掲載されているか
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料理
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店内
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外観
が分かる写真があるだけで、安心感は大きく変わります。特に、Googleマップと写真の印象が大きくズレていると、不安につながりやすくなるため注意が必要です。
② お店の特徴や利用シーンが伝わるか
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接待向け
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家族利用
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一人でも入りやすい
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記念日向け
など、どんなお客様に向いているお店かが伝わることが重要です。これは、「誰に来てほしいお店なのか」を明確にすることにもつながります。
③ メニューや価格帯がイメージできるか
価格帯がまったく分からない状態は、お客様にとって大きな不安要素になります。すべてを細かく載せる必要はありませんが、
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おおよその価格感
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コースの有無
などは、分かるようにしておくことをおすすめします。
④ 予約・問い合わせへの導線が分かりやすいか
ホームページを見て、
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予約はどこからすればいいのか
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電話番号はどこか
が分かりにくいと、せっかくの興味が離脱につながってしまいます。予約フォーム、電話番号、LINEなど、行動につながる導線は、分かりやすく配置しておきたいポイントです。
ホームページは「やりすぎない」ことが、結果的に集客にプラスになる
飲食店様のホームページは、作り込みすぎることで集客が伸びる、というものではありません。それよりも、
【Googleマップで興味を持ったお客様が、迷わず安心できる、情報を確認できそのまま予約・来店につながる】この流れを邪魔しないことが重要です。
ホームページは、検索型集客における「行きたくなる」を支える存在と考えていただくと、役割が整理しやすくなります。
補足としてお伝えすると、飲食店様のホームページを確認されるお客様は、年代や利用シーンによっても傾向が分かれるケースがあります。
例えば、接待や会食での利用、ご家族との食事、少し落ち着いた雰囲気を求めている場合。こうした場面では、Googleマップだけでなく、ホームページまで確認したうえで判断される方も少なくありません。
一方で、若年層向けのカジュアルな業態様や、日常使いが中心の店舗様の場合、ホームページは「必ず見られるもの」というより、安心材料として存在しているかどうかが重視される傾向があります。
そのため、すべての飲食店様が同じようにホームページを作り込む必要はなく、誰に、どんなシーンで使われるお店なのかを踏まえて、役割を整理しておくことが大切です。
次の章では、Googleマップやホームページとは異なる入口となる、【発見型✕認知・行きたくなる】SNSの考え方について見ていきます。
【発見型✕認知・行きたくなる】SNSを活用した飲食店集客の考え方

SNSは、飲食店様のWEB集客において「発見型」の入口を担う重要な施策です。
Googleマップのように「今すぐお店を探しているお客様」ではなく、まだ探してはいないが、知るきっかけが生まれる層に対してアプローチできる点が特徴です。
本章では、発見型の集客施策として、Instagramを中心に考え方を整理していきます。なお、ここでお伝えする考え方は、TikTokなど他のSNSにも共通します。
Instagramで飲食店集客を行う際に、最初に意識すべき「一覧の見え方」
飲食店様のInstagram運用で、最も誤解されやすいポイントがあります。
それは、1投稿ずつ見られている前提で考えてしまうことです。実際には、多くのお客様は、
・「〇〇市 居酒屋」
・「〇〇駅 グルメ」
といった形で検索し、
投稿一覧(プロフィール画面)をまとめて見て判断しています。そのため、SNSでは、1投稿が良いかどうかよりも、一覧で見たときに、美味しそうか、雰囲気が伝わるかが、最初の判断材料になります。
ここで「あまり惹かれない」と感じられてしまうと、どれだけ良い投稿をしていても、その先まで見てもらえないケースが多いのが実情です。
発見型集客のSNSで重視されるのは「感情」です
Instagram経由でお店を知るお客様は、合理的に比較しているわけではありません。
・なんとなく美味しそう
・雰囲気が良さそう
・行ってみたい
といった、直感的な感情がきっかけになります。そのため、SNSでは、お店の想い、詳細な説明、細かい情報などを詰め込みすぎる必要はありません。
むしろ、料理が美味しそうに見えるか、店内の雰囲気が伝わるか、自分が行ったときのイメージが湧くかといった点を、視覚的に伝えることが重要になります。
インスタグラマーの投稿があっても飲食店の「公式アカウント」は見られている
発見型の集客では、インスタグラマーや第三者の投稿がきっかけになるケースも多くあります。
ただし、その場合でも多くのお客様は、「このお店、実際どうなんだろう?」と感じ、飲食店様の公式アカウントを確認しに来ます。
このとき、投稿がバラバラ、料理や雰囲気が分かりにくい、更新が止まっているといった状態だと、せっかくのきっかけが活かされません。
発見型のSNSでは、「最初に見られる公式アカウント」としての整え方が重要です。
インスタグラマー施策は「直接つながる」ほうが成果につながりやすい
SNS集客の一つとして、インスタグラマー様との連携を検討される飲食店様もいらっしゃいます。
この点について、現場での経験からお伝えすると、代行会社を通すよりも、直接やり取りするほうが成果につながりやすいケースが多いと感じています。
理由は、
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お店の想いや背景が伝わりやすい
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単発で終わらず、継続的な関係になりやすい
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コストを抑えやすい
といった点です。もちろん、すべての店舗様に当てはまるわけではありませんが、可能であれば、自店の雰囲気と相性の良い方に、丁寧にDMでお声がけするといった形から始めてみるのも、一つの選択肢です。
TikTokも集客の「考え方」は同じ
近年、TikTokで飲食店を探す方も増えています。ただし、SNSとしての入口が違うだけで、考え方はInstagramと共通です。
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一覧で見たときに惹かれるか
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美味しそう・雰囲気が伝わるか
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行ったときのイメージが湧くか
この点を押さえていなければ、どのSNSであっても成果につながりにくくなります。
SNSは「予約を取る場所」ではなく「理由をつくる場所」
SNS運用でよくある失敗が、SNS単体で予約や来店を完結させようとすることです。SNSはあくまで、認知を広げる、行きたくなる理由をつくるための施策です。
SNSで興味を持ったお客様が、Googleマップを見る、ホームページを確認するといった流れで判断するケースが多いため、他の施策と連動させることが重要になります。
次の章では、そうして集まったお客様を、
予約や再来店につなげていくための【リピート】施策としてのLINEについて整理します。
【リピート】LINEを活用した飲食店集客の安定化

ここまで、Googleマップ・ホームページ・SNSといったお店を知ってもらうための施策について整理してきました。
ここで一つ、非常に重要な視点があります。それは、新規のお客様を増やすだけでは、集客は安定しないという点です。
物価高騰や人件費の上昇が続く中で、新規集客だけに頼り続けるのは、飲食店様にとって大きな負担になりやすくなっています。
だからこそ、WEB集客では「入口」だけでなく、来てくださったお客様と、どう関係を続けていくかまでを設計する必要があります。
その役割を担うのが、LINEです。
改めて、飲食店の集客は、
認知 × 行きたくなる × リピート
の掛け算で成り立っています。この中で、最後の「リピート」を担うのがLINEだと考えていただくと、役割が非常に分かりやすくなります。
LINEが特に効果を発揮しやすい飲食店様の特徴
現場での経験からお伝えすると、LINEはすべての飲食店様に同じように向いているわけではありません。
特に効果が出やすいのは、次のような店舗様です。
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ファミリー層の利用が多い飲食店様
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郊外型・地域密着型の飲食店様
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地域の中で、ある程度名前が知られている店舗様
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ランチや日常使いで、来店頻度が高い業態様
こうした店舗様では、「また行こう」と思い出してもらう、近くに行ったときに選択肢に入るといった行動が、
LINEの配信をきっかけに起きやすくなります。
LINE×広告で「友だち」を集めるという考え方
LINE施策の中で、条件が合えば非常に効果的なのが、LINEと広告を組み合わせた友だち獲得施策です。
例えば、すでに地域で一定の認知がある、クーポンを出すと反応が見込める、商圏がある程度限定できる。といった飲食店様では、
この方法がうまく機能するケースがあります。
実際に、ある地域の飲食店様では、
・広告費:約10万〜15万円
・地域を限定した配信
・「LINE友だち追加でクーポン」という設計
を行った結果、1人あたり約50円、約2,000人のLINE友だちを獲得という成果につながった事例もあります。
もちろん、すべての店舗様で同じ結果が出るわけではありません。ただ、
来店経験のある方や近隣の方とつながれるという点で、非常に効率の良いリピート施策であることは確かです。
LINEを使った飲食店集客でやりがちな失敗
一方で、LINE施策には注意点もあります。よく見られるのが、
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クーポン配信ばかりになってしまう
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配信頻度が多すぎる
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「お得」「割引」だけを訴求してしまう
といったケースです。この状態が続くと、価格でしか選ばれない、来店しないと損、という印象になるといったリスクが高まります。
特に、単価が高い飲食店様、接待や記念日利用が中心の店舗様の場合、LINEの使い方を誤ると、お店の価値や世界観を損ねてしまう可能性もあります。
LINEの本来の価値は、割引を配ることではありません。
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季節のメニュー
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フェアやイベント
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空席情報
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お店の日常や考え方
といった情報を通じて、お客様にお店を思い出していただくことにあります。「今すぐ来てください」と強く訴えなくても、自然と次の来店や予約につながる。
そうした関係性をつくることが、LINE活用の理想的な形です。
【補完】まだ効果的な飲食店集客のオフライン施策について

ここまで、Googleマップ・ホームページ・SNS・LINEといったWEBを活用した飲食店集客について整理してきました。
ただ、飲食店様の集客というと、どうしてもWEB施策だけに目が向きがちですが、地域に根ざした飲食店様ほど、今でもオフライン施策が効果を発揮するケースがあります。特に、
・物価高騰による原価・人件費の上昇
・インターネット広告の単価上昇
といった状況を踏まえると、オフライン施策をうまく取り入れることは、集客の選択肢を広げるうえでも有効です。
チラシ(フライヤー)は、地域の飲食店様にとって今でも現実的な手段
地域密着型の飲食店様で取り組みやすい施策の一つが、チラシ(フライヤー)です。チラシというと、効果がなさそう、少し古い施策に感じると思われることもありますが、近隣の方にお店の存在を知ってもらうという目的においては、今でも素直に機能するケースがあります。
チラシ自体は、大きなコストをかけずに作ることも可能です。さらに効果的なのは、ただ配布するだけでなく、近隣の店舗様を回ってご挨拶し、関係を作ることです。
こうした取り組みから、相互にお客様を紹介し合う、「この近くなら、あのお店もおすすめですよ」と声がかかるといった、広告では作りにくい集客の流れが生まれることも少なくありません。
看板は、広告単価が上がっている今だからこそ見直したい施策
もう一つ、見落とされがちですが効果が出やすいのが看板です。
インターネット広告の単価が上がっている今、看板のようなオフライン施策が、相対的に見直されていると感じています。
看板の強みは、お店の前を通る人に、繰り返し認知される、一度設置すれば、継続的に効果が出やすいという点にあります。
もちろん、立地や通行量によって向き不向きはありますが、条件が合う場合には、WEB施策と組み合わせることで、集客の底上げにつながるケースもあります。
オフライン施策は、WEB集客と組み合わせて考える
オフライン施策は、それ単体で完結させるというよりも、Googleマップでお店を確認してもらう、来店後にLINEでつながるといった形で、
WEB集客と組み合わせて考えることが重要です。例えば、
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看板やチラシでお店を知る
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Googleマップで詳細を確認する
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実際に来店する
-
LINEを通じて再来店につながる
この流れは、飲食店様にとって非常に自然な集客導線です。
WEB施策とオフライン施策は、どちらか一方を選ぶものではなく、役割を分けて組み合わせるものだと考えていただくと、集客全体が整理しやすくなります。
次の章では、ここまでお伝えしてきた内容を踏まえたうえで、飲食店様が陥りがちな集客の失敗例について整理していきます
よくありがちな飲食店集客の失敗例

ここまで、飲食店様のWEB集客について、考え方、施策の詳細、リピートを生み出す仕組みを整理してきました。
最後に、私たちが現場でよく目にする飲食店集客の「失敗パターン」についてお伝えします。
いずれも、特別な失敗、一部の店舗様だけの話ではなく、真剣に集客に取り組んでいる飲食店様ほど、陥りやすいケースです。
失敗例① 手間やコストのかかる施策から始めてしまう
よくあるのが、
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いきなりホームページを作り直す
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先に広告を出してみる
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SNS運用に力を入れ始める
といったケースです。もちろん、これらの施策自体が間違っているわけではありません。
ただ、Googleマップが整っていない状態でこれらを進めてしまうと、本来得られるはずだった成果を取りこぼしてしまうことが少なくありません。SNSや広告でお店を知ったお客様の多くは、最終的にGoogleマップを確認します。
その時に、写真が少ない、口コミへの返信が止まっている、お店の特徴が伝わらないといった状態だと、せっかくの流入が判断の段階で離脱してしまいます。
失敗例② 「飲食店集客=新規を増やすこと」だけに目が向いてしまう
集客という言葉から、「新しいお客様を増やすこと」を真っ先にイメージされる方も多いと思います。
ただ、新規集客だけに頼り続けると、
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広告費がかさむ
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SNS運用の負担が増える
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成果が安定しない
といった状態になりやすくなります。
特に、物価高騰や人件費の上昇が続く今の環境では、新規集客だけで売上を維持し続けるのは難しいのが現実です。
一度ご来店いただいたお客様と、どう関係を続けていくか。この視点が抜けてしまうと、集客はどうしても不安定になります。
失敗例③ 業態や利用シーンに合わない集客施策を選んでしまう
飲食店様の集客で重要なのは、すべての施策が、すべての業態に向いているわけではないという点です。
例えば、
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ファミリー向けの店舗様なのに、SNS映えだけを重視してしまう
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接待利用が多い店舗様なのに、割引訴求が中心になってしまう
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回転重視の業態様なのに、予約前提の導線を作ってしまう
といったケースでは、施策と実態が噛み合わず、成果につながりにくくなります。大切なのは、誰に、どんなシーンで、どんな価値を提供しているお店なのか。
を踏まえて、施策を選ぶことです。
失敗例④ 自店の現状を見直さないまま、集客だけを強化してしまう
最後に、最も注意していただきたい失敗例です。それは、提供している体験やサービスを見直さないまま、集客だけを強化してしまうことです。
WEB集客は、お店の魅力を新しく作り出すものではありません。今ある状態を、そのまま広く伝える手段です。
そのため、
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接客
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オペレーション
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料理や雰囲気
に課題が残ったまま集客を強化すると、その評価も一緒に広がってしまいます。だからこそ、集客に本腰を入れる前に、口コミを読み返す、お客様の声を整理する、改善できる点を洗い出すといった作業が欠かせません。
飲食店集客の失敗を避けるために大切なこと
ここまでお伝えした失敗例は、決して「やってはいけないこと」ではありません。
多くは、順番が少し違った、視点が一部抜けていただけのケースです。
飲食店様の集客では、流行っている施策を追いかけるよりも、自店に合っているか、今のフェーズに合っているかを確認しながら、
一つずつ積み上げていくことが、結果的に近道になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、飲食店様のWEB集客について、まず押さえていただきたい前提、検索型・発見型という考え方、Googleマップ、ホームページ、SNS、LINEそれぞれの役割、よくありがちな集客の失敗例といった点を、できるだけ整理してお伝えしてきました。
飲食店様を取り巻く環境は、物価高騰や人件費の上昇、消費マインドの変化などもあり、決して簡単な状況ではありません。その中で、とにかく集客を増やさなければ、何か新しい施策を始めなければと焦ってしまうお気持ちも、多くの飲食店様を支援する中で、私たちも日々感じています。
ただ、これまでお伝えしてきた通り、飲食店様のWEB集客は、流行っている施策を増やせばうまくいくというものではありません。
大切なのは、自店の業態や立地、どんなお客様に来てほしいのか、今どのフェーズにあるのかを踏まえたうえで、それぞれの施策の役割を整理し、無理のない形で積み上げていくことです。
もし、
・何から見直せばいいのかわからない
・今やっている施策が合っているか不安
・GoogleマップやLINEを整えたいが、手が止まっている
と感じていらっしゃる場合は、一度、第三者の視点で整理してみるのも一つの方法です。弊社スリーカウント株式会社では、飲食店様をはじめとした地域ビジネスの方向けに、30分の無料WEBコンサルティングを行っています。
無理な営業は行いません、できていない点を責めることもありません、現状を整理し考え方の方向性をお伝えすることを目的としています「今すぐ何かを依頼するかは分からない」という段階でも問題ありません。
本記事を読んで、「一度、話を整理してみたい」「自分たちの場合はどう考えればいいのか聞いてみたい」と感じていただけたのであれば、ぜひお気軽にご相談ください。飲食店様の状況に合わせて、現実的で、続けられるWEB集客の考え方を一緒に整理できればと思います。

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