
求人ボックスの掲載料金について「求人を出すと結局いくらかかるんだろう」と調べていて、いまひとつすっきりしないまま検索を続けている方は多いと思います。無料で掲載できると書いてあるけれど本当に1円もかからないのか、有料にしたら毎月どれくらい持っていかれるのか。そのあたりがはっきりしないと、社内で予算の相談もできません。
読みにくさの理由はシンプルで、求人ボックスの有料掲載がクリック課金という仕組みだからです。クリックされた分だけ支払う方式なので、掲載前に総額が確定しません。ただ実際のところ、多くの会社にとって本当に悩ましいのは金額そのものではなく、そもそも自社が有料に進むべきなのか、無料のままで改善できるのかが判断できないことのほうです。ここを間違えると、お金をかけても応募が増えないという結果になりかねません。
そこでこの記事では、料金の仕組みと相場をひととおり押さえたうえで、無料で足りるのか有料に切り替えるべきかを自社で判断できるところまでお伝えします。あわせて、有料掲載を始めたあとに無駄なクリックを減らして費用を抑える方法もまとめました。予算を組む前の材料としてお使いください。
【この記事で分かること】
・無料のままで足りるか、有料に切り替えるべきかの判断基準
・求人ボックスの無料掲載と有料掲載の違い(かかる費用の全体像)
・シンプルプランとアドバンスプランの違いと、自社に合うほうの選び方
・月予算別の費用シミュレーションと、クリック単価の目安
・掲載料金を抑えるための3つの方法
・代理店に依頼する場合の手数料相場
求人ボックスの掲載料金は無料と有料の2種類

求人ボックスの料金体系はシンプルで、掲載の入口が無料と有料の2種類あるだけです。まず押さえておきたいのは、無料のほうは本当に1円もかからないということです。求人サイトというと「まず掲載料がかかって、そこから応募が来るかどうか」という感覚を持っている方が多いと思いますが、求人ボックスはそこがまったく違います。有料掲載を選んだ場合も、費用が発生するのは求職者が求人をクリックしたときだけです。この違いを最初に理解しておかないと、「有料に切り替えたら毎月固定でいくらか取られるのでは」という誤解のまま判断してしまうことになります。まずは全体像を一枚で押さえてください。
| 無料掲載 | 有料掲載 | |
|---|---|---|
| 掲載費 | 0円 | 0円(掲載自体は無料) |
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額固定費 | 0円 | 0円 |
| 成果報酬 | 0円 | 0円 |
| クリック課金 | なし | 1クリック25円〜1,000円の範囲で設定 |
| 最低予算 | ー | 1日500円から |
| 最低掲載期間 | なし | なし(1日単位で利用可能) |
(出典:求人ボックス「有料求人掲載」、求人ボックス法人向けヘルプ「【採用ボード】有料オプションの料金体系」。「1日単位で利用できる」の記載は公式メディアガイド2026年1月版による)
表を見ていただくと分かるとおり、無料と有料を分けているのは「クリック課金があるかどうか」の一点だけです。掲載そのものにお金がかかる仕組みではないので、いきなり大きな予算を用意する必要はありません。
ここまでが料金の全体像です。ただ、多くの会社が本当に迷うのはこの先で、うちは無料のままで足りるのか、お金をかけるべきなのかが分からないという声をよくいただきます。その判断の仕方は後半の「求人ボックスは無料掲載のままで足りる?」で、管理画面の3つの数字を使って整理しています。
無料掲載は採用ボード・クローリングの2種類
無料で求人を載せる方法は2つあります。ひとつが「採用ボード」で、求人ボックスが用意している企業向けの管理画面に直接求人を作成して公開する方法です。アカウントを作って求人情報を入力すれば掲載できるので、自社に採用サイトがない会社でもすぐに始められます。申込書や契約書のやり取りも不要です。
もうひとつが「クローリング」で、こちらは自社の採用サイトや利用中の求人サイトに載っている求人情報を、求人ボックス側が自動的に読み取って掲載する仕組みです。すでに採用サイトを持っている会社なら、こちらのほうが手間なく求人を出せます。ただしクローリングには読み取られるための条件があり、条件を満たしていないといつまでたっても掲載されません。
▶ クローリングで掲載されるための条件は、こちらで詳しく解説しています。 求人ボックスのクローリング掲載とは
有料掲載はクリック課金型で表示だけでは費用ゼロ
有料掲載は、求人ボックスの検索結果で自社の求人を優先的に表示させるための仕組みです。公式は有料掲載を「さらに多くの応募を集めるために優先的に求人を表示する検索連動型のサービス」と説明していて、いわゆるリスティング広告と同じ考え方の広告になります。
料金の計算式そのものはとてもシンプルで、掲載料金は「クリック数 × クリック単価」で決まり、そこに消費税が加算されます。重要なのは、検索結果に表示されただけでは1円もかからないという点です。何万回表示されようと、求職者がクリックしなければ費用は発生しません。たとえばクリック単価を100円に設定して1日に20回クリックされたなら、その日の広告費は2,000円です。
前払いやデポジットも不要で、最低掲載期間の縛りもありません。1日単位で使えるので、「まず1週間だけ試して、反応を見てから続けるか決める」といった使い方もできます。支払い方法は、自社で直接申し込む場合は原則クレジットカードの登録が必要で、代理店を通す場合は毎月末締めの翌月末払いが一般的です。
求人ボックスの有料掲載は「シンプルプラン」と「アドバンスプラン」の2種類

有料掲載を始めると決めたあと、最初に選ぶのが有料プランです。求人ボックスの有料掲載の料金体系は、シンプルプランとアドバンスプランの2つに分かれていて、どちらを選ぶかで設定できる項目と、毎月の費用の出方が変わります。ざっくり言えば、予算だけ決めて残りは任せるのがシンプルプラン、クリック単価まで自分で握るのがアドバンスプランです。どちらが優れているという話ではなく、社内に広告を見られる人がいるかどうかで向き不向きが分かれます。それぞれの中身を見ていきましょう。
| シンプルプラン | アドバンスプラン | |
|---|---|---|
| 設定する項目 | 1日あたりの予算のみ | 入札方法・入札単価・ご利用予算の3つ |
| 入札方法 | 自動運用が適用される | 手動運用・自動運用から選べる |
| クリック単価 | 求人ボックスが自動調整(上限1,000円) | 手動なら25〜1,000円を1円単位で設定 |
| 予算の単位 | 1日あたり | 1日あたり・1ヶ月あたり・期間指定 |
| 向いている会社 | まず少額で試したい/単価調整に時間を割けない | 職種ごとに単価を変えたい/社内に広告を見られる人がいる |
(出典:求人ボックス法人向けヘルプ「【採用ボード】有料オプションの設定方法」)
シンプルプランは1日の予算だけ決めればいい
シンプルプランで設定するのは1日あたりの予算だけです。入札方法は自動運用が適用されて、求人ボックス側が入札単価を自動で調整してくれます。上限は1,000円です。
単価の上げ下げを毎日見る必要がないので、採用担当者が他業務と兼務していて広告に時間を割けない場合や、初めて有料掲載を試す場合に向いています。1日500円から設定できるので、「まず1週間だけ様子を見る」といった始め方もできます。
裏を返すと、シンプルプランでは手動運用を選べません。単価を自分でコントロールできないぶん、想定より高い単価でクリックが発生することもあります。
アドバンスプランは入札方法・単価・予算を自分で決める
アドバンスプランでは、入札方法・入札単価・ご利用予算の3つを自分で設定します。入札方法は手動運用と自動運用のどちらかを選べます。
手動運用は、クリック単価を25円から1,000円の範囲で1円単位に設定する方法です。「この職種は50円に抑えたい」「急いで採用したいこの求人は200円まで上げて露出を増やしたい」といった調整が自在にできるので、募集職種ごとにメリハリをつけたい会社に向いています。
自動運用を選んだ場合も、アドバンスプランなら入札単価の上限を300円・500円・700円・1,000円の4つから選べます。25円から選んだ上限までの範囲で自動的に調整されるので、「任せるけれど上限は握っておきたい」という使い方ができます。
予算の設定も柔軟で、1日あたり・1ヶ月あたり・期間指定の3種類から選べます。「今月は20万円まで」「このキャンペーン期間だけ」といった組み方ができるので、採用計画に合わせやすいのはこちらです。
ここで一つ、勘違いしやすいポイントがあります。設定する金額は「入札単価」と呼ばれるもので、これは実際に支払う金額ではなく、1クリックあたりに払ってもよい上限額です。公式ヘルプにも、クリック発生時の実際の費用は掲載順位や表示ページに応じて入札単価より低くなることがあると明記されています。つまり200円で設定したからといって、毎回200円が引かれるわけではありません。
(出典:求人ボックス法人向けヘルプ「【採用ボード】入札単価」)
なお公式資料には、設定状況によっては設定した予算に到達しない場合や、日々の入札単価が変動する場合があるとの注意書きもあります。自動運用にしたからといって毎日きっちり予算を使い切るわけではない、という点は知っておいてください。
使いすぎが心配な場合は、月間予算を設定しておくと安心です。月間予算は10,000円から設定でき、利用額がその上限に達すると有料配信が自動的に停止します。
(出典:求人ボックス法人向けヘルプ「【採用ボード】月間予算」)
なお、プランを決めたあとの申し込み手続き自体は簡単で、求人を作成するときに有料設定をすれば開始できます。クレジットカードの登録が原則必要になる点だけ、先に社内で確認しておくとつまずきません。
▶ 採用ボード経由・クローリング経由それぞれの申し込み手順は、こちらで画面に沿って解説しています。 求人ボックスに求人を掲載する方法
単価を上げても必ず表示されるわけではない
手動運用にすると、多くの方が最初にここでつまずきます。「単価を上げれば上位に出る」と思って金額だけ引き上げても、思ったように表示されないことがあるからです。
というのも、求人ボックスの掲載順位を決めているのは入札単価だけではないからです。公式メディアガイド(2026年1月版)によると、広告ランクは入札単価・キーワードと求人情報の関連性・求人情報と求人サイトの品質・推定クリック率といった要素で構成されていて、資料には「入札単価を引き上げても掲載がされる保証はございません」とはっきり書かれています。
これは裏を返せば、求人原稿の中身が良くて求職者に選ばれている求人ほど、少ない単価でも上に出やすいということです。単価だけで順位が決まる仕組みではないので、求職者に選ばれる求人を出せている会社ほど、少ない予算でも応募を集めやすくなります。
【月予算別】求人ボックスの掲載料金シミュレーション

仕組みが分かっても、「で、うちは月にいくら用意すればいいのか」が見えないと動けないと思います。ここで読みにくいのは総額そのものよりも、月の掲載費用をいくらに置けば何クリック買えるのか、という換算のほうです。社内で金額を相談するにはこの換算が要るので、まずは逆算の式から押さえてください。計算式は「月予算 ÷ クリック単価 = 想定クリック数」です。ここで使う単価の目安ですが、公式メディアガイド(2026年1月版)によると求人ボックスの平均CPC(平均クリック単価)は約100〜150円とされています。まずはこの水準を基準に考えるのが現実的です。
| 月予算 | 単価100円の場合 | 単価150円の場合 |
|---|---|---|
| 3万円 | 約300クリック | 約200クリック |
| 5万円 | 約500クリック | 約333クリック |
| 10万円 | 約1,000クリック | 約667クリック |
| 20万円 | 約2,000クリック | 約1,333クリック |
| 30万円 | 約3,000クリック | 約2,000クリック |
クリック数が出たら、次は応募数に換算します。求人ボックスに限らず、求人広告のクリックから応募に至る割合は求人原稿の中身と応募フォームの入りやすさで大きく変わるので一律には言えませんが、クリック数がそのまま応募数になるわけではないという前提だけは押さえておいてください。ここを取り違えて「1,000クリックあるのに応募が5件しかない!」と媒体のせいにしてしまうケースを、現場ではよく見かけます。多くの場合、原因は広告ではなく応募先のページ側にあります。
もうひとつ注意したいのが、平均CPCはあくまで全体の平均だという点です。募集職種や地域、そのエリアで同じ職種を募集している企業がどれくらい出稿しているかによって、実際の単価は上下します。競合の多い職種では平均より高くなりますし、逆に競合が少ない地方の職種なら100円を下回ることもあります。最初の1ヶ月は「単価の実測値を取るための期間」と考えて、そこから予算を組み直すのがいちばん確実です。
求人ボックスと他の求人媒体の料金比較

求人ボックスを検討している会社の多くは、Indeedやスタンバイといったほかのサービスもあわせて比べていると思います。3つとも求人検索エンジンと呼ばれるジャンルで、クリック課金という料金の考え方も共通しています。そのため「どれが安いか」で比べようとすると差が見えにくく、判断に迷いやすいところです。実際に違いとして表れるのは金額そのものではなく、クリック単価をどこまで自分でコントロールできるかという点です。予算を細かく握りたいのか、それとも運用の手間を減らしたいのかで、選ぶべき媒体は変わってきます。
Indeedとの料金の違い
求人ボックスとIndeedのいちばん大きな違いは、クリック単価を手動で設定できるかどうかです。求人ボックスの手動運用なら25円から1,000円の範囲で1円単位に自分で決められます。一方のIndeedはクリック単価が入札形式で決まり、需要や競合の状況によって変動する仕組みで、求人ボックスのように単価の下限と上限が公表されているわけではありません。
この違いは費用管理の面で効いてきます。求人ボックスなら「この職種は単価を60円に抑える」といった細かい調整ができるので、限られた予算のなかで配分を決めやすくなります。一方のIndeedは国内最大級の利用者数を持っていて、集客力という点では大きな強みがあります。予算のコントロールを重視するのか、母数の大きさを取るのかで選び方が変わってきます。
▶ Indeedの掲載料の相場や仕組みは、こちらで詳しくまとめています。 Indeedの掲載料はいくら?料金の仕組みと相場
スタンバイとの料金の違い
スタンバイも求人ボックスと同じクリック課金型で、料金の考え方としては近い媒体です。ただし求職者の集まり方は媒体ごとに違うので、同じ予算を入れても届く層は変わってきます。どの層に届いているかは実際に出稿してみないと分からない部分なので、比較検討している段階なら少額で並行して試すほうが話が早いです。
媒体選びで迷ったときは、どれか1つに絞るより、まず2媒体を少額で回して反応の差を見るほうが早く答えが出ます。どちらも初期費用がかからないので、比較のコストはほとんどかかりません。
求人ボックスは無料掲載のままで足りる?有料掲載に切り替える判断基準

ここまで料金の仕組みを見てきましたが、実際にいちばん多くいただくご相談は「有料にしたほうがいいのか、無料のままで粘るべきか」です。求人ボックスは無料でも十分に応募が来るケースがある媒体なので、有料にすることが必ずしも正解ではありません。一方で、無料のままで時間だけが過ぎていく状態も避けたいところです。判断の分かれ目は、応募が来ない原因が「見られていないこと」なのか「見られているのに選ばれていないこと」なのかにあります。ここを取り違えると、お金をかけても結果が変わりません。以下のチェックで自社がどちらなのかを確かめてください。
判断に使うのは管理画面の3つの数字だけ
難しい分析は要りません。見るのは管理画面に出ている3つの数字です。
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表示回数:自社の求人が検索結果に出た回数
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クリック数:そこから求人を開いてもらえた回数
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応募数:実際に応募が入った件数
この3つを上から順にたどると、どこで止まっているかが分かります。表示回数そのものが伸びていないなら露出の問題、表示はあるのにクリックが少ないなら求人タイトルや給与の見せ方の問題、クリックはあるのに応募が来ないなら仕事内容や応募フォームの問題です。有料掲載でお金をかけて解決できるのは、いちばん上の「表示回数が少ない」だけです。
「表示回数がいくつなら少ないのか」という絶対的な基準は公表されていないので、自社の中で比べるのがいちばん確実です。先月と今月を比べる、複数の職種を募集しているなら職種ごとに並べてみる。ほかの職種が何百回と表示されているのに、採れない職種だけ数十回で止まっているなら、その職種は見られていないと判断してよいと思います。まずはこの比較を今日のうちに済ませてください。ここが分かれば、以下のどちらに当てはまるかはすぐ決まります。
有料掲載を検討したほうがいいケース
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表示回数が少ない:管理画面で表示回数を見て、そもそも求職者の目に触れていない状態なら、露出を増やす手段として有料掲載が効きます
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採用に期限がある:欠員が出ていて何ヶ月も待てない場合、無料掲載で自然に見つけてもらうのを待つのは現実的ではありません
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競合が多い職種を募集している:同じエリアで同職種の募集が多いと、無料掲載は埋もれやすくなります
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すでに原稿を改善したのに応募が変わらない:中身を直しても動かないなら、そもそも見られていない可能性が高いです
無料掲載のまま改善すべきケース
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表示回数はあるのにクリックされていない:露出は足りているので、ここで有料にしてもクリックされない求人にお金を払うだけになります
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クリックはあるのに応募がない:広告費を足しても数字は動きません
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採用を急いでいない:計画的な採用なら、無料掲載で反応を見ながら原稿を磨いていくほうが費用を使わずに済みます
見ていただくと分かるとおり、有料掲載が効くのは「見られていない」ときだけです。
無料掲載を増やす前に、市場に出ている自社の求人を洗い出す
もうひとつ、無料で掲載できる媒体を検討するときに知っておいていただきたいことがあります。応募が来なくて困ると、多くの担当者の方が「無料なら出しておこう」と、掲載できる媒体を片っ端から増やしていきます。この行動自体はまったく問題ありませんし、露出を増やす発想としてはむしろ正しいです。
ただ、掲載をきっかけに、別のサイトが自社の求人情報を転載していくことがあります。しかもその転載先には人材紹介の形をとって成果報酬を取るサイトが含まれていることがあり、こちらが依頼していないのに人材を紹介され、採用に至ったら成果報酬を請求されるという事態が起こり得ます。
実際に洗い出してみると、自分たちが把握していないところで求人が広がっていた、というケースは珍しくありません。こうなると求職者から見たときに同じ会社の求人が複数見つかって、どれが今の正しい条件なのか分からなくなりますし、更新の手が届かない古い情報がいつまでも残り続けることになります。
なお、これはIndeedや求人ボックスのような求人検索エンジンとはまったく別の話です。求人検索エンジンは求職者を自社の求人ページに送ってくれる仕組みであって、勝手に人材を紹介して報酬を請求するものではありません。混同しないようにしてください。
打ち手はシンプルで、まず市場に出ている自社の求人を全部洗い出すことから始めます。そのうえで、ログイン情報を持っていて自分たちで更新できるものと、把握していないところで転載されているものに分けます。前者は情報を最新に直し、後者は削除を依頼していきます。地味な作業ですが、ここを整理しないまま広告費を足しても、古い条件の求人が並んだままになってしまいます。
掲載先の整理から入った例をひとつ挙げます。私たちがご支援した光タクシー株式会社様は、支援に入った時点で「無料で採用サイトを作れるところがたくさんあり、とにかく採用に困っていたので作ってしまった」結果、どこに採用サイトを持っているのかご自身でも把握できていない状態でした。そこから掲載先の整理と求人原稿の見直しを進めた結果、それまで半年に1〜2件だった応募が、5ヶ月で26件になり、17名の採用につながりました。給与や勤務条件は変えていません。
▶ 支援先での取り組みの詳細は、こちらの事例でご覧いただけます。 光タクシー株式会社様の採用事例
求人ボックスの掲載料金を抑える3つの方法

有料掲載を始めたあと、同じ予算でどれだけ応募を増やせるかは運用の仕方で決まります。クリック課金は「クリックされた分だけ支払う」仕組みなので、応募につながらないクリックをどれだけ減らせるかが、そのまま費用対効果に直結します。逆に言えば、無駄なクリックを放置したままだと予算はいくらあっても足りません。ここでは管理画面の設定でできる3つの方法を紹介します。どれも設定自体は難しくないので、有料掲載を始めたらまず手をつけてください。
①注力キーワードで狙った検索に予算を寄せる
注力キーワードは、指定したキーワードが求職者の検索と一致したときに入札単価を高められる機能です。求職者が実際に検索している言葉に予算を寄せることで、関心の高い人に届きやすくなります。
ここで大事なのが予算の配分の考え方です。一般に、確度の高いキーワードほどクリック単価は高くなり、確度が低くて検索数の多いキーワードほど単価は安くなる傾向があります。予算が潤沢なら上から順に全部押さえられますが、限られた予算で戦うなら確度は高いけれど単価が高すぎない、という最適な線を見極めて、そこに予算を集中させる必要があります。多くの担当者の方がつまずくのがこのポイントです。
なお、どの言葉を設定すべきかという選び方そのものは運用側の話になるので、この記事では踏み込みません。職種名や働き方、資格名をどう組み合わせるかは運用の記事にまとめてあるので、実際に設定する段階になったらそちらを見てください。
②スケジュール配信で時間帯を最適化する
スケジュール配信は、曜日や時間帯を指定して広告を出す機能です。求職者が仕事を探す時間帯は職種によってはっきり傾向が出るので、応募につながらない時間に予算を使わないだけでも費用は変わってきます。
求人ボックスの管理画面には時間帯別のレポート機能があるので、まずは1ヶ月ほど回して自社の実測値を取り、そこから配信時間を絞り込んでいくのがいちばんぶれません。「正社員は夜に見られやすい」「パートは日中」といった一般論もありますが、実際の傾向は職種や地域によって変わるので、自社のデータで判断してください。最初から絞りすぎると母数が減ってしまうので、データが溜まってから調整するくらいでちょうどよいです。
③配信対象外検索キーワードで無駄クリックを防ぐ
3つのなかで、いちばん効果が出やすいのに設定されていないことが多いのが、いわゆる除外キーワードです。求人ボックスの管理画面では「配信対象外検索キーワード」という名称で用意されていて、「このキーワードで検索されたときは自社の広告を出さない」という指定ができます。意図しない検索からの流入を止めるための機能です。
検索連動型の広告では一般に、設定したキーワードから連想される言葉にも広告が表示されることがあります。たとえば「パート」で募集をかけているのに、システム側が関連する言葉として「派遣」を含む検索にも広告を出してしまう、といったことが起こり得ます。ただパートを探している人と派遣を探している人では、求めている働き方がまったく違います。この2つは応募につながらないので、クリックされた分だけ費用が無駄になります。
だから配信対象外検索キーワードは「念のため設定しておく」ものではなく、無駄なクリックを止めるための必須の作業だと考えてください。この見直しを月に1回続けるだけで、同じ予算で獲得できる応募数は変わってきます。費用を抑える施策のなかで、いちばん費用対効果が読みやすいのがここです。
ここまでの3つに加えてもうひとつ、費用対効果を大きく左右するのが求人のタイトルと冒頭の文章です。求人票のタイトルは、お店で言えばのれんのようなもので、求職者がクリックするかどうかはここでほぼ決まります。「会計事務所で働きませんか」と書くのか「子育てしながらチャレンジできる会計事務所です」と書くのかで、クリックのされ方は大きく変わります。単価をいじる前に、まずここを見直すほうが効果は大きいです。
▶ 実際にどのキーワードを設定し、レポートのどこを見て改善するかは、こちらで手順まで解説しています。 求人ボックスの運用方法と改善のコツ
代理店に運用を依頼する場合の費用
ここまでお読みいただいて、「やることは分かったけれど、自社でここまで回せるだろうか」と感じた方もいると思います。除外キーワードの見直しも時間帯の調整も、月に一度は管理画面を開いて数字を見る前提の作業です。採用担当者が他の業務と兼務していると、どうしても後回しになりがちなところでもあります。そうした場合の選択肢が、運用を代理店に委託する方法です。ここでは委託した場合にかかる費用の目安と、依頼して意味があるケースをお伝えします。
代理店に依頼する場合、広告費とは別に運用手数料が発生します。一般的な相場は広告費の15〜30%程度です。たとえば月10万円分の広告を出稿するなら、手数料を含めた総額は11.5万円から13万円ほどになります。代理店によっては最低出稿金額が設定されていることもあるので、契約前に確認しておいてください。
依頼するメリットは主に3つあります。ひとつは単価調整や除外キーワードの見直しといった運用作業から解放されること、もうひとつは求人原稿の改善までまとめて任せられること、そして媒体ごとの反応を見ながら予算を配分し直せることです。逆に、広告費そのものが少額の場合は手数料の比率が重くなるので、自社運用のほうが合理的なケースもあります。
代理店を選ぶときは、求人ボックスの運用実績があるかどうかと、どこまでサポートしてもらえるか(原稿の作成やレポートの分析まで含まれるか)を事前に確認してください。運用の代行だけで原稿には触らない、という会社も少なくありません。
もうひとつ、初期費用と運用手数料をサイト上で公開しているかどうかも見ておくとよいと思います。「相場は広告費の15〜30%」とだけ書かれていて実際の金額は問い合わせないと分からない、というケースは珍しくありません。金額が事前に分かれば、社内で予算を通すときの話が早くなります。
スリーカウントの求人ボックス運用代行
私たちスリーカウントは、求人ボックス・Indeed・スタンバイの公式認定代理店として、求人ボックスのダブルスターパートナー、Indeedの認定ブロンズパートナーの認定をいただいています。リスティング広告の取扱高は静岡県1位で、求人原稿の作成から広告運用、効果の分析までを一気通貫でご支援しています。
私たちがご支援するときに大事にしているのは、広告の設定だけをいじって終わらせないことです。単価や配信時間の調整は当然やりますが、応募が増えるかどうかを本当に決めているのは求人原稿と応募先のページの中身なので、そこまで一緒に手を入れていきます。
特に施工管理やドライバーといった専門職・現場職は、「求人を出しても誰も来ない」と言われがちな一方で、出し方を変えると届くようになる職種でもあります。求職者が実際に検索する言葉と求人票の言葉がずれているケースが多く、たとえば「軽作業」とだけ書かれた求人は、「倉庫内作業」で探している人には見つけてもらいにくくなります。誰が読んでも仕事の中身が想像できる職種名にするだけで、同じ予算でも反応が変わってきます。
▶ 弊社の初期費用・運用手数料はサービスページに金額を明記しています。 Indeed・求人ボックス広告の運用代行サービス
▶ 業種別の課題と打ち手をまとめた事例集もあわせてご覧ください。 スリーカウントの問題解決事例集(全19事例)
求人ボックスの掲載料金に関するよくある質問
Q. 求人ボックスは無料ですか?
無料です。採用ボードに求人を作成して公開する方法も、自社の採用サイトから情報を読み取ってもらうクローリングも、どちらも掲載費は0円です。初期費用も月額固定費も成果報酬もかかりません。費用が発生するのは、検索結果で優先的に表示させる有料掲載を使った場合のクリック分だけです。
Q. 求人ボックスの広告料はいくらですか?
有料掲載の料金体系はクリック課金型で、クリック単価は25円から1,000円の範囲で設定できます。公式メディアガイド(2026年1月版)によると平均クリック単価は約100〜150円です。予算は1日500円から設定できるので、月換算だと15,000円ほどから始められます。表示されただけでは費用が発生せず、クリックされた分だけの支払いになります。
Q. 求人ボックスの無料掲載は効果ありますか?
効果が出るケースは実際にあります。ただし応募が来るかどうかは、無料か有料かよりも求人原稿の中身で決まります。無料のままでよいのか有料に進むべきかは、本文の「求人ボックスは無料掲載のままで足りる?」で紹介した表示回数・クリック数・応募数の3つで判断できます。
Q. 求人ボックスに無料で掲載する方法は?
企業向けの管理画面である採用ボードにアカウントを作り、求人情報を入力して公開すれば掲載できます。申込書や契約書のやり取りは不要です。自社の採用サイトをすでに持っている場合は、クローリングで自動的に読み取ってもらう方法もあります。
▶ 掲載の手順は画面ごとにこちらで解説しています。 求人ボックスに求人を掲載する方法
まとめ
求人ボックスの掲載料金について、無料と有料の違いから運用で費用を抑える方法までお伝えしてきました。最後に要点を整理します。
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無料掲載は採用ボード・クローリングともに0円で、初期費用・月額固定費・成果報酬もかからない
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有料掲載はクリック課金型で、クリック単価は25円〜1,000円の範囲で設定でき、1日500円から始められる
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公式メディアガイド(2026年1月版)によると平均クリック単価は約100〜150円。月予算から想定クリック数を逆算できる
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有料プランは「シンプルプラン」と「アドバンスプラン」の2つ。料金体系はどちらもクリック課金で、単価まで自分で決めたいならアドバンスプランの手動運用を選ぶ
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入札単価を上げても掲載される保証はなく、求人情報の関連性や品質も掲載順位に影響する
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費用を抑える鍵は、注力キーワード・スケジュール配信・除外キーワードで応募につながらないクリックを減らすこと
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代理店に委託する場合の手数料相場は広告費の15〜30%程度
こうして並べてみると分かるとおり、金額を決める前に答えを出すべきなのは「自社は今、見られていないのか、それとも見られているのに選ばれていないのか」という問いです。見られていないなら有料掲載で露出を増やす意味がありますが、見られているのに選ばれていない状態でお金を足しても、無駄なクリックが増えるだけになります。まずは管理画面の表示回数とクリック数を確認するところから始めてください。
まだ人に相談する段階ではない、まず自分で進めてみたいという場合は、求人ボックスの活用をまとめた資料をご用意しています。押さえておきたい3つの基本原則から、クリック単価が高騰している職種や採用難の職種での活用ケース、応募単価を下げるための方法まで、実績事例を交えて整理しています。
▶ ダウンロードはこちらからどうぞ。 【採用担当者様向け指南書】求人ボックス活用徹底ガイド
そのうえで「有料掲載を始めたいけれど、最適な予算やクリック単価の決め方が分からない」「自社で運用まで手が回らない」という場合は、求人ボックス・Indeed・スタンバイの公式認定代理店であるスリーカウントにご相談ください。現状の課題をうかがったうえで、無料掲載のままで改善できるのか、有料掲載に進むべきなのかを含めてご提案します。30分の無料コンサルティングも実施していますので、お問い合わせフォームからお気軽にお声がけください。

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