どの業界でもインターネットを使った集客が一般的になっている現在、工務店もホームページの重要性が増しています。
しかし、多くの工務店様が以下のような課題を抱えているのではないでしょうか。
- 見た目にこだわってホームページを作ったが、アクセス数や問い合わせが期待したほど伸びない
- 競合他社との差別化ができておらず、選ばれる理由が伝わっていない
この記事では、スリーカウントがこれまでの支援から得た集客・成果につながるノウハウをもとに、「工務店のホームページ運用のポイント」を解説しつつ参考になる事例を紹介します。全国の工務店のご担当者様はぜひ参考にしてみてください。
また本文中で解説しますが、工務店のホームページの施策はインスタ運用とセットで考える必要があります。ぜひ以下の記事もセットでご確認ください。
本題の前に少し自己紹介
私たちスリーカウント株式会社は静岡県を中心に全国500社以上のWEBマーケティングの支援をしている会社です。
特に地方企業様のインターネット集客を得意として様々な業種での成功例があり、工務店様においてもこれまでに多くの集客を支援している企業です。
上記以外にも株式会社LIXIL様からの依頼を受けて工務店様向けのWebマーケティングの勉強会講師を行ったり、静岡県地域の工務店様の支援を担当。全国の工務店様・ハウスメーカー様60社以上のお客様のインターネット広告に携わっています。
フォロワー12.1万人の新築の注文住宅の会社様も弊社のお客様の例では、インスタグラムの運用で広告費を半分近くまで減額することに成功しました。この記事ではこれまでの経験から得た知見としてご紹介していきます。
わたしたちの集客改善に関わるサービスはこちら
https://www.three-count.jp/result/
皆さまの集客のお悩みを30分無料相談で解決します
https://www.three-count.jp/inquiry2/
かっこいいだけはNG!工務店のホームページで伝えるべき内容
「工務店のホームページ」と言えばかっこいい写真をたくさん載せておけばいい、という認識の方がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。当たり前に思えるかもしれませんが、以下の点をどう伝えるかをよく考える必要があります。
- どんな家を建てるのか
- どんな会社なのか
これらの点が伝わることを最優先にサイトを制作することが必要です。
それぞれについて、具体的に解説していきます。
どんな家を建てるのか
まず、自社が「どんな家を建てるか」を明確にして、それをいかに魅力的に伝えるかを考えなくてはなりません。もう少し具体的に言えば、自社が建てる家の評価されている魅力・特徴をどう伝えるかが大切です。
例えば、「自然素材にこだわった呼吸する家」「高気密・高断熱で光熱費を抑える家」など、差別化となるポイントを伝えていくことが効果的です。これらの表現がユーザーに「この家に住みたい」と思ってもらうきっかけになります。
「自社の魅力」が独りよがりにならないよう、お客様アンケートや口コミなどを通して、実際に自社のどこが評価されているかを把握して発信することが望ましいと言えます。
どんな会社なのか
さらに自社が「どんな会社か」を伝えることも大切です。家づくりへの想いやこだわりなどを、具体的に語りましょう。
想いを伝えることで、ユーザーの信頼感が高まり、「この会社に家を建ててもらいたい」という気持ちに繋がっていきます。
そのほか、どのような人が家づくりに携わっているのかスタッフ紹介で伝えることも有効です。
設計士や施工管理者など、実際に家づくりに携わるスタッフの顔や人柄が見えることで親近感や安心感が高まります。
スリーカウントの支援実績では、スタッフ紹介を充実させることでコンバージョン率が大幅に向上した事例もあります。
また、基本情報(対応エリア、創業年、施工実績数など)も漏れなく明記しましょう。
特に対応エリアについては明確に記載しておかないと、対応不可能なエリアからの問い合わせ増えたり、せっかくの見込み客を逃してしまう可能性があります。
サイト設計のポイント
細かなノウハウを解説する前に、サイトを設計するにあたって理解しておくべき方針や考え方を、以下の3つに分けて解説していきます。
- インスタグラムと世界観をそろえる
- スマートフォン対応(モバイルファースト)を軸にする
- SEOで商圏エリアのキーワードを対策する
それでは、順を追ってみていきましょう。
インスタグラムと世界観をそろえる
工務店がWEB集客を行う場合、インスタグラムの運用が欠かせません。
現在は「ホームページがきっかけ」で工務店を知るということはほぼないと理解しましょう。
支援先の工務店アンケートを分析したところ、知ったきっかけのほとんどがインスタグラムだったというデータもありました。
そのような状況でのホームページの役割は、インスタグラムで感じた「ここの工務店、良さそう!という第一印象」に“確信”を持ってもらうことです。
お客様は、インスタの投稿をきっかけに興味を持ってホームページを見てみようかなと思った時点で、何らかのよいイメージや期待感を持っています。
その漠然としたイメージをホームページでよりはっきりと示すことによって、興味を持っただけの状態から「ここに依頼したい」という好意に変えると言ってもよいはずです。
このとき、インスタとホームページとで雰囲気・世界観が違うのは致命的です。
インスタで期待したイメージが間違いだったことになるからです。
すぐ離脱されてしまい、一度「違うな」と思った見込み客が戻ってくることはほぼありません。
例えば、
- インスタで自然素材の温かみを感じさせる投稿をしているのに、ホームページが無機質でモダンな印象
- インスタでカジュアルな家族の暮らしを発信しているのに、ホームページが堅苦しい表現
といった不一致はありがちで、離脱率の上昇に直結してしまいます。
このように、ホームページの制作においてはインスタと世界観をそろえる必要があるということです。
よく理解しておきましょう。
スマートフォン対応(モバイルファースト)を軸にする
工務店様に限りませんが、現在のWEB集客ではスマートフォンなどモバイルで検索・閲覧されるのを念頭にホームページを制作することが必須です。
スマートフォンで閲覧したとき見やすい、使いやすいホームページはお客様からの好感度が上がります。
その結果、滞在時間が長くなり情報をしっかり確認してもらえるようになります。ひいてはコンバージョン率の向上が期待できます。
具体的にはいくつか方法がありますが、レスポンシブデザインを採用してスマートフォンでの表示が最適化されるように意識しましょう。
SEOで商圏エリアのキーワードを対策する
SEO対策については、インスタと世界観を揃えたりスマートフォン対応するよりは重要度が低いと言ってもよいです。
「地名+工務店」で検索する人であっても、すでに何社か知っていてほかに知らない会社がないか確認するレベルの状態なので、実際のところコンバージョンに繋がらないケースが大半です。
ただそれでも繋がる可能性もあることから、多くの新規顧客の開拓は難しいという前提のもとに、「地名+注文住宅」などで検索の上位3位以内に入るよう対策をしていきましょう。
ただし、インスタを経由せずホームページを閲覧する人は、顧客になりづらい傾向もあります。
そのため、インスタとの流れを意識したホームページ作りを優先した方が、コスト・時間・労力に対する効果は高いと考えられます。
【優先度別】工務店ホームページ制作のポイント
次に、制作・リニューアルする際にポイントとなることを解説していきます。
以下のように5つのレベルに分類し、効果の高い順に実践していきましょう。
- 最優先すべき事項(必ず実施)
- 優先すべき事項(可能な限り実施)
- そのほか対応しておきたい事項
- ホームページに記載するオフラインの事項
- 外部サイトとの連携
まずは最優先すべき3つの事項から見ていきましょう。
最優先すべき事項(必ず実施するべき)
最優先すべき事項としては、次の3点が挙げられます。
- トップページのファーストビューにこだわる
- 施工事例から自社の魅力が伝わるようにする
- 施工事例の解説はできるだけ丁寧に想いも乗せる
いずれも「やっておくのが当然」というレベルの内容です。
では、1つずつ見ていきましょう。
トップページのファーストビューにこだわる
まず、ホームページで訪問者が最初に目にするトップページのファーストビューにはとことんこだわりましょう。
ファーストビューは、その会社がどのような家を建てるのかが一目で直感的に伝わる部分です。
工夫例としては、1画面全体を縦長のイメージにする、動画を入れるといったことが考えられます。
さらに写真、文字のフォントなどイメージを統一します。
このときすでに述べたようにインスタの雰囲気とズレのないように制作しましょう。
トップページではもっと見たいと思ってもらうことができればOKです。
すべてを一度に伝える必要はありません。
施工事例から自社の魅力が伝わるようにする
冒頭でお伝えしたとおり、ホームページでは「どんな家を建てるか」を伝えることが大切です。
施工事例で使う写真へのこだわりは、どんな家を建てるかを魅力的に伝えることそのものだと言えます。
そのためにはまず事例選びから意識的に行う必要があります。
「自社の家の魅力が伝わる事例に限定すること」、「紹介しない事例を決めること」が大切です。
「いろいろなパターンをまんべんなく」「少しでも多く」という発想よりは、厳選して数を減らしてでも魅力を伝えることを優先して選びましょう。
伝えたいイメージからズレる事例は外す勇気と決断力が必要です。
事例を絞ったうえで、どの事例も写真の撮り方は統一します。魅力が一番伝わるアングル・トーンなどを検討しましょう。
例を挙げると、室内の木の温かみを伝えたいなら壁や天井がよく見えるアングル、採光に特徴があるなら窓が写るアングルなどです。
外観についても、角度から撮影する時間帯までよく研究してスタイルを決定していきましょう。
施工事例の解説はできるだけ丁寧に想いも乗せる
施工事例は、写真だけで完結させるのはNGです。
写真だけでは家づくりに対する想いが伝わらないため、充実した解説を加えなくてはなりません。
家という形に移した想いを言葉で補足して、理解しやすくすることが大切です。
お客様の初めの興味は、まず「家」に向けられます。
そして調べていくにつれて、関わる人の想いも気にするようになっていきます。
それをふまえると、想いをしっかり言語化しておくことで工務店を絞り込む段階の見込み客にアピールすることが可能だと理解してください。
そのためには、こだわりや想いを丁寧に説明することが大切です。
また、施主の想いをどう受け止めたか、どのように形にしていったのかも解説しましょう。
これらがホームページで伝えるべき2点の1つである「どんな会社か」を表現することにも繋がります。
優先すべき事項(可能な限り実施)
続いて次に優先すべき事項ですが、以下の5点が挙げられます。
- ホームページの読み込み速度は1秒以内を目指す
- 施工事例タイトルにストーリー性を持たせる
- 代表者のあいさつで家づくりの想いを語る
- お問い合わせフォームはできるだけ簡潔にする
- 来場・資料請求の特典を用意する
この5点も後回しにすることなく対応しておくべき内容です。
順に解説していきます。
ホームページの読み込み速度は1秒以内を目指す
ホームページの読み込み速度が遅いのは致命的です。
少なくとも3秒以内、理想では1秒以内に読み込めるようにしましょう。
ページを読み込むのに時間がかかると、離脱率が高まってしまいます。
やや古いデータですが、Googleの2018年の調査では、読み込みに3秒かかったサイトは1秒の場合と比べて直帰率が32%上昇したとされます。
スマートフォンでの閲覧時に至っては3秒以上かかると53%ものユーザーが離脱したそうです。
現在は以前にも増して早い読み込みを求められることから、実際はもっと多くの閲覧者に悪影響を及ぼす可能性があると考えられます。
表示速度が遅く離脱してしまうということは、いくらホームページの内容がよかったとしても「そもそも閲覧してもらえない」ということになります。
当然のことながら、見てもらえなければ成果につながらないという結果に陥ります。
施工事例タイトルにストーリー性を持たせる
施工事例のタイトル決めはストーリー性を意識しましょう。
施主のご要望や、それをどう受け止めて形にしていったたかをコンパクトに表現することをおすすめします。
事例の一つひとつを独自の内容で、なおかつ引き付けられるものにすることと、もっとくわしく知りたいと思わせるようなタイトル作りを目指しましょう。
また、ストーリー性でない形で興味を引くパターンとしては、坪数や土地の特徴などスペック面を押し出すのもよいです。
検討中のお客様が自分に重ねて自分事化して、住んだ時のイメージがしやすくなります。
代表者のあいさつで家づくりの想いを語る
お客様の興味は、検討を進める過程で徐々に「関わる人の思い」へと移っていきます。
そのため、会社やブランドの象徴として代表者が家づくりへの想いを語ることが大切です。
さらに代表者の想いは、冒頭で伝えるべきと述べた「どんな会社か」にもつながっていきます。
どんな考えで家づくりに取り組んでいるのか、自らの言葉で情熱的に語りましょう。
お問い合わせフォームはできるだけ簡潔にする
フォームはお客様が自社との接点となる重要な場所です。
まず入力を完了していただかなければならないため、できるだけ簡潔に入力できるように設計することが重要です。
意外と改善の目が届かないページになりがちですが、しっかりと考えて作りこまなくてはいけません。
フォームにおける「簡潔」とは、入力自体のしやすさであるほか、単純に入力項目を減らすことや、目移りしてしまうような他ページへの誘導を無くすといったことが例としてあげられます。
簡潔なフォームを実現することで問い合わせのハードルが下がり、その結果としてお問い合わせ数が増加していきます。
来場・資料請求の特典を用意する
ホームページでの集客に意欲的な工務店様では、特典企画を用意することが多いです。
見学会予約やモデルルーム来場予約、資料請求などしていただいたお客様に特典をプレゼントします。
具体例としては、QUOカード・各種ギフト券、マグカップのような雑貨などが挙げられます。
若い世代向けには人気ECのギフトカードや電子マネーのポイントも有効です。
このような特典を用意することで、あと一歩が踏み出せないお客様の背中を押すことにつながります。
そのほか対応しておきたい事項
ここまで解説したことに対処できたら、次に対応すべきことについてまとめます。
以下の2つに分けて解説します。
- コンテンツ内容について
- 導線・設計などについて
それぞれについて見ていきましょう。
コンテンツ内容について
まずおすすめしたいのが、お客様の声や施工事例に動画を使用することです。よりリアルに、直感的にメッセージが伝わります。
写真だけでは伝わりにくい空間の表現や光の入り方なども、動画であれば効果的に表現して伝えることができます。
さらに、スタッフ紹介を充実させることで作り手の顔が見えて想いが届きやすくなります。
設計士や施工管理者など、実際に家づくりに携わるスタッフの人柄を伝えることで親近感や安心感が与えられ、コンバージョン率が高まります。
また、見学会やイベントのページもしっかり作り込みましょう。
単純な日程の告知だけでなく、何が体験できるのかを具体的に説明し、過去の写真を入れたりすると良いです。
さらに、カタログ請求のカタログ内容がある程度わかるようにしておくことも、申し込みを増やすことにつながります。
目次の一部やサンプルページを見せることで、「こんな情報が得られるなら請求してみよう」という気持ちを喚起できます。
一度接点ができると、メールやDMなどで自社からのアプローチもしやすくなるので非常に有効です。
導線・設計などについて
サイト内の導線やサイトの設計も最適化する必要があります。
特にタイトルやディスクリプションは検索エンジン向けに重要なのでしっかり考えましょう。
サジェストキーワードを加えるなどして検索されることを意識したタイトル、また内容を端的に説明したディスクリプションを用意します。
文字数も重要で、タイトルは30~36字程度、ディスクリプションはPCでも120字、スマホを意識するなら60字程度までに抑えましょう。
導線については、フォームのページには他のページへの導線を設置しないシンプルなページとしましょう。
せっかく行動を起こそうとしているお客様の注意を逸らさないことが重要です。
ほかのページへの導線があると離脱の原因となり、アプローチしてもらえるチャンスの損失につながります。
フォームは入力内容のシンプルさが大切だとすでに述べましたが、導線の設計でも簡潔さは重要です。
ホームページに記載するオフラインの事項
ホームページに記載するオフラインの企画や資料の準備も大切です。
まず、見学会などお客様が行動できるイベントが常に用意されていることが大切です。
空白期間ができてしまうと、アプローチの機会を失う可能性があります。
見込み客は絶えず入れ替わりますし、お客様の検討タイミングは予測できません。
新しく検討し始めた人を取りこぼさないようにしましょう。
さらに、プレゼントするカタログや資料も魅力的な内容に作り込むことが大切です。
家づくりに役立つ内容、検討するとき参考になる内容を心掛けましょう。
ホームページではある程度内容がわかるようにして申し込みを増やす材料とします。
できあがったら、見込み客が概要の説明や見出しを見て「読みたい」「見たい」と思えるかどうかチェックしましょう。
外部サイトなどとの連携
制作のポイントの最後に、外部サイトなどの施策についてまとめます。
まず、Googleマップの対策として、★4.5以上の口コミが30件以上いただけている状態を目指しましょう。これは品質の高いサービスを提供することが正攻法です。満足してもらえた顧客には積極的に口コミ投稿をお願いしましょう。
そして、サービスの品質とも関わりますが、口コミ・インスタ・ホームページそれぞれの内容が一貫している状態を目指します。
定期的にアンケートを行う、口コミを参考にするなどしてリアルな声を集めて、WEB集客に反映させましょう。
この一貫性によって、「ブランドへの信頼」と「選ばれる理由」が強化されていきます。
工務店ホームページの事例
ここまで確認してきたポイントをもとに、実際の工務店のホームページ事例を見てみましょう。以下の10社の事例をご紹介します。
- エスコネクト様
- nattoku住宅様
- アーチ様
- エコワークス様
- PG HOUSE浜松様
- HACHIYA様
- エルスタイルホーム様
- コラボハウス様
- 安成工務店様
- COZY様
なお、これまでにお伝えしてきたとおり、工務店のホームページはインスタ運用とセットで考える必要があります。
上記の工務店のいくつかは、冒頭でもご紹介した本サイトの記事でも紹介しています。
両者を見比べると、世界観の統一を理解しやすいでしょう。
では、それぞれについて見ていきます。
エスコネクト様
「エスコネクト様」は浜松市でデザイン住宅を手掛ける会社です。
「気になるあの家は エスコネだった」のキャッチコピーの通り、人目を引くデザイン性の高い住宅づくりをしています。
施工事例の見せ方
「気になるあの家」をよりくわしく知ることができるよう、施工事例は外観・内観とも写真を多数掲載しています。
どの写真からもオシャレな家づくりに取り組んでいることが伝わります。
スペック面では事例の最後に間取り図も紹介されており、検討材料として参考になるでしょう。
ファーストビューの工夫
動画を活用したファーストビューでは、完成した家で「どんな家を建てるのか」を示しつつ、作業風景も加えることで家づくりの想いを表現しています。施工事例でも、素材やデザインへのこだわりの解説をしっかり付けています。
スタッフ紹介の充実
さらにスタッフを一人ひとり個別のページで紹介し、SNSの個人アカウントが紹介されているなど、人となりが伝わるようにしています。
このように、「どんな会社か」も随所で表現しています。
導線設計への配慮
導線も練られており、ユーザーのアプローチにつながる「イベント・見学会」「モデルハウス紹介」「家づくり勉強会」「カタログ請求」はメニューをクリックしなくても直接遷移可能です。
各施工事例の下にはカタログ請求の導線も用意され、デザインが気に入った人が次のアクションを取りやすくなっています。
nattoku住宅様
「nattoku住宅様」は静岡県富士市に本社を置く住宅メーカーで、県内6か所に支店、さらにショールームやモデルハウスも展開しています。「デザイン × コストの追求」をミッションとしています。
動画活用の効果的な事例
ファーストビューが内観・外観を紹介する動画になっていますが、耐震等級や断熱等級といった機能面のデータも重ねて表示し、同時に2つの面からアピールしています。
動画は家づくりの解説でも活用され、YouTubeチャンネルの投稿にリンクされています。
動画ではスタッフが登場して家づくりについて解説しており、信頼感を生んでいます。
施工事例の統一感
地元でテレビCM放送中ということもあり親しみやすさも演出していますが、施工事例はデザイン性の高さが伝わる作りです。
外観写真は薄暗くなってきた時間帯に撮影されており、室内・室外の照明も映える絵面となっています。
複数要素での信頼感構築
「スタッフブログ」で親近感、「お客様の声」で信頼感や建てた場合のイメージを与えているなど、「どんな家を建てるのか」「どんな会社が建てるのか」両方をしっかり伝えています。
オーナーズサイトへのリンクもありアフターフォローの手厚さを想像させるのも、見込み客へのアピールになるでしょう。
アーチ様
「アーチ様」は建築家とつくるデザイン住宅の工務店で、浜松市にあります。
美しさ・機能美を保ち続ける家づくりを追求しています。
事例選びの徹底
施工事例では美しさ・機能美を伝える写真を多数掲載しています。
同じ部屋でもいろいろなアングルや距離で撮られた写真を確認することができます。
紹介されている事例も平屋と平屋風の2階建てがほとんどで、自社の魅力からブレない事例選びの参考になるでしょう。
想いの言語化
このようにデザイン性が伝わる写真に強いこだわりを感じますが、それだけではありません。
魅力や想いをしっかり言語化しているのも大きな特徴です。
「コンセプト」で家づくりの想いやこだわりを説明し、さらに施工事例のタイトルが家の特徴を的確に表現しています。
事例の解説も、1軒1軒異なる土地の特性を踏まえた提案をしていることが伝わる内容です。
カタログへの誘導工夫
カタログについても、どんな内容かイメージができるうえ「HP未掲載の最新事例」があると説明されています。
家を建てることを検討中なら興味を引かれることでしょう。
イベント申込フォームを見ると特典も紹介されており、集客の仕掛け作りがサイト内にとどまらないのがわかります。
エコワークス様
「エコワークス様」は、福岡市で高性能な新築注文住宅とリノベーション(戸建て&マンション)を設計施工している「木の家専門店」です。
インスタとの世界観統一
木へのこだわりが伝わるトップページ動画とキャッチコピーは、インスタと連なるイメージで、両者の連続性に意識的なのがよくわかります。
インスタ経由で見に来た人も、違和感を感じることはないでしょう。
暮らしのイメージが伝わる施工事例
施工事例は、写真でデザイン性の高さをダイレクトに表現しています。
内観の写真が中心で、人の写る写真をプラスすることで実際に住むこともイメージできるよう工夫されています。
さらに視覚的な情報だけでなく機能性も言葉で説明し、写真に写る作り手の意図を理解することができるようになっています。
事例の一覧では事例ごとに坪数と何階建てか記されており、自分事としてチェックしたくなるスイッチの機能を果たしています。
行動を促す導線設計
行動を促す導線も、イベント情報やカタログ請求のリンクを右上に配置しつつトップページの要所にリンクを配置しています。
「見てみようかな」と思う瞬間を逃さない作りとなっています。
URL: https://www.eco-works.jp/
PG HOUSE浜松様
「PG HOUSE浜松様」は、浜松市で新築・リフォーム・不動産サポートなどの事業を行っている企業です。低価格で高品質の家づくりを目指しています。
ターゲットを絞った訴求
価格帯を抑えていることもあり、全体を通して子育て世代に刺さる作りとなっています。
ファーストビューが家ではなく家族の写真なのも、かなりはっきりとターゲットを絞っている表れだと言えるでしょう。
随所に親子の写真が使われているのも同様です。
価格×品質のバランス訴求
さらに「安かろう悪かろう」ではない高いデザイン性や品質を伝える工夫も見て取れます。
たとえばシンプルでオシャレなデザインの家の写真もしっかり紹介し、また機能面もぬかりなく訴求されています。
言葉選びの工夫
文字情報も同様で、低価格×高品質という点に最適化されています。
たとえば「コンセプト」のキャッチコピーは「静岡県の多くの子育て家族が『コスパの高さに驚いた!』」となっています。
「安い」でなく「コスパ」と表現することで品質も暗にアピールしています。
ターゲット層への最適化
ローン実例など、コスト面の安心感も強調しています。
さらにモデルハウスの来場特典はPayPayポイントになっており、さまざまな面で若い層への訴求に最適化されています。
「自社のターゲットにどう届けるか」という考え方のお手本になるでしょう。
URL: https://hamamatsu.pg-house.jp/
HACHIYA様
「HACHIYA様」は、名古屋に本社を置き愛知・三重・岐阜で注文住宅を提供する「土地探しからの家づくり専門店」です。
アプローチ重視のファーストビュー
ファーストビューが家ではなく、来場予約やカタログ請求などアプローチ系で固められているのが珍しく感じられるでしょう。
しかしもちろんアプローチに終始しているわけではなく、「どんな家を建てるのか」「どんな会社なのか」がしっかり伝わる作りになっています。
ビジュアルと言葉の両立
施工事例は要所要所を端的に解説し、さらに多くの写真をプラスしています。
ビジュアルと言葉の両面で魅力を伝えるという基本をしっかり押さえています。
そのほか「お客様の声」と施工事例がリンクしてあり、より深く事例を理解できる工夫もあります。
さらに間取りサイトへのリンクがあり、より具体的な検討材料になるのも見込み客には参考になるでしょう。
代表の想いの表現
また「ごあいさつ」では代表が家づくりへの想いをしっかり自分の言葉で語っています。
自分たちの建てる家は手段であり、目的は笑顔の絶えない暮らしをしてもらうことだという姿勢は、信頼感を高めることでしょう。
エルスタイルホーム様
「エルスタイルホーム様」は、「リーズナブルなのに高品質を叶える月々3万円台からの家づくり」をコンセプトとする苫小牧の規格型住宅ブランドです。
規格型のメリットを活かした訴求
「規格型注文住宅」のコンセプトにより、低価格とデザイン性を両立させた点を訴求しています。
価格面についてはプランの明確さを示すことで安心感を高めています。さらにデザイン性は施工事例で視覚的・直感的に表現しています。
選択肢の豊富さをアピール
「規格型」ゆえに家づくりは4つのスタイルが用意されており、その中からベースを選ぶ方式です。
施工事例はどのスタイルに当たるのかも触れつつ解説されており、イメージしやすくなっています。
また間取りも、坪数・家族構成・玄関方位・部屋割りなどで多くの選択肢が用意されているのがわかり、自由度の高さを実感できます。
カタログへの興味喚起
WEBからの来場予約へのプレゼント、カタログの訴求も手を抜いていません。
とくにカタログは「WEBサイト未掲載の施工事例が詰まった」と、読み手の興味を引く表現となっています。
コラボハウス様
「コラボハウス様」は一級建築士によるデザイナーズ住宅で、松山市に本社を置き中国・四国地方を中心に各地にスタジオを展開しています。
デザイン性の統一感
デザイナーズ住宅ならではの家づくりを行っており、美しさが特徴です。
ホームページはそのデザイン性を際立たせる作りになっています。
施工事例の一覧はすべてオシャレさが伝わる写真が選ばれており、統一感もあります。
生活感も伝える工夫
そしてデザイン性と同時に「血の通った息遣い」を感じることもできる点は、同社のホームページの特徴かもしれません。
個々のページを見ると、人も写り込んでいる写真も掲載されており、その家で暮らす生活感や温かさもイメージできるようになっています。
また「お客様の声」は、実際に顧客の目線で見た家づくりの過程がよくわかる内容です。
依頼した場合を想像しやすいだけでなく、施主の方々の満足感も伝わってきます。
SNS活用の工夫
また当然SNSへの導線も用意されていますが、間取り専門のインスタアカウントがあるのも特徴と言えます。
完成見学会や無料相談会も随時行われており、告知もされています。
機会をしっかり用意することで、見込み客に興味をアクションに移してもらう仕組みづくりも万全です。
URL:https://collabohouse.info/
安成工務店様
「安成工務店様」は、山口県・福岡県で人と環境に優しい「OMソーラー」の家を作っている工務店です。
天然乾燥の近県産杉材を構造材に用いているのが特徴です。
インスタとの連携の好例
同社はインスタも運用しており、インスタも高く評価されています。
ホームページはインスタを補完する作りで、基本に忠実だと言えるでしょう。
インスタは写真以外の要素をそぎ落としたストイックな印象がありますが、ホームページの施工事例はていねいに解説をプラスしています。
素材へのこだわりを科学的に説明
素材へのこだわりや機能の解説に加えて、「リラックス効果」「抗菌作用」「認知症抑制」などさまざまな切り口で素材の科学的な分析を紹介しているのも特徴的です。
写真についても、インスタにはほとんどない外観も多数掲載して情報を強化しています。
インスタで興味を持った人が、さらに深堀できるように作られています。
誠実な家づくりの表現
ホームページ全体を通じて、まじめな家づくりの姿勢が伝わる構成になっています。
自社の魅力や性格をホームページで表現するお手本のようなホームページだと言えるでしょう。
URL:https://www.yasunari.co.jp/
COZY様
「COZY様」は、30年以上の実績を持つ札幌のハウスメーカーによる規格住宅ブランドです。低価格で高性能なシンプルな住宅を提供しています。
デザインでブランドを表現
写真も数多く配置されていますが、背景は白で統一されています。余白があることで、シンプルな家づくりをイメージさせるデザインとなっています。デザインのテイストで自社を表現している例だと言えるでしょう。
事例紹介とお客様の声の一体化
施工事例では、希望をどう形にしてもらったかなど完成までの過程を施主が語っています。事例紹介とお客様の声が一体になっているような構成で、施主の言葉に自分を重ねることができ、依頼した場合をイメージしやすいと言えるでしょう。
規格住宅の選びやすさ
規格住宅として4つのデザインテイストが用意されていますが、事例はそのどれに当たるかも解説されています。その点でも写真を見ながらテイストを比較検討できるようになっています。機能面の解説も充実しており、とくに北海道という地域柄、断熱性の高さも訴求されています。
十分な情報提供
プランの解説も詳細で、間取りも掲載されています。あらゆる点でじゅうぶんな情報が提供されており、安心感・信頼感を持って具体的に検討しやすい作りになっています。
制作会社の選び方
成果の出るホームページ制作は制作会社選びが重要です。選ぶ際の基準は「実績」です。
単に工務店のサイト制作経験があるだけでは不十分です。そのサイトが集客を実現できているかどうかがポイントになります。
集客できていない場合、サイトにも何らかの原因があるはずです。
そのため、地域でそれなりに集客をしている工務店のホームページの制作事例があるかどうかを確認することが大切です。
集客できているサイトの制作経験がある会社を選びましょう。
また、事例の雰囲気を見て自社に合うかどうかも大切です。
とくに繰り返しお伝えしている通り、ホームページはインスタと世界観をそろえなくてはなりません。
それができない制作会社では、せっかくホームページを作っても集客に結びつかない可能性があります。
制作会社選びの具体的なチェックポイントは以下のとおりです。
- 制作会社を選ぶ際は、以下の点を確認することをおすすめします。
- 工務店・住宅業界での制作実績が豊富にあるか
- 制作したサイトが実際に集客成果を上げているか(可能であれば数値も確認)
- インスタグラムとの世界観統一を理解しているか
- 施工事例ページの重要性を理解し、適切な提案ができるか
- レスポンシブデザイン(スマホ対応)が標準装備されているか
- 制作後の運用サポートがあるか
もちろん費用などさまざまな要因がありますが、予算の中でベストの対応ができる制作会社を探しましょう。
安さだけで選んでしまうと、後々の修正コストの方が高くつく場合も少なくありません。
制作会社を間違えると起こる失敗
集客できない制作会社や自社に合わない制作会社を選んでしまった場合、以下のような失敗のリスクがあります。
- 自社の良さの伝え方がわからない
- 必要なコンテンツがわからない
- ユーザー導線などの設計ができない
1つずつ見ていきましょう。
自社の良さの伝え方がわからない
実績がない制作会社は、そもそも工務店の特徴ごとにどういうサイトにしないといけないのかわかっていません。
そのため「自社の魅力をどう伝えるか」という最大のポイントがあやふやだったりピント外れだったりします。
具体的には、見込み客の本当の感情が分からないため使う言葉がそもそも弱い、
キャッチコピーなど住宅購入を考える見込み客に響かせることができないといったことが起こります。
例えば、「高品質な家づくり」という表現と「家族の笑顔があふれる家づくり」という表現では、後者の方が具体的で感情に訴えかけることができます。
しかし、工務店業界に詳しくない制作会社では、このような言葉選びのノウハウが不足している場合があります。
コピーだけではなく、デザインの方向性や写真の選択などビジュアル面でも同様です。
あらゆる要素を総動員して自社の魅力を伝える必要がありますが、見た目も強調したいポイントとちぐはぐな印象になりうるでしょう。
必要なコンテンツがわからない
コンテンツとして何を用意したらいいかわからないということも起こり得ます。
見込み客が何を知りたがっているのか把握できていないため、疑問や不安を解消するコンテンツ、期待に応えるコンテンツを盛り込めません。
工務店の見込み客が知りたい情報は多岐にわたります。
施工事例はもちろん、価格帯の目安、アフターサービスの内容、スタッフの紹介、会社の理念など、検討段階に応じて求められる情報が変わります。
さらにコンテンツ内容が合っていたとしても、適切な文量や並びがわかっていません。
そして上記のように伝え方がわかっていないので、ピンぼけで切れ味の悪いコンテンツが出来上がってしまうリスクもあります。
ユーザー導線などの設計ができない
細部にわたっての細かい構成を理解できないというデメリットも生じます。具体的には、ユーザー導線などが挙げられます。
見込み客がどこを見たら次に何を思うのかががわかっていないため、回り道をさせてしまったり不要な導線を作ったりしてしまいます。逆に必要な導線を設置しないケースもあるでしょう。
例えば、施工事例を見て興味を持った見込み客が、次にどのページに進みたくなるのか、
どのタイミングで問い合わせをしたくなるのかを理解していない制作会社では、効果的な導線設計ができません。
不適切な導線の設定は離脱の原因となります。
自然とアクションの入口に進んでいくような導線設定ができるかどうかも大切です。
制作会社選びで失敗しないためのポイント
これらの失敗を避けるためには、制作会社との打ち合わせの段階で以下のような質問をしてみることをおすすめします。
- 工務店の見込み客はどのような情報を求めていると考えますか?
- インスタグラムとホームページの連携についてどう考えますか?
- 施工事例ページではどのような点を重視しますか?
- 問い合わせにつながる導線設計について具体的な提案はありますか?
これらの質問に対して具体的で的確な回答ができる制作会社であれば、安心して任せることができるでしょう。
逆に曖昧な回答しかできない場合は、他の制作会社も検討することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
工務店がホームページを持っているだけで受注につなげられた時代は終わっています。
現在では、意識的に見込み客へのアプローチ手順を設計することが大切です。
特に重要なのは、インスタグラムとの連動を前提としたホームページ作りです。
現在の顧客行動では「インスタで興味を持つ→ホームページで詳細確認→行動」という流れが主流となっているため、両者で同じ世界観を保ちつつ、インスタでは伝えきれない詳細情報をホームページで補完する設計が必要です。
また、「どんな家を建てるのか」「どんな会社なのか」という2つの軸を明確に伝えることも欠かせません。
施工事例では自社の魅力が伝わる事例を厳選し、写真のクオリティにこだわると同時に、想いやこだわりを丁寧に言語化することが重要です。
ホームページは作って終わりではありません。
継続的な運用と改善を通じて、見込み客との接点を強化し、最終的な受注につなげていくことが大切です。
ホームページ制作やWEBマーケティング全般で疑問や解決したい課題があれば、記事中でも述べたように「自社の魅力に合わせた提案をしてくれるかどうか」が非常に重要です。単純にノウハウを水平展開している業者では、一時期はよかったとしてもいずれ行き詰まってしまうでしょう。
効果の出るホームページ制作を希望されているなら、まずは私たちスリーカウントにお気軽にご相談ください。
よろしければこの機会に、弊社が行っている【毎月3社様限定の無料WEBコンサルティング】をご利用いただき、プロの知見に触れてみてはいかがでしょうか。
大変人気のサービスとなっておりますので、お早めにお申込みいただければと思います!