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集客できる工務店ホームページの作り方。事例10社と運用の全手順を徹底公開

ホームページから問い合わせが思うように増えない。インスタグラムは頑張って更新しているのに、ホームページとの繋がりが弱い気がする。リニューアルすれば解決するのか、それとも別の打ち手が必要なのか、判断がつかない。

工務店の経営者・Web担当の方であれば、こうした感覚を一度ならず抱かれているのではないでしょうか。

 

実は、ホームページから集客できていない工務店様には、不思議とよく似た「3つの典型パターン」があります。そして、集客できている工務店様のホームページにも、共通する「3つの条件」が見えてきます。集客できる側と、できない側を分けているのは、デザインや派手な機能ではなく、もっと別の要素です。

 

本記事では、現場で繰り返し検証してきた「集客できる工務店ホームページの3条件」を最初に提示した上で、重要な5ページの作り方、参考になる事例10社の読み解き方、SEO・MEO・コンテンツマーケでアクセスを集める方法、公開後の運用と改善サイクル、そして制作会社の選び方までを、一気通貫で解説します。読み終わるころには、自社のホームページに今すぐ手をつけるべき場所が、はっきり見えてくるはずです。

この記事は本気の改善を目指す方向けです

この記事は「ホームページから集客できない状態を脱したい」「問い合わせを安定して増やしたい」と本気で考えている工務店経営者・Web担当者の方に向けて書いています。一般論ではなく、現場で繰り返し検証してきた具体的な打ち手と事例も紹介しているため、やや長文ですが、最後まで読むことで自社のホームページに応用できる改善の視点が得られると約束します。
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この記事を書いているスリーカウントについて

改めて、私たちスリーカウント株式会社について少しだけお話しさせてください。
私たちは、WEBマーケティングを専門とし、これまで全国で700社以上の集客・採用支援に携わってきました。

 

静岡県浜松市を拠点に、注文住宅・工務店業界のホームページ制作・SEO対策・インターネット広告運用・インスタグラム運用支援を一気通貫でご提供しています。Google Premier Partner(2025年認定実績)、Yahoo!マーケティングソリューション セールスパートナーの認定をいただいているほか、静岡県インターネット広告運用取引額No.1の実績があります。

 

工務店業界での具体的な実績としては、以下のようなものがあります。

・株式会社LIFEFUND 注文住宅事業部ARRCH様:住宅業界が厳しい状況の中、過去最高の来場数と集客単価改善のV字回復をご一緒にサポート

・12.1万人フォロワーの新築注文住宅会社様:インスタグラム運用の改善で、広告費を半分近くまで圧縮

・株式会社LIXIL様からのご依頼で、工務店向けWebマーケティング勉強会の講師を担当

・ハウスメーカー様を含め、住宅業界60社以上のインターネット広告運用を担当

 

本記事では、そうした現場での経験をもとに、「集客できる工務店ホームページとは具体的に何か」「明日から自社で何に手をつけるべきか」を一緒に整理していきます。まずは、ホームページから集客できなくなる「3つの典型パターン」から見ていきましょう。

 

工務店ホームページで集客できない3つの典型パターン

「ホームページから問い合わせが来ない」と相談をいただく工務店様には、不思議とよく似た3つの傾向があります。本章ではまず、その典型パターンを言語化します。読み進めながら、自社のホームページを照らし合わせてみてください。「ここ、当てはまっているかも」という感覚が湧いてきたら、後の章で扱う打ち手を読むときに、自分ごととして読み取れるはずです。逆に、ここで違和感が出ない場合は、原因はもう少し細部にあります。その場合は、第3章「ページ別の集客導線」から読み進めるのが近道です。

パターン1.「会社案内」になっていて、見込み客に語りかけていない

最初に多いのが、ホームページが見込み客への語りかけではなく、会社案内になっているパターンです。会社の沿革、対応エリア、許認可、施工の流れ。間違ったことは何ひとつ書かれていません。ただ、ホームページを訪れた見込み客が知りたいのは、その情報ではないんです。

 

見込み客は「自分たちの暮らしが、この工務店でどう変わるのか」を知りたくて訪れています。この視点で見ると、会社情報を並べただけのホームページは、初対面の相手にいきなり名刺と会社案内を渡しているだけの状態に近いと言えます。実際のところ、これでは話が始まりません。

 

正直な話、地方の工務店様で「自社のホームページを久しぶりに見直したら、なんだか味気なかった」と感じる方は少なくないと思います。これは経営者の感性が鋭いということで、見込み客から見ても同じように映っています。

パターン2.「リニューアルすれば解決する」と思い込んでいる

2つ目は、問い合わせが伸び悩んだ瞬間に「ホームページが古いからだ。リニューアルしよう」と判断してしまうパターンです。気持ちはよくわかります。デザインを刷新すれば、何かが動き出すような感覚が湧いてきますよね。

 

ただ、私たちの経験から正直に申し上げると、見た目だけリニューアルしたところで、集客課題のほとんどは解決しません。よくあるのが、リニューアル後に検索流入が減ってしまい、結局広告に頼らないと集客できないホームページに変わってしまうケースです。

なぜそうなるかというと、集客できない原因はデザインではなく、「誰にどんな情報を届けるか」「ページ同士をどう繋いで見込み客を案内するか」という中身の方にあるからです。中身を見直さずに見た目だけ作り変えても、来訪者の行動は変わりません。

 

リニューアル自体が悪いわけではありません。ただ、「リニューアル=集客改善」と思い込んでいると、200万円〜500万円の投資を回収できないまま、また数年後に同じ判断を繰り返すことになります。

パターン3.インスタグラムとホームページの世界観がズレて、見込み客が黙って離れている

3つ目は、インスタグラムは頑張って更新しているのに、ホームページとの世界観がズレていて、見込み客が黙って離れているパターンです。

 

私たちが工務店様の支援で実感しているのは、近年のホームページ流入のきっかけが、ほぼインスタグラム経由になっているということです。インスタグラムで「気になるな」と感じた見込み客が、社名で検索してホームページを訪れる。この流れが主流になりました。

 

このとき、ホームページの第一印象がインスタグラムと噛み合っていないと、見込み客は「あれ、思っていた感じと違うな」と感じて、何も連絡せずにそのまま離れていきます。実際にやり取りが始まらない離脱は、計測上もカウントされにくいので、経営者からは「最近反応が鈍いな」程度にしか見えません。これが集客の「見えない取りこぼし」の正体です。

 

ありがちなのは、インスタグラムでは自然素材の温かみを発信しているのに、ホームページが無機質でモダンなデザインになっているケース。逆もあります。インスタグラムでカジュアルな暮らしを発信しているのに、ホームページが堅苦しく仕上がっている、というパターンです。

 

▶ 工務店のインスタグラム運用については、こちらの記事で詳しく解説しています。 工務店のインスタ運用で集客を伸ばす方法を徹底解説

集客できる工務店ホームページに必要な3つの条件

3つの典型パターンの裏返しが、集客できる工務店ホームページの条件になります。私たちが700社以上の支援現場で繰り返し検証してきて、この3つに集約できる、と確信しているものです。本章では、その3条件を一気に提示します。読了後、自社のホームページが各条件をどの程度満たしているか、ご自身で採点できる状態にしていただきたいと思っています。

 

要点を先にお伝えすると、集客できる工務店ホームページは「伝わる魅力 × 使い勝手 × インスタグラム連動」の掛け算で決まります。掛け算なので、どれか一つがゼロに近いと、他の2つを伸ばしても全体がゼロに近づきます。集客できる工務店のホームページデザインに必要なのは、3つすべてが基準を満たしている状態です。順番に見ていきましょう。

条件1.家と会社の魅力が、見込み客に「伝わる」状態になっている

1つ目は、伝わる魅力という条件です。注意していただきたいのは、「魅力がある」ではなく「魅力が伝わる」と書いた点です。地方工務店様の家づくりには、ほぼ例外なく強い魅力があります。問題は、その魅力がホームページの言葉と写真で見込み客に届いているかどうかです。

 

魅力を伝える要素は、写真の使い方・キャッチコピー・施工事例の解説・代表者の言葉、この4つに集約できます。それぞれが「どんな家を建てるのか」「どんな会社なのか」の2軸に答える形で配置されているか。これが伝わるホームページと、伝わらないホームページの分かれ目になります。

 

例えば「自然素材にこだわった呼吸する家」を売りにしているのなら、その表現が抽象的なキャッチコピー1行で終わっていてはもったいない。実際にどんな素材を使い、住み始めた施主がどう暮らしているのか、写真と言葉でセットで伝える必要があります。

条件2.使い勝手が良くて、問い合わせまでスムーズに辿り着ける

2つ目は、使い勝手の良さです。せっかく魅力を感じてくれた見込み客が、問い合わせまで辿り着く間にためらってしまったり、ストレスを感じて離脱してしまうのを防ぐ要素になります。

 

具体的には、ページの読み込み速度、スマートフォンでの見やすさ、問い合わせフォームの入力しやすさ、見たいページへの導線のわかりやすさ。このあたりが該当します。地味ですが、ここが甘いと魅力で気持ちが上がった見込み客が、最後の最後で熱を冷ましてしまいます。

 

魅力で気持ちを上げて、使い勝手で行動までスムーズにつなぐ。この2つが噛み合って、初めて問い合わせという結果が生まれます。

条件3.インスタグラムから来た見込み客を、世界観の連続性で受け止めている

3つ目が、インスタグラムから訪れた見込み客を、世界観の連続性で取りこぼさないという条件です。前章でも触れましたが、現在の工務店ホームページの来訪者は、ほぼインスタグラム経由で「気になっていた工務店」として訪れます。

 

このとき、ホームページの第一印象が「インスタグラムで見たあの世界観そのまま」になっていれば、見込み客は「やっぱり、ここいいな」と確信に変わります。逆に、雰囲気がズレていると「なんか違うかも」と離脱されます。問い合わせも来ないし、何が起きたのかも経営者にはわかりません。

 

連動とは、写真のトーン、配色、コピーの空気感、ファーストビューの動き方、こうした全体の印象を揃えるということです。インスタグラムを開いた直後にホームページを開いて、空気が連続していると感じられるかどうかで判定してください。

 

3条件の関係を改めて整理すると、こうなります。

条件 何を担うか これが弱いと起きること
1. 伝わる魅力 見込み客の気持ちを上げる 興味を持たれずに離脱される
2. 使い勝手が良い 行動までスムーズに導く 気持ちが上がっても問い合わせ前に冷める
3. インスタグラム連動 インスタからの来訪を受け止める 世界観のズレで気付かないうちに取りこぼす

 

3つは独立した要素ではなく、互いに影響し合う関係です。本記事の後半は、この3条件をどのページでどう形にするかという話に入っていきます。

ページ別の集客導線。重要な5ページの役割と工夫

集客できる工務店ホームページは、ページごとに役割がはっきり分かれています。本章では、見込み客が問い合わせまで辿り着く間に必ず通る「重要な5ページ」を取り上げます。トップページ、施工事例ページ、フォームページ、サービス詳細ページ、会社概要・代表挨拶ページの5つです。各ページに「何をさせるべきか」「具体的にどう作るか」を順に解説していきます。読み終えた頃には、自社のホームページのうちどのページが手薄かが、はっきり見えてくるはずです。

トップページ。次のページへ進みたいと思わせる

トップページの役割は、自社サービスのすべてを伝えることではありません。次のページに進みたいと思わせることが本来の役目です。トップで詳しく語ろうとすればするほど情報が増えて、見込み客の動きが鈍くなります。

 

ファーストビューでまず伝えるべきは、「どんな家を建てる工務店なのか」が一目でわかる表現です。1画面分の縦長イメージ、あるいは数秒の動画で、家の世界観と作り手の存在感を同時に出します。インスタグラムでこの工務店を知った見込み客が、ファーストビューを見た瞬間に「やっぱりここだ」と確信できる状態を目指してください。

 

トップページのもう一つの役割は、コンセプトをきちんと載せることです。コンセプトを「コンセプトページ」だけに置いてしまうと、本気で問い合わせる気の人しか読みません。検討初期の見込み客にも届けるために、トップページにもコンセプトの要約を配置してください。文字数の目安は1,500字以上。3,000字あればなお良いです。

 

そしてトップから先のページへの導線、特に施工事例とお問い合わせフォームへのボタンは、英語表記を避けて日本語で目立たせます。「Works」「Contact」では、何のページかわからずに離脱されます。

施工事例ページ。自分にピッタリな事例を見つけてもらう

施工事例は、工務店ホームページの中でも問い合わせに最も大きく寄与するページです。役割は、見込み客が「自分にピッタリな事例」を見つけてもらうことです。

 

そのために大事になるのが、事例タイトルの作り方です。「浜松市・N様邸」のような無機質なタイトルは、申し訳ないですが一番もったいない書き方になります。代わりに、坪数・家族構成・要望のキーワードを入れてください。

 

良くないタイトル例 良いタイトル例
浜松市・N様邸 オープンリビングを楽しむ草加市Y様邸 38坪
静岡市・H様邸 敷地56坪に3台分の駐車場と中庭も
注文住宅事例 共働きご夫婦に嬉しい家事動線

 

具体的な数字や暮らし方が入ったタイトルを見ると、見込み客は「あ、うちと似ているかも」と自分ごと化してくれます。

 

写真も「だけ」では伝わりません。1枚ずつに必ず補足のテキストを添え、施主のご要望をどう受け止め、どう形にしたのかを丁寧に語ってください。家への関心は、検討が進むほど「家そのもの」から「関わる人の想い」に移っていきます。施工事例の解説文は、その移り変わりに応える場所になります。

 

導線については「前へ」「次へ」「一覧に戻る」だけのナビゲーションはNGです。見込み客はカテゴリーで事例を絞り込みたい人がほとんどなので、テイスト別、坪数別、エリア別といったカテゴリ動線を用意してください。それと「更新日時」は表示しない方がベターです。古い事例だと判断された瞬間に離脱されます。

 

▶ 問い合わせにつながる施工事例の作り方は、こちらで詳しく解説しています。 問い合わせが増える工務店の施工事例の作り方を徹底解説

フォームページ。ためらいを徹底的に解消する

フォームまで辿り着いた見込み客の半分以上が、ためらって離脱していきます。スリーカウントが見ている工務店様の現場感覚として、フォームページまでの遷移率が10%、フォームから問い合わせ完了までの完了率が10%、という工務店ホームページがざらにあります。掛け合わせると問い合わせ率は1%。10件アクセスがあっても1人問い合わせるかどうか、という話です。

 

このとき、見込み客がためらっている理由はだいたい同じです。「問い合わせたら、しつこい営業電話が来るんじゃないか」「まだ本気で検討していないのに大丈夫か」。こうした不安を、フォームページで先回りして消してあげる必要があります。

 

具体的に効くのは、次の打ち手です。

  • 入力項目を徹底的に減らす(名前・メールアドレス・要件の3点があれば最低限成立する)

  • 住所欄は外す(これだけで完了率が大きく変わる)

  • 「24時間以内にご返信します」「ご不明点やお見積はお気軽にご相談ください」と書き添える

  • 「今、お問い合わせいただくと、家づくりの基礎知識ハンドブックがもらえます」と特典をはっきり提示する

  • 電話番号も併記して、メールが苦手な見込み客の選択肢を残す

フォームページから他のページへの導線は、原則として外してください。せっかくフォームまで来た見込み客を、再び迷子にさせる必要はありません。

サービス詳細ページ。見込み客の疑問を残さず潰す

サービス詳細ページとは、注文住宅・規格住宅・リフォーム・土地探しといった、工務店が提供する各サービスの説明ページです。役割は、見込み客の疑問をひとつ残らず潰すこと。実質的にランディングページに近い位置づけと考えてください。

 

このページに訪れる見込み客は、トップページから順番に読んでいるとは限りません。「地域名×サービス名」で検索して、いきなりサービス詳細ページに着地するケースも多いです。だからトップページや会社概要で説明しているからといって、サービス詳細ページで内容を省略してはいけません。両方に書きます。

 

文字数も惜しまない方がいいです。スリーカウントが支援している工務店様で、しっかり成果を出しているサービス詳細ページは、4,000字〜5,000字の文量があります。価格帯、対応エリア、進行の流れ、よくある質問、過去事例へのリンク、こうした要素を一通り揃えて、見込み客が抱きそうな疑問を一つずつ潰していきます。

 

ページの最後には、必ずそのサービスを利用した「事例」へのリンクを置いてください。サービス詳細を読んで興味が湧いた見込み客は、次に必ず「実際の施工例」を見たくなります。ここで動線が切れていると、せっかく上がった気持ちが宙ぶらりんになります。

会社概要・代表挨拶ページ。安心感と人柄を伝える

最後に、会社概要・代表挨拶ページです。注文住宅は数千万円の意思決定なので、見込み客は最後に必ず「どんな会社なのか」「どんな人がやっているのか」を確認しに来ます。ここで「安心して任せられる」と感じてもらえれば、問い合わせのハードルは一気に下がります。

 

代表挨拶は、テンプレートのような文章で済ませないでください。代表ご自身の言葉で、なぜこの仕事をしているのか、どんな家づくりを目指しているのか、施主のどんな表情を見たいのかを語ります。出身校や趣味、家族構成といった人柄が伝わる情報を添えると、地域の見込み客との親近感が一気に湧きます。「あ、この代表、僕の高校の先輩だ」という偶然のつながりが、問い合わせの最後の一押しになることも本当にあります。

 

スタッフ紹介ページも、この役割の延長線上にあります。設計士や現場監督、コーディネーターの顔と言葉を見せると、見込み客は「この人たちと一緒に家を作るのか」とイメージしやすくなります。スタッフ紹介ページを充実させたことで、問い合わせ件数が大きく伸びた工務店様も実際にいらっしゃいます。BtoCのサイトでは「会社概要」よりも「私たちについて」「My Story」のような表現の方が、見込み客の心に届きやすい点も付け加えておきます。

 

ここまでの5ページは、それぞれが独立した役割を持ちながら、相互にリンクで繋がって見込み客の行動を後押しします。どこか1ページが極端に弱いと、そこで見込み客の流れが止まってしまいます。次の章では、これら5ページを支えるために「どの順番で手をつけるか」を整理します。

優先度別。先に手をつけるべき工務店ホームページ制作のポイント

5ページの役割が見えても、いざ手を動かそうとすると「どこから着手すればいいのか」で迷われると思います。本章では、手をつけるべきポイントを3段階の優先度に整理して提示します。「まず必須」「次に推奨」「余裕があれば」という順で並べていますので、自社の状況に合わせて上から手をつけていただければ、迷いなく進められるはずです。

【必須レベル】スマホ対応・読み込み速度・インスタとの世界観統一

最優先は、スマートフォン対応読み込み速度インスタグラムとの世界観統一の3点です。この3つができていないと、後の打ち手が全部無効化されます。

 

スマートフォン対応は、レスポンシブデザインで作るのが前提です。スリーカウントが支援している工務店様のアクセス傾向を見ると、来訪者の7割以上がスマートフォンから訪れます。パソコン画面で見栄えがしても、スマートフォンで崩れていたら、そこで終わりです。発注時には「スマートフォンで見たときの体験を最優先で作ってください」と必ず制作会社に伝えてください。

 

読み込み速度は、3秒を超えると見込み客の半数以上が離脱します。Googleのモバイル調査でも、ページの読み込みが3秒を超えると53%のユーザーがその時点でサイトを離れる、と報告されています(出典:Think with Google「Find Out How You Stack Up to New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed」)。理想は1秒以内、最低でも3秒以内です。

 

速度を改善するには、Google公式の「PageSpeed Insights」で現状を測ってください。改善の打ち手としては、画像をWebP形式などの軽い形式に変える、表示サイズに合わせて画像を圧縮する、不要なJavaScriptを削るあたりが鉄板です。一眼レフで撮った巨大な画像をそのまま貼っているケースが本当に多いので、まずそこから見直してください。

 

インスタグラムとの世界観統一については前章で詳しく触れたので、ここでは1点だけ追加します。インスタグラムのフィードを開いた直後にホームページを開いて、空気が連続しているか感じてみてください。違和感があれば、写真のトーン・配色・コピーの空気感、どれかがズレています。

【推奨レベル】来場特典・動画・スタッフ紹介・カタログの見せ方

次の優先度は、見込み客の「あと一歩が踏み出せない」を後押しする打ち手になります。

 

来場・資料請求の特典は、効果が見えやすい打ち手です。QUOカード、各種ギフト券、若年層向けには電子マネーポイントなどを用意してください。特に若年層に対しては、PayPayポイントなどキャッシュレス系のインセンティブが反応良いです。

 

動画活用も、近年の工務店ホームページではほぼ必須になってきています。施工事例の動画、お客様の声の動画、現場のメイキング動画、いずれも写真や文章だけでは伝わらない空気感を補完してくれます。動画の埋め込みは、ファーストビュー、施工事例ページ、お客様の声ページのあたりが効きます。

 

スタッフ紹介の充実は、コンバージョン率に直接効きます。設計士や現場監督の顔写真とプロフィール、家づくりへの想いを掲載するだけで、「この人たちに任せたい」という気持ちが生まれます。スリーカウントが支援してきた工務店様の中にも、スタッフ紹介ページを充実させた直後に問い合わせが増えた事例が複数あります。

 

イベント・カタログの告知ページは、日程と場所だけを羅列するのではなく、過去のイベント風景の写真、参加者の感想、カタログの目次やサンプルページを載せてください。「申し込んだ後に何が手に入るのか」が具体的に見えると、申し込みのハードルが一気に下がります。

【基本対応レベル】タイトル・ディスクリプション・オフライン連携

3段目は、SEOやMEOなど検索からの流入を支える基本作業になります。

 

タイトルとディスクリプションは、検索結果でクリックしてもらえるかを決める「店頭の看板」のような存在です。タイトルは30〜36字、ディスクリプションはスマートフォンでも全文表示される60字程度を意識してください。サジェストで出てくる関連キーワードも盛り込みます。

 

オフラインとの連携も意外と効きます。完成見学会・モデルハウス見学会を常時開催にして、ホームページに常設の予約ページを置くと、検索から訪れた見込み客がそのまま予約に進みます。空白期間がないだけで、月単位の問い合わせ数がじわじわと積み上がります。SUUMOやLIFULL HOME’Sといったポータルサイト経由の流入も増えやすいので、ポータルからホームページに流れてきた見込み客に対しても、見学会・カタログ請求の動線が常に使える状態を保っておくと取りこぼしが減ります。

 

カタログ・パンフレットも、無料配布の仕組みをホームページ内に設けておくと、まだ問い合わせをためらっている見込み客の名前と連絡先を獲得できます。後日のメール配信やイベント告知につなげる入口として有効です。

 

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の整備は、地方工務店様にとって最重要レベルの打ち手なので、第6章で改めて詳しく扱います。

集客できる工務店ホームページの事例10社

ここからは、私たちが実際に研究してきた工務店ホームページ10社の事例を紹介します。読み流しではなく、各事例から「自社のホームページに移植できる学び」を持ち帰っていただきたいので、まず最初に集客できる工務店ホームページの要件マップを提示します。10社それぞれが、第2章で示した3条件(伝わる魅力/使い勝手/インスタグラム連動)のどこに強みを持っているか、そしてその工務店からまず学ぶべき1点は何かを一覧にしました。事例の本文を読む前に、自社が今もっとも強化したい条件はどれか、を意識して読み進めてください。

集客できる工務店ホームページの要件マップ

工務店 エリア 伝わる魅力 使い勝手 インスタ連動 この事例から最も学べること
エスコネクト 静岡県浜松市 インスタの世界観を動画でホームページに再現する見せ方
nattoku住宅 静岡県富士市 世界観と耐震・断熱データを同じファーストビューに同居させる手法
アーチ 静岡県浜松市 事例を絞り込んで魅力を尖らせる勇気
エコワークス 熊本県・福岡県 木の家の世界観をインスタとホームページで完全に揃える徹底ぶり
PG HOUSE浜松 静岡県浜松市 ターゲットを子育て世代に絞り、特典までその層に合わせ込む打ち手
HACHIYA 愛知県北名古屋市 ファーストビューを「来場予約・カタログ請求」で固める潔さ
エルスタイルホーム 北海道苫小牧市 規格住宅で価格と選択肢の両立を伝える見せ方
コラボハウス 愛媛県松山市 一級建築士のデザイン性を施工事例の統一感で伝える手法
安成工務店 山口県・福岡県 インスタの発信をホームページの深い解説で補完する見せ方
COZY 北海道札幌市 規格住宅の自由度をホームページ全体の白基調で「シンプルさ」として表現

 

それぞれの事例を順に見ていきます。

エスコネクト様(静岡県浜松市)

エスコネクト様から学べる最大のポイントは、インスタグラムの世界観を動画でホームページに再現する見せ方です。

 

ファーストビューに動画が配置されていて、完成した家の映像と現場の作業風景の映像が交互に流れます。家そのものの魅力と、それを作る人の存在感が同時に伝わってきて、インスタグラムを見て「気になっていた工務店」として訪れた見込み客が、瞬時に「インスタで見たあの世界観のままだ」と確信できる状態になっています。

 

施工事例ページも秀逸で、外観・内観の写真が多数掲載されており、間取り図まで添えられています。坪数や階建てといったスペック情報が一緒に並んでいるので、見込み客が自分の暮らしと重ね合わせやすい作りです。

 

スタッフ紹介には個別ページが用意されていて、SNSの個人アカウントへのリンクまで載っています。誰がどんな想いで家を作っているかが具体的に見えるので、安心感が一気に高まります。

 

導線も丁寧です。イベント・見学会、モデルハウス、勉強会、カタログ請求のすべてに、メニューの階層を経由せず1クリックで遷移できるようになっています。

 

URL:https://www.sconnect.jp/

nattoku住宅様(静岡県富士市)

nattoku住宅様から学べるのは、家の世界観と耐震・断熱データを同じファーストビューに同居させる手法です。

 

ファーストビューに内観・外観の動画が流れる横で、耐震等級や断熱等級の数値が同時に提示されています。デザイン性と性能、両方を一度に伝えるという、なかなか難しいバランスが成立しています。「デザインは好き、でも性能は大丈夫?」という見込み客の不安を、最初の数秒で同時に解消する見せ方です。

 

YouTubeチャンネルへの導線も丁寧で、スタッフが登場する動画コンテンツが信頼感を後押ししています。

 

施工事例の写真には、薄暮の時間帯に撮影されたものが多く採用されています。室内の照明が映え、デザイン性の高さがより印象的に伝わる絵になっています。プロのカメラマンによる撮影だとわかります。

スタッフブログで親近感を、お客様の声で信頼感を、オーナーズサイトでアフターフォローへの安心感を、それぞれ別の場所で積み上げているのも参考になります。

 

URL:https://www.nattoku.jp/

アーチ様(静岡県浜松市)

アーチ様の最大の学びポイントは、事例を絞り込んで魅力を尖らせる勇気です。

 

施工事例が「平屋」「平屋風2階建て」のテイストにかなり絞り込まれています。これは「全テイストをまんべんなく見せたい」という思考と真逆で、自社の強みを伝えるために、あえて事例を選んでいる証拠です。

写真にも工夫があって、同じ部屋を複数のアングル・距離から撮影することで、空間の広がりや光の入り方まで読み取れるようになっています。

 

施工事例タイトルも具体的で、家の特徴や土地の条件がコンパクトに表現されています。解説文では、土地の特性を踏まえてどんな提案をしたのかまで踏み込んで書かれており、設計力の高さがそのまま伝わる作りになっています。

カタログ請求への誘導も巧みです。「ホームページに掲載していない最新事例を掲載」と書いてあると、カタログを取り寄せたくなります。イベント申込フォームにも特典が紹介されていて、最後の一押しが効いています。

 

URL:https://www.arrch.net/

 

▶ アーチ様のブランド再定義に伴走支援した私たちの取り組みは、こちらで詳しく紹介しています。 伴走支援によりARRCHブランドを再定義

エコワークス様(熊本県・福岡県)

エコワークス様は「木の家専門店」を掲げる工務店様で、木の家の世界観をインスタとホームページで完全に揃える徹底ぶりが学びになります。

 

トップ動画とキャッチコピーが、インスタグラムの投稿の空気感そのままに作られています。インスタから訪れた見込み客が「これこれ」と確信できる連続性です。

施工事例ではデザイン性の高い写真を中心に据え、人物が映り込む構図で実生活のイメージを湧かせています。機能性については写真ではなく言葉で説明する、という分担も明快です。

 

事例一覧ページが「坪数」「階建て」で絞り込めるようになっているのも、自分ごと化しやすい作りです。

導線では、イベント・カタログへのリンクが画面右上と本文中の要所に配置されており、見込み客が「申し込みたい」と感じた瞬間を逃さないようになっています。

 

URL:https://www.eco-works.jp/

PG HOUSE浜松様(静岡県浜松市)

PG HOUSE浜松様の学びは、ターゲットを子育て世代に絞り、特典までその層に合わせ込む打ち手です。

 

ホームページ全体を通して、家族の暮らしを連想させる写真と「家族みんながのびのび暮らせる家」というメッセージが繰り返し配置されています。子育て世代にどう刺すかをはっきり意識した作りで、ターゲットを絞り切った潔さが感じられます。

 

価格と品質のバランスについては「コスパの高さに驚いた!」というお客様の声を丁寧に拾っており、価格訴求になりがちなテーマをポジティブに置き換えています。住宅ローンの実例まで掲載されているので、若いご夫婦の資金計画への不安にも応えています。

モデルハウス来場特典をPayPayポイントにしている点も、若年層に合わせた一手です。QUOカードよりも、若い世代の生活実態に合っています。ターゲットを定めると、特典の選び方まで変わるという好例です。

 

URL:https://hamamatsu.pg-house.jp/

HACHIYA様(愛知県北名古屋市)

HACHIYA様から学べるのは、ファーストビューを「来場予約・カタログ請求」で固める潔さです。

 

ファーストビューが、写真や動画ではなく「来場予約」「カタログ請求」のアクション動線で構成されています。これは工務店ホームページとしては珍しいアプローチですが、問い合わせ獲得を最優先するという意思決定が明確に表れています。

 

施工事例ページは、要点を端的に解説した文章と多数の写真の組み合わせで構成されており、お客様の声ページともリンクで接続されています。間取りサイトへの外部リンクまで貼られていて、検討材料として使えるレベルにまで踏み込んでいます。

代表の想いを語る文章では、「笑顔の絶えない暮らし」を提供することが目的だと、自分の言葉で語られています。家づくりの目的を顧客の暮らしに置いている姿勢が伝わり、信頼感が一気に高まります。

 

URL:https://iezukuri.nagoya/

エルスタイルホーム様(北海道苫小牧市)

エルスタイルホーム様の学びは、規格住宅で価格と選択肢の両立を伝える見せ方です。

 

「リーズナブルなのに高品質を叶える月々3万円台からの家づくり」という規格住宅らしいキャッチを、ホームページ全体で丁寧に表現しています。

 

価格を明確に提示することで、規格住宅特有の安心感が出ています。注文住宅と比べて検討初期から金額イメージが湧くのは、見込み客にとって大きなメリットです。

スタイルが4つに分かれていて、施工事例にもどのスタイルかが明記されています。坪数・家族構成・玄関方位・部屋割りといった選択肢の多さも、ホームページ上でわかりやすく整理されています。「規格住宅=自由度が低い」という見込み客の先入観を、画面構成で打ち消している作りです。

 

カタログには「WEB未掲載の施工事例が詰まった」という訴求があり、興味を引く一押しになっています。

 

URL:https://lstyle-home.com/

コラボハウス様(愛媛県松山市)

コラボハウス様の学びは、一級建築士のデザイン性を施工事例の統一感で伝える手法です。

 

施工事例の一覧がすべてオシャレで統一感があり、一覧画面を見ただけで「ここに頼んだら、こういう家ができるのか」と確信できる構成になっています。デザイナーズ住宅を売りにする工務店様にとって、一覧画面の統一感は最大の武器になります。

 

写真には人物が映り込んでいて、暮らしの息遣いまで伝わります。家のスペックではなく、住んだ後の暮らしを売っている、という姿勢が画面から滲み出ています。

 

お客様の声は、施主目線で家づくりの過程が語られており、施主の満足感が読者にもそのまま伝わります。

SNSも巧みで、間取り専門のインスタアカウントを別途運用しているほか、完成見学会や無料相談を随時告知しています。問い合わせまでの仕組みが万全に整っている工務店様の好例です。

 

URL:https://collabohouse.info/

安成工務店様(山口県・福岡県)

安成工務店様から学べるのは、インスタグラムの発信をホームページの深い解説で補完する見せ方です。

 

「OMソーラー」の家、近県産杉材の構造材を使う、といった独自の取り組みについて、ホームページとインスタグラムで役割が明確に分かれています。インスタグラムでは写真中心にストイックに発信し、ホームページでは丁寧な文章解説を加えています。

 

素材については、機能や使い心地の解説まで踏み込んで掲載されており、写真だけでは伝わらない素材の魅力を文章で補強しています。インスタグラムでは伝えきれない情報量を、ホームページが受け持つ理想的な構成です。

 

外観の写真もホームページに多数掲載されています。インスタグラムでは内観中心になりがちですが、ホームページで外観も補強することで、検討中の見込み客に対する情報の厚みが大きく違ってきます。

 

URL:https://www.yasunari.co.jp/

COZY様(北海道札幌市)

最後にCOZY様の学びは、規格住宅の自由度をホームページ全体の白基調で「シンプルさ」として表現する手法です。

 

背景を白で統一して余白を多く取ることで、シンプルな住宅というブランドコンセプトを画面そのもので表現しています。デザインで主張するのではなく、デザインで「引き算」することで、ブランドを伝えるという珍しいアプローチです。

 

施工事例とお客様の声が一体化されているのも特徴で、施主が「こういう家を希望」→「こうやって形になった」というプロセスを語るスタイルになっています。事例とお客様の声の境界線がほぼなくなっていて、説得力が高いです。

 

4テイストから選べる構成や、坪数・家族構成・玄関方位・部屋割りの選択肢の多さも丁寧に整理されています。北海道対応で断熱性能の高さも訴求されており、エリア特性に応じた強みも明確です。

 

URL:https://cozy-home.jp/

10社の事例から見えた共通点

10社を見比べてみると、集客できる工務店ホームページには明確な共通点が浮かび上がります。

 

1つ目は、ファーストビューで「家の世界観」と「会社の意思」が同時に伝わる作りになっていること。動画や厳選された写真で、訪問直後の数秒に勝負を賭けています。

 

2つ目は、施工事例が「ただの作例集」になっていないこと。タイトル・写真・解説のすべてに目的があり、見込み客が自分の暮らしと重ね合わせる材料になっています。

 

3つ目は、ターゲットが明確で、ホームページ全体の言葉や写真がそのターゲットに合わせ込まれていること。子育て世代、デザイン重視層、コスト重視層など、誰に向けて作っているかがはっきりしています。

 

自社のホームページと10社を見比べたとき、どの共通点が薄いと感じたでしょうか。そこが、次に手を入れるべき場所になります。

SEO・MEO・コンテンツでアクセスを増やす

集客できるホームページの形が見えてきたら、次はそこに「アクセスを集める」打ち手の話に入ります。本章では、検索エンジンからの流入(SEO)、Googleマップからの流入(MEO)、そしてブログによるコンテンツマーケティングの3本柱を扱います。ホームページ単体でなく、SEO・MEO・ブログの3本柱で広告に頼らない集客の土台を作る、という考え方です。これができていないと、いつまでも広告費を払い続けないとアクセスが落ちる、という状態から抜け出せません。

〈商圏SEO〉地域名×注文住宅で上位を目指す

工務店のSEOで最初に押さえるべきは、商圏エリアのキーワードです。具体的には「地域名×注文住宅」「地域名×新築」のようなキーワードで、検索結果の上位を取りに行きます。

 

「地域名×工務店」での上位表示は、実はそれほど大きな効果が出ません。このキーワードで検索する人は、すでに具体的な工務店を知っていて、確認のために調べているケースが多いんです。すでに別の工務店に気持ちが傾いている人を呼んでも、問い合わせには繋がりにくい。

 

代わりに「地域名×注文住宅」「地域名×新築一戸建て」「地域名×平屋」のように、まだ依頼先を決めていない検索意図のキーワードを狙ってください。検討初期の見込み客に届くので、こちらの方が問い合わせに直結します。

 

ロングテールキーワードも忘れずに。「地域名×断熱」「地域名×高気密」「地域名×土地探し」のような、より具体的な悩みを含むキーワードでブログ記事を書いておくと、検索意図のはっきりした見込み客が継続的に流入してきます。

〈MEO〉Googleビジネスプロフィールの活用

地方工務店様にとって、MEO(Googleビジネスプロフィールの最適化)はSEOよりも先に着手すべき施策です。理由は、地域で「○○市 工務店」と検索したときに、Googleマップの枠が検索結果の上位に大きく表示されるからです。ここを取れるかどうかで、地域内での見え方が一段変わります。

 

Googleビジネスプロフィールで重要なのは、「口コミ」と「登録内容」の2つです。

 

口コミは、星の評価と件数の両方が大切です。1人が星5を書いているマップと、50人が平均4.5を付けているマップなら、信憑性が出るのは後者です。理想は星4.5以上、件数は最低30件以上を目指してください。満足してくださった施主に、引き渡し後のタイミングで投稿のお願いを丁寧にしていく地道な活動が、地味ですが一番効きます。

 

登録内容については、とにかく中身を充実させるのが基本になります。よくある質問への回答ですが、「シンプルに使ってください」が答えです。露出を増やすには、できるだけ多くの項目を埋めた方が結果が出ます。

  • 写真は外観・内観・スタッフを定期的にアップする

  • 説明文は200字程度を意識して、検索でよく使われる言葉を盛り込む

  • 投稿機能で、完成見学会やイベント情報を発信する

  • 商品・サービスの登録項目もすべて埋める

 

そして悪い口コミの放置は、絶対にやってはいけません。悪い口コミがそのまま残っていると、別の見込み客が「やっぱり良くない会社なんだ」と確信を強めてしまい、悪い口コミがさらに悪い口コミを呼ぶ流れになります。

 

悪い口コミがついた場合は、お詫びと事実関係の説明を丁寧に返信してください。きちんと対応している姿勢を見せると、書いた本人が「悪いことをしたかな」と感じて、削除してくれることもあります。

〈コンテンツマーケティング〉ブログで悩み系キーワードを取りに行く

3本柱の最後は、ブログによるコンテンツマーケティングです。SEOとMEOがホームページの「土台」を作るのに対して、ブログは「家づくりに迷っている検討初期の見込み客」と接点を作る役割を担います。

 

工務店のブログで取りにいくべきキーワードは、施主が家づくりを進めていく中で抱く「悩み」「疑問」です。例えば次のようなキーワードが該当します。

  • 注文住宅 失敗談

  • 家づくり 予算オーバー 防ぐ

  • 平屋 メリット デメリット

  • 高気密高断熱 後悔

  • 土地探し 工務店 任せる

これらのキーワードで上位を取れる記事を書いておくと、検討初期の見込み客が継続的にホームページに流入してきます。最初は問い合わせに繋がらなくても、ブログを読んで信頼してくれた見込み客が、後日「やっぱりここに頼もう」と戻ってくる流れが生まれます。

 

書き方のコツは、意図を明確にすること。「このブログ記事は、この1つのキーワードで上位を取るために書く」と決めて、タイトル・見出し・本文すべてをそのキーワードに沿わせます。何となく書き始めると、検索結果の海に埋もれて誰にも届きません。

 

そして書いたブログ記事の最後は、すぐに「お問い合わせ」に飛ばすのではなく、関連する施工事例ページや、サービス詳細ページに誘導するのが鉄則です。検討初期の見込み客に、いきなり問い合わせを求めても応えてくれません。次のページに進んでもらって、徐々に温めていく流れを作ってください。

 

▶ ホームページ以外のチャネル(SNS・ポータルサイト・チラシなど)も含めて、工務店のWeb集客全体を見渡したい方はこちらをご覧ください。 工務店のインターネット集客の全体像と打ち手

公開後の運用と改善サイクル

ホームページは公開して終わりではありません。むしろ、公開してからが本当の勝負です。本章では、公開後にどんな指標を見て、どう改善していくべきかを整理します。作って終わりにしないために最低限見ておくべき3つの指標と、改善の優先順位の決め方を順に説明します。これができている工務店様と、できていない工務店様で、半年後の問い合わせ件数は大きく差が開きます。

見るべき3つの指標。直帰率・回遊・問い合わせCV率

公開後にまず見るべきは、直帰率・平均ページ数・問い合わせCV率の3つです。

 

直帰率は、ホームページに訪れた見込み客のうち、最初の1ページだけを見て離脱した人の割合です。目安は40%台。60%を超えていたら改善が必須のサインです。直帰率が高いということは、ファーストビューや最初のページで「ここは違うかも」と判断されている、ということになります。トップページのファーストビュー、コピー、写真をまず見直してください。

 

平均ページ数は、見込み客が1回の訪問で何ページ見たかの平均値です。一般的には、5ページ以上見てから問い合わせに至ると言われています。平均が3ページ以下なら、ページ間の導線が弱いか、各ページのコンテンツが薄いかのどちらかです。

 

問い合わせCV率は、ホームページに訪れた見込み客のうち、問い合わせや資料請求に至った割合です。スリーカウントが見ている工務店ホームページの平均は0.5%〜1%前後で、しっかり作り込めば2%を超える事例もあります。CV率が0.3%以下で停滞しているなら、フォームページかサービス詳細ページに改善余地があります。

 

これら3指標は、Google Analytics 4とGoogleサーチコンソールで毎月計測してください。

状態把握と改善は、視点が違う

数値を毎月眺めるとき、よくある落とし穴があります。「状態把握」と「改善」は、見る視点が全く違う、ということです。

 

状態把握は、「今月の問い合わせ件数は何件だった」「前月と比べてどう動いた」を月次で確認する作業です。経営者として把握しておくべき情報ですが、これだけでは改善には繋がりません。

 

改善のための分析は、3ヶ月単位で「違和感」を探す視点になります。「先月と比べて」ではなく、「3ヶ月の推移を見たとき、どこに不自然な動きがあるか」を探します。例えば、特定のページの直帰率が3ヶ月前から徐々に上がっている、特定の流入経路の問い合わせ率だけが落ちている、こうした違和感が改善のヒントになります。

 

月次の数字を見るだけで「下がっている、上げないと」と慌てるのではなく、3ヶ月単位の動きから違和感を拾い、原因の仮説を立てて、改善を打って、再計測する。このサイクルを回せるようになると、ホームページが資産化していきます。

改善の3視点。広告・ページ・アクセスのどこから手をつけるか

改善を始めるとき、優先順位の決め方で迷われると思います。改善には3つの視点があり、どこから手をつけるかで効果が変わります。

 

1つ目が広告の改善。リスティング広告やSNS広告を運用している場合、媒体ごとの費用対効果を比較して、効率の悪い媒体の予算を効率の良い媒体に振り替えます。

 

2つ目がページの改善。CV率が低いページを特定して、コンテンツや導線を見直します。トップページ、施工事例ページ、フォームページのいずれかが、たいていの場合ボトルネックになっています。

 

3つ目がアクセスの改善。流入そのものが少なすぎる場合は、SEO・MEO・ブログのどれかを強化してアクセスを増やします。

 

工務店ホームページで広告を使っていない場合は、まずページ改善とアクセス改善の2つに絞って取り組んでください。CV率を上げる方が、アクセスを増やすより一般的にコスパが良いので、まずページ改善から始めるのが基本順序になります。

工務店ホームページ制作会社の選び方と失敗パターン

ここまで読んでいただいて、「やっぱり制作会社に頼むのが現実的かな」と感じている方も多いと思います。最後に、失敗しない制作会社の選び方と、間違った制作会社を選ぶと起こる失敗パターン、そして発注前に投げかけるべき質問をお伝えします。ホームページ制作は数百万円規模の意思決定になるので、ここで判断を間違えると、何年も尾を引きます。慎重に選んでいただきたい部分です。

選び方のチェックポイント

工務店のホームページを発注する制作会社を選ぶときは、以下の6点を必ず確認してください。

 

確認項目 見るポイント
工務店・住宅業界での制作実績 具体的な事例を3社以上提示できるか
制作後の集客成果 数値で公開できる成功事例があるか
インスタグラムとの世界観統一の理解 提案資料にインスタ連動の話が出てくるか
施工事例ページへの理解の深さ 撮影・タイトル・カテゴリ動線まで提案できるか
レスポンシブデザイン対応 標準装備として含まれているか(追加料金にしない)
制作後の運用サポート 月次の数値報告・改善提案を含むプランがあるか

 

特に重要なのが「制作後の集客成果を数値で公開できるか」です。ただホームページを作っただけで、集客成果に繋がっていない制作会社は本当に多いので、ここを確認しておかないと、デザインだけ綺麗な「飾り」を高額で買うことになります。

 

価格の安さだけで選ぶのも危険です。安く作ったホームページは、後から修正やリニューアルでコストがかさむケースが多く、結局トータルで高くつきます。

制作会社を間違えると起こる4つの失敗パターン

実際に「他社で作ったけど成果が出ないので相談したい」と来られる工務店様には、共通の失敗パターンが見られます。

 

失敗1.自社の良さの伝え方がわからない制作会社

工務店業界の経験が浅く、見込み客の心理を理解できていない制作会社に依頼すると、こうなります。

  • キャッチコピーが弱い(「高品質な家づくり」のような抽象的表現で終わる)

  • 見込み客に響く言葉が使えない(「家族の笑顔あふれる家づくり」のような感情に訴える表現が出てこない)

  • ビジュアルとデザイン方向性、強調ポイントがちぐはぐになる

失敗2.必要なコンテンツがわからない制作会社

見込み客が何を知りたいかを把握できていない制作会社に依頼すると、こうなります。

  • 見込み客の疑問・不安を解消するコンテンツが不足する

  • 伝えるべき情報の文量や並び順がわかっていない

  • 伝え方が中途半端で、ピンぼけのコンテンツになる

失敗3.ユーザー導線の組み立てができない制作会社

見込み客がどんな心理の流れでホームページを読み進めるかを理解できていない制作会社に依頼すると、こうなります。

  • 見込み客に回り道をさせる導線になる

  • 不要な導線を作って、見込み客を迷子にさせる

  • 必要な導線を設置し忘れて、行動の機会を逃す

失敗4.工務店業界の知識が浅い制作会社

そもそも工務店業界そのものへの理解が浅いと、ホームページの中身が「どこの業種でも通用する一般的な作り」になってしまい、見込み客に刺さりません。

発注前に投げかけたい4つの質問

制作会社の打ち合わせでは、以下の4つの質問を必ず投げかけてください。具体的で的確な答えが返ってくれば信頼に値しますし、曖昧な答えしか返ってこないなら他社を検討した方が安全です。

  • 工務店の見込み客は、どんな情報を求めてホームページを訪れると考えますか?

  • インスタグラムとホームページの連携について、どう考えていますか?

  • 施工事例ページでは、どんな点を重視して制作しますか?

  • 問い合わせにつながる導線の組み立てについて、具体的な提案はありますか?

 

この4つの質問への答えが、その制作会社の工務店業界への理解度を一気に映し出します。

まとめ。集客できる工務店ホームページに踏み出す5つのアクション

最後に、本記事の内容を実際の行動に落とし込むための5つのアクションを提示します。読み終わって「なるほど」で終わらず、明日からの自社の動きに繋げていただきたいので、優先順位の高い順に並べました。

  • 自社のホームページが「集客できない3パターン」のどれに当てはまるかをチェックする。会社案内型になっていないか、リニューアルすれば解決すると思い込んでいないか、インスタグラムと世界観がズレていないか。この3点を、社内の経営者・現場・営業の3者で照らし合わせると、見え方の違いまで含めて気付きが多いはずです。

  • 集客できる3条件(伝わる魅力×使い勝手×インスタグラム連動)で、自社ホームページを採点する。各条件を10点満点で採点して、最も低い条件から手をつけます。最弱点の改善が、全体への効きが一番大きいです。

  • 重要な5ページのうち、最も弱いページを1つだけ選んで改善する。トップページ、施工事例ページ、フォームページ、サービス詳細ページ、会社概要・代表挨拶ページ。一気に全部直そうとせず、最弱点の1ページだけを集中的に直します。

  • SEO・MEO・ブログのうち、未着手のものを1つ始める。3本柱のうち手をつけていないものを1つ選んで、向こう3ヶ月で着手します。MEO(Googleビジネスプロフィール)は、地方工務店にとってリターンが最も早いので、未着手なら最優先で取り組んでください。

  • 直帰率・平均ページ数・問い合わせCV率を、毎月計測する習慣を作る。Google Analytics 4とGoogleサーチコンソールで、3指標を毎月チェックする運用を社内に定着させます。3ヶ月単位で違和感を拾えるようになると、改善サイクルが回り始めます。

ホームページ制作は、何百万円も投資する大きな意思決定です。だからこそ、自社にとって本当に必要な改善は何かを、専門家に相談しながら見極めていくのが、結果的に最短ルートになります。

 

私たちスリーカウントは、工務店様のホームページ制作と運用改善を700社以上の支援実績の中で積み上げてきました。「自社のホームページがどの状態にあるのか」「最初に何から手をつけるべきか」を一緒に整理する場として、月3社限定で30分の無料コンサルティングを実施しています。判断軸を整理する場として、お気軽にご活用ください。

 

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この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社代表取締役鈴木悠資

2007年に静岡大学3年次に同じ大学のメンバーとスリーカウント株式会社を起業。
2011年より本格的にインターネット広告運用業務をスタートし、現在静岡県のトップ代理店の代表として、
自社のお客様のみならず県内の各種広告代理店様へのセミナーや、チームビルディングを積極的に行う。
インターネット広告運用全般、戦略設計に基づくWEBサイトの改善が得意。

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