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【工務店様向け】問い合わせが増える施工事例の作り方と書き方を徹底解説

工務店の施工事例の作り方・書き方

 

「施工事例ページをたくさん作っているのに問い合わせが増えない…」
「どうやって作れば施工事例がコンバージョンに繋がるのか知りたい」

「自信のある施工事例を、なんとかいい形でお客様にアピールしたい」

 

実際に多くの工務店様がこのようなお悩みを抱えています。

進む少子化や、お客様自身の家に対する考え方の変化、時代の変化に伴うSNS含めた集客方法の変化など、工務店様の集客はますます難しくなっていますが、今の時代も変わらず大事な点があります。

 

家づくりを検討中のお客様は、どの工務店に依頼するか決める際、何を最も重視するでしょうか。それは「実際にどんな家を建てているか」という実績です。つまり、工務店のホームページにおいて施工事例ページは単なる実績紹介ではなく、集客とコンバージョンを左右する重要な要素と言えます。

 

この記事では、施工事例ページを「問い合わせが増えるページ」に変えるために、施工事例の作り方と文章の書き方、つまり何を載せ、どの順番で書けばよいのかを要素ごとに解説し、うまくページを作られている工務店様の実例もご紹介します。記事を参考に、ぜひ施工事例ページを見直してみてください!

この記事は本気の改善を目指す方向けです

この記事は「施工事例を載せているのに問い合わせにつながらない状態を脱したい」「事例ページを見直して数字に反映させたい」と本気で考えている方に向けて書いています。 一般論ではなく、実際に私たちが工務店様の支援で見てきた視点と、うまく事例ページを作られている会社様の実例を紹介しているため、やや長文ですが、最後まで読むことで自社にも応用できる改善の視点が得られると約束します。

 

▶ ホームページ全体の作り方から見直したい方は、こちらで事例とあわせて解説しています。
集客できる工務店ホームページの作り方

▶ インスタからホームページへ見込み客を呼び込む方法は、こちらで詳しくまとめています。
工務店のインスタ集客で問い合わせを増やす方法

 

この記事を書いているスリーカウントについて

私たちスリーカウント株式会社は、WEBマーケティングを専門に、これまで全国で700社以上の集客・採用支援に携わってきました。

 

特に地方企業様のインターネット集客を得意としており、中でも注文住宅・工務店の分野は長くご支援を続けてきた領域です。新築・リフォームのインターネット広告運用では、全国200社以上を15年以上にわたって担当してきました。株式会社LIXIL様からのご依頼で、工務店様向けのWebマーケティング勉強会の講師を務めたこともあります。

 

フォロワー12.1万人の新築注文住宅の会社様では、インスタグラム運用の改善によって、広告費を半分近くまで圧縮しました。

 

また、浜松市の注文住宅ブランド「ARRCH(アーチ)」様では、住宅業界全体が厳しい状況の中で、ブランドの整理から伴走し、過去最高の来場数と集客単価の改善につながりました。

 

→工務店様向け無料資料を見る(広告施策を見直したい方、今に違和感を感じている方にとって次の一手を考えるヒントが満載の内容です)

 

本記事では、そうした現場での経験をもとに、施工事例ページを「問い合わせにつながるページ」にするための作り方と書き方をお伝えしていきます。まずは、施工事例ページがなぜ問い合わせを生むのかから見ていきましょう。

 

 

 

なぜ施工事例ページが問い合わせを生み出すのか

会社によっては「施工実績」「建築実例」と呼ぶこともありますが、本記事ではまとめて施工事例と呼びます。まずは、施工事例ページがなぜ重要なのか、基本的な理由を確認しておきましょう。工務店のホームページにおいて、施工事例ページは以下の3つの理由から非常に重要です。

  • ユーザーの関心を引く
  • ユーザーの判断材料になる
  • 中途半端なページだと逆効果になる

順番に解説していきます。

施工事例はユーザーの関心を引く

まず1つ目の理由は、施工事例はユーザーの関心を引くことができるという点です。

 

施工事例は、工務店がどんな家を建てるのかをひと目で伝えることができます。特に注文住宅を検討しているお客様が最初に気にするのは「デザイン」です。せっかく自由に家を建てられるなら、自分好みのおしゃれで理想的な家にしたいと考えるのは当然のことですよね。

 

施工事例で実際の写真を見せることで、お客様が最も気にするデザインの具体的なイメージを伝えることができます。顕在化した見込み客がより具体的に工務店を選ぶ際も、まずはデザインを基準に選びます。

 

潜在的なお客様であっても顕在的なお客様であっても、家づくりの魅力を施工事例で視覚的に伝えることで、お客様の興味関心を引くことができます。

 

ユーザーの判断材料になる

検討が進んでいく中で、施工事例は工務店を比較する際の判断材料となります。

 

今の家づくりでは、「インスタで情報を得て興味を持つ→ホームページで詳細を確認する」という流れで工務店を探すお客様がいます。

 

お客様はまず、インスタで写真を見て魅力的だと感じた工務店に興味を持ちます。その後、より詳しい情報を求めてホームページを訪問し、施工事例を確認します。このとき、インスタだけでは得られなかった詳細情報(間取り、使用素材、施工のこだわりポイント、お施主様の声など)を提供することが非常に重要です。

 

ここで特に重要なのが「興味を信頼・確信に変える」ことです。
ただ単に「おしゃれな家を建てている」という印象から、「この工務店だったら自分たちの理想の家を建ててくれる」という確信へと変える。これが施工事例ページを含む、ホームページの最大の役割です。

 

施工事例ページをしっかり作り込むことで、見込み客が工務店を比較検討する際の重要な判断材料となり、他社との差別化ポイントになります。インスタで見つけた複数の工務店の中から最終的に選ばれるのは、最も信頼感と安心感を与えることができた工務店になるはずです。

 

中途半端なページだと逆効果になる

施工事例ページは「作れば効果がある」というものではありません。むしろ、ポイントを抑えずに中途半端な状態だと逆効果になってしまいます。

 

様々な工務店様のホームページを見ていると、「丁寧ではない」と感じることが少なくありません。例えば、写真とキャッチコピーが合っていなかったり、説明するべきことを説明していなかったり。
これらは小さな問題にも見えますが、見込み客からしてみると「この会社は細部への配慮ができないのでは?」といった不安材料になります。

 

なぜこのような状態になってしまうかというと、「このぐらいでいいだろう」というユルい考えが現れてしまってるせいです。作成する際には、「だいたい合っている」ではなく「一切ズレがなく表現できている」状態を目指すことが大切です。

 

施工事例を掲載する具体的な目的

次に、施工事例は何のために掲載するのか、目的を確認します。

  • どんな家を建てるのかわかってもらう
  • 家を建てる姿勢を知ってもらう
  • アクションを促す
  • 【考察】SEOに役立つ?

これらの点について順に解説します。

 

「どんな家を建てるのか」を視覚的に伝える

まず最も基本的な目的は、「どんな家を建てるのか」を伝えることです。

 

潜在顧客も顕在顧客も、まず最初に気にするのは「デザイン」です。そして検討を進める段階でも、デザインや機能性は重要な判断材料となります。

 

施工事例では、写真を通じて家づくりの特徴やデザインの傾向、空間の使い方などを一目で伝えることができます。文章だけではどうしても伝わりにくい「雰囲気」を、視覚的に示すことができます。

 

「こんな姿勢で家づくりをしています」を知ってもらう

施工事例は、単に見た目で家づくりの特徴を見せるだけでなく、「どのような姿勢で家づくりに取り組んでいるか」を伝える重要なページです。

 

見た目はすごくオシャレな家を作っていても、見えないところで手を抜いていたり見た目だけ最優先で生活しにくい家を作ったりしている工務店で家を建てたいでしょうか?そんなことありませんよね。顧客の実際の検討段階では、デザインだけでなく機能性や価格、家づくりへの想いも判断材料になります。

 

そのため、事例の解説文では、見た目の部分だけでなく、家族の暮らしやすさを考えた間取りの工夫、将来的なメンテナンス性への配慮など、目には見えづらい部分も丁寧に説明することが大切です。

 

お施主様からのご要望にどのように応えたか、どのように実現したかなど、家づくりのプロセスや姿勢を伝えることで、「この工務店であれば、私たちの希望も叶えてくれるだろう」という信頼感を作っていくことができます。

 

確信を得たお客様に「次のアクション」を促す

施工事例は、自社の家づくりや姿勢を知ってもらったうえで、次のアクションを取ってもらうことにつなげることが最終的な目的です。

 

具体例としては、見学会のお申し込み、資料請求、お問い合わせなどですね。

 

「ここの工務店で家を建てたい」と確信を持ってくれたお客様に対して、次に何をしたら良いかがわかるようにしておくことが大切です。そのために、ボタンやフォームへのリンクを設置し具体的な行動に移してもらうための導線の設計や見やすさに気を配る必要があります。

 

【考察】SEOに役立つ?

「施工事例を入れることでSEOの効果がある」という意見を見かけることがあります。これは本当なのでしょうか?

 

結論を言うと、注文住宅の場合はSEOの効果にはほとんど期待ができません。工務店様は商圏が狭く、そもそもSEOと相性がいいとは言えないからです。

 

注文住宅の施工事例ページは、検索から見つけてもらう入口というより、最初の章で触れたようにインスタなどで興味を持って訪れた人が「本当にこの会社でいいか」を確かめる場所だと私たちは考えています。

 

正直なところ、上位表示させることを意識して施工事例を作るのはナンセンスです。それよりも、ホームページに訪問してもらった顕在客・潜在客に対し、いかにして魅力をアピールするかを第一に考えるべきです。

 

ただし、分譲住宅を手がけている場合は少し状況が異なります。分譲住宅では、具体的な地名が検索されることが多いため、施工事例に地名を適切に含めることでSEOの効果が期待できる場合もあります。また、「〇〇町 新築一戸建て」のような検索キーワードで表示される可能性も高まります。

 

リフォームも事情が違います。リフォームでは、欲しい商品やメーカーを決めたうえで、商品名とリフォーム、地域名を組み合わせて業者を探すお客様がいます。そのため、リフォームの事例では施工内容に商品名やメーカー名まで書いておくと、商品名で検索したお客様の入口になります。

▶ リフォームの事例ページと商品名での集客は、こちらで詳しく解説しています。
リフォーム集客の方法10選

 

施工事例の要素別ポイント

次に、施工事例を要素に分けてポイントを解説します。

 

施工事例に載せる項目の一覧やテンプレートは、検索すればたくさん見つかります。ただ、項目をすべて埋めたからといって問い合わせが増えるとは限りません。項目はどの会社も同じなので、埋めるだけでは他社の事例ページと見分けがつかないからです。差がつくのは、事例を見た人が「うちと似ている」と感じる家を見つけられ、その会社を選ぶ理由まで読み取れるかです。以下の要素は、どれもこの基準で見ていきます。

 

そのためにも、まだよくわかっていない人に他社との違いや自社の良さが伝わるように作ってください。「ほかの会社と全然違うね」と言われるぐらいが目指したい水準です。

 

顧客からすると、家は一生ものの買い物です。決して安くはありません。施工事例だけに限らず、ホームページはお客様が支払う金額に見合ったクオリティを隅々まで追求するべきと考えます。

 

  • 事例選び
  • 一覧表示
  • タイトル・キャッチコピー
  • 写真
  • 基本情報・カテゴリー
  • ストーリー・解説
  • 間取り図
  • お客様(お施主様)の声
  • (リフォーム・リノベーションの場合)施工前の写真

上記のポイントについて、順に解説します。

 

事例選び

事例を選ぶときは、自社の評価されている点が伝わる事例、自社の良さや強みが伝わる事例に限定してください。掲載数を増やそうとして、自社の良さが出ていない事例まで掲載してはいけません。

 

施工事例は、「この工務店で家を建てたい」と思ってもらうための材料になります。自社の良さが伝わらない事例を見せても、興味を持ってもらえませんよね。

 

施工棟数が少ない場合などは事例の数を優先したくなるものですが、そこはこらえて厳選してください。

 

一覧表示

一覧表示では、一覧を見たとき顧客が自分の見たい事例を見つけられるようにすることがポイントです。見つけやすくする工夫と、見る前に中身を見たくなる工夫をしていきます。

 

一覧表示の要素としては、タイトル、サムネイル画像、カテゴリー(家の特徴、立地など)などがあります。すべての要素で、ブレやズレのなさ、統一感を厳密に追求してください。たとえばサムネイル画像なら、内観か外観か、角度はどうか、外観なら撮影する時間帯は昼か夕方かなど、すべて統一します。

 

見たいと思ってもらうためには、その事例の特に良いところを明確にしたうえで、その良いところを写真やタイトルで表現してください。たとえばタイトルやキャッチコピーとサムネイル画像は一致させます。

ウッドデッキを見せたいなら、キャッチに「ウッドデッキ」と入れて写真もウッドデッキにしなくてはなりません。おしゃれな写真だったとしても、キャッチにウッドデッキとあるのに写真が広いリビングではダメなのです。

 

また自社の特徴・強みに加えて、事例それぞれの個性も伝えてください。すべて同じ説明になるなら、事例は1つで済むはずです。その事例だけの特徴を表現することが大切です。たとえば機能美の平屋だけ紹介する場合でも、中庭があったり屋根に勾配があったりとそれぞれ何か違いがありますよね。

 

見たい事例を見つけやすくするためには、カテゴリ(=ハッシュタグ)が必須です。「吹き抜け」「平屋」「畳」など、事例の特徴をカテゴリで表示させてください。

また大規模住宅会社の場合、施工事例のエリアが広くなるので一覧で市町村はわかるようにしてください。

 

▼一覧が丁寧に作り込まれている例▼

 

タイトル・キャッチコピー

タイトル・キャッチコピーは、一目で特徴をぱっと理解できるようにしてください。「〇〇様邸」だけをタイトルにするサイトが多いですが、これは絶対にやってはいけません。お施主様の名前は、お客様にとって興味のない情報だからです。顧客が事例で知りたいのはあくまで「どんな」家なのかです。「特徴」を表現してください。

 

その際、具体的な表現を意識することがポイントです。たとえば、単に「おしゃれ」ではテイストの違いがわかりません。「おしゃれ」にもいろいろなおしゃれがあるからです。「モダン」「ナチュラル」「インダストリアル」など具体的に表現してください。

 

また、特徴と言っても、単なるスペックの説明でなくその家での暮らしをイメージできるような表現が理想的です。たとえば次のように変わります。

  • ×「〇〇市 K様邸 新築工事」
  • ○「帰ったらそのまま手洗いへ。玄関から洗面所へ抜けられる平屋」

後者なら、帰宅後の動きに困っている家族が思わず開いてみたくなります。初めは競合の研究をするとよいでしょう。

なお事例のお宅のある市町村名は、タイトルに入れるよりはカテゴリーで記載するのをおすすめします。市町村は特徴ではないからです。

 

▼タイトルに工夫が感じられますね▼

写真

写真は、自社の魅力を伝えるために細心の注意を払ってください。すでに述べたように事例を厳選するほか、テイストなど統一する、良さが表れている場所の写真を使うなどです。とくにサムネイルの画像はお店で言うと「のれん」のようなものであり、ここにどれだけこだわれるか、魅力を出せるかは実は転換率にも表れる重要なポイントです。

 

テイストの統一というのは、具体的には次のような点を統一することと考えてください。

  • 外観か内観か
  • アングル(正面か斜めか、カメラの高さなど)
  • 外観なら撮影する時間帯(晴れた日中か薄暗くなってきて照明の映える時間帯か)

個々の紹介ページでも、写真が小さすぎるのはNGです。魅力がよく見えるように大きめに設定してください。ボケている写真は論外です。ちょっとした違和感が致命的になります。鮮明な写真を選んでください。クオリティの低い写真は撮り直すぐらいの気持ちで作り込むことが大切です。

 

また、その家での暮らしが想像できる写真を選んでください。たとえば、家具が入っている、人が映り込んでいるなど。暮らしのイメージが伝わるなら具体的な手段は何でもよいです。

 

あわせて、工事中の写真も撮っておいてください。断熱材や構造など、完成すると見えなくなる部分は、写真がなければ説明のしようがありません。目的の章で触れた「目には見えづらい部分」を伝える材料になります。

 

なお、事例として掲載することは、契約時や引き渡しの際に取材のお願いとあわせてお施主様の了承を得ておくと、あとから慌てずに済みます。外観写真では、表札や車のナンバー、周りの建物など、場所が特定できるものが写り込んでいないかも確認してください。

 

▼暮らしが想像できますね▼

 

基本情報・カテゴリー

その家の特徴などをカテゴリー分け、ハッシュタグなどの形で見つけやすくしてください。カテゴリーは検索性を高めるうえで重要です。顧客は自分が建てたいイメージと同じ事例をチェックして判断材料にするためです。

 

カテゴリーや基本情報の具体例としては、坪数、平屋、吹き抜け、中庭、ウッドデッキ、畳などが挙げられます。大規模な工務店様であれば、市町村もカテゴリでチェックできるようにしてください。断熱や耐震などの性能を強みにしている会社であれば、事例ごとの性能値も基本情報に載せておくと、デザインと性能をあわせて比べたい見込み客の判断材料になります。

 

価格帯や工期も、載せられるなら基本情報に加えてみてください。見込み客は自分たちの予算や入居したい時期と比べながら事例を見ているので、目安があるだけで「うちでも手が届きそうか」を判断しやすくなります。ただし金額はお施主様の家計に関わる情報です。公開を望まれない場合は無理に載せず、価格帯の幅で示す、掲載しないなど、お施主様の意向を優先してください。

 

▼ハッシュタグをつけて見やすく整理されています▼

ストーリー・解説。何から、どの順番で書くか

その家の特徴やこだわり、完成までの苦労や工夫を言葉で丁寧に説明してください。
写真だけで解説がないのは不親切です。素材や数センチ単位の寸法調整など、写真だけではわかりません。

 

では何から書けばよいかというと、お施主様が家づくりを始めたきっかけから、住んでからの暮らしまでを、時間の順に書くのがいちばん迷いません。

  • ①きっかけ:なぜ家を建てようと思ったのか。今の住まいで困っていたこと
  • ②ご要望:どんな暮らしをしたいと相談されたか
  • ③提案と、そう判断した理由:何を提案し、なぜその形にしたのか
  • ④つくる中での工夫・苦労:土地や予算の条件の中で、どう折り合いをつけたか
  • ⑤住んでからの変化:暮らしがどう変わったか

この順番にするのは、段階を飛ばすと、何のための工夫なのかが伝わらなくなるからです。きっかけやご要望を書かずに、いきなり提案や設備の説明から入ると、読む人はその工夫が誰のどんな困りごとに応えたものなのかを知らないまま写真を見ることになり、「素敵な家だけど、うちとは関係ない」と閉じてしまいます。

 

たとえば③の書き方は、次のように変わります。

  • ×「中庭をつくりました」
  • ○「前の道路は人通りが多く、それでも日中はカーテンを開けて過ごしたい、というご要望でした。そこで道路側の窓を小さくし、中庭に向けて大きな窓をとる間取りにしています」

設備や間取りの名前を並べるのではなく、誰の、どんな困りごとに対して、なぜその形にしたのかを書いてください。

 

タイトル・キャッチコピーと同様に、解説も具体的な表現が重要となります。たとえば「暮らしやすい」だけでは、どんな点が暮らしやすいのか具体的にイメージできません。収納場所がたくさんあるのかもしれませんし、断熱性が優れているのかもしれません。どちらも「暮らしやすい」ですよね。違いが伝わるよう、より具体的に「収納」「断熱性」「動線」などと表現してください。

 

また特徴を言語化することもポイントです。平屋、ウッドデッキ、吹き抜け、大窓など。これは自社の魅力と重なるかもしれません。

 

④の工夫や苦労も、ぜひ語ってください。お施主様のご要望は、必ずしも簡単に叶えられることばかりではないでしょう。目的の章で触れた「家づくりの姿勢」がいちばん表れるのが、この④です。

 

参考に、事例ページの冒頭に置く導入文はあってもよいですがなくてもよいです。ただし導入文の形でなくとも、カテゴリや基本情報がわかるようにしておくことは必要です。

 

▼お施主様のストーリーが感じられる表現例▼

間取り図

事例に間取り図を加えると、検討中の潜在顧客からすると有益な情報になります。家づくりの参考になるほか、工務店選びの判断材料にもなり信頼感が高まることにもつながります。

 

事例紹介のページで間取り図を紹介すると写真と見比べやすいのですが、抵抗のあるお施主様もいるかもしれません。実際のホームページを見ていると、間取り図だけを紹介するインスタのアカウントを運用している例や、配布資料の中で間取り図を紹介している例があります。

 

▼記事の最後に間取り図を掲載されています▼

お客様(お施主様)の声

実際に建てたお施主様の声は潜在層にアピールするコンテンツです。ストーリーや解説と共通する「どんな姿勢で家づくりをしているのか」を、お施主様の口から語ってもらうことができます。

 

以下の内容を盛り込むとよいでしょう。

  • 希望していた家づくりの条件
  • 自社を選んだ理由
  • 実際に決めていく中で迷ったり悩んだりした点
  • 自社で建ててよかったと思う点

この中で特に大事にしてほしいのが、「自社を選んだ理由」と「迷ったり悩んだりした点」です。

 

私たちは、ある会社に興味を持った理由、その会社に決めた理由、住んでからまた頼みたいと思う理由は、それぞれ別のものだと考えています。お施主様に感想をお願いすると、「住み心地に大満足です」「毎日快適に暮らしています」といった、住んでからの満足の声が返ってくることがあります。これは3つのうち「住んでからまた頼みたい理由」にあたる声です。こうした声を載せること自体はまったく問題ありません。ただ、まだあなたの会社を知らない見込み客が問い合わせるかどうかを決めるとき、判断材料になるのは自分と同じように迷った人が、何を決め手に選んだかです。

 

そこでお施主様には、住んだ後の感想とは別に、選んだ時点を振り返ってもらう質問をしてみてください。

  • 「最後の決め手になったのは何でしたか」
  • 「ほかの会社と比べて、迷ったのはどこでしたか」
  • 「相談する前に、不安だったことは何でしたか」

たとえば「土地探しから相談できたので、先に土地を買って後悔する心配がなかった」のように、決めた時点の話が具体的であるほど、見込み客は自分たちの状況と比べやすくなります。

 

あわせて、担当した設計士や現場監督のコメントを1〜2文添えると、つくり手がどんな考えでこの家に向き合ったのかが伝わります。

 

声を掲載する場合も、写真の章で触れた事例掲載の了承とあわせてご本人の許可を取り、個人を特定できないように配慮してください。お客様の声は事例と分けてもよいのですが、何らかの形で紹介するのをおすすめします。

 

▼一覧でもお客様の声をアピールされています▼

 

リフォーム・リノベーションは施工前の写真も

リフォームやリノベーションの事例では、施工前後を比較すると伝わりやすくなります。施工前の写真も掲載することで、どのように変わったかを端的に表現することができます。

 

完成したときに写真映えする角度をイメージして、施工前の写真も撮っておいてください。施工後は同じ角度で撮影します。比較したとき伝わりやすくするためです。

 

もちろん苦労・工夫した点を言葉で説明することも大切です。

  • リフォーム:お施主様が施工前の不便だったり困っていたりした点
  • リノベーション:気になっていた点をどう解決したか

を言葉にすると、自社の姿勢を示すことにつながります。

 

▶ 工務店様向けのインターネット広告運用も、私たちが支援しています。

施工事例作成時の注意点

施工事例を作成するときにはどのような点に注意したらよいのでしょうか?以下に説明します。

  • ページの見やすさと導線
  • すべてにおいてブレやズレを作らない
  • 継続的に運用する

上記の点について順に解説していきます。

 

▶ ホームページ全体の制作のノウハウは、こちらで詳しく解説しています。
集客できる工務店ホームページの作り方

ページの見やすさと導線

ベースとなるページのデザインは、事例を伝えることに徹してシンプルにしてください。写真は大きめに設定し、読みやすい解説を付けます。

 

導線については、ページの下に似た事例へのリンクも付けて回遊してもらうようにします。「NEXT」「PREV」などの形で順番に事例を見せても、あまり意味がありません。興味のある事例が連続するわけではないからです。

 

見たいものを探せるようにするには、

  • 似た事例を紹介する
  • カテゴリーで検索できるようにする

といった方法が有効です。

 

ページのPDCAのために追うとよい指標としては、事例ページの滞在時間と1回当たりの訪問に対していくつの事例を回遊してくれるのかが挙げられます。

また、問い合わせや資料請求の導線は複雑にならないように設計してください。探しづらいと離脱の原因になります。

 

すべてにおいてブレやズレを作らない

一覧や写真の章で触れた統一は、「大体」ではなく「厳密」に行ってください。そして、統一を事例の中だけで終わらせないことも大切です。インスタや広告とも統一感を持たせてください。違和感は離脱の原因になり、一度離脱すると戻ってきません。

 

継続的に運用する

ホームページは継続的に運用して育てていく姿勢が求められます。

 

現在では、あらゆる業界で「ホームページがあるだけで結果が出る」「広告を出すだけで結果が出る」ことはなくなりました。もちろん工務店様にも当てはまります。地道に継続することが大切です。

 

事例についても、継続的に追加して蓄積を作っていくことが必要です。さらに運用しながら日々改善することが大切となります。

 

ただし、事例を追加し続けることと、一覧や各ページに更新日を大きく表示することは別に考えてください。

 

実例ページの充実したホームページ例

最後に、実例ページの充実した工務店様のホームページの例をご紹介します。以下の5社です。

  • アーチ様
  • エスコネクト様
  • nattoku住宅様
  • ALETTA様
  • エコワークス様

順に解説します。これまでお話してきたことが実際にどのようにカタチになっているのか確認してみてください。

 

アーチ様

「アーチ」様は静岡県浜松市にある工務店様で、「建築家とつくるデザイン注文住宅」を掲げています。冒頭でご紹介したとおり、私たちがブランドの整理から集客までご一緒してきた会社様でもあります。

 

事例ページでは、ユーザーが探したい事例を見つけやすくするため、一覧の最上部にカテゴリーが表示されています。それぞれの事例にもカテゴリーが付けられているので、サムネイルを見ながらチェックできます。掲載されている事例は、機能美を感じさせる直線を活かした平屋や平屋風が中心です。

 

多くの事例では、ページの初めにその家の「テーマ」を解説。どのような考えで作られたのかがわかります。解説中の見出しも「回遊する水回りと家事楽動線」「アクティブな日常を受け止める動線計画」など、具体的な特徴を説明しています。

 

写真を見ると、ほとんどが画面の横幅いっぱいの大きなサイズで、それを縦に並べて多数掲載。スクロールするだけで家の中を順に見ていけます。

 

事例ページ: https://www.arrch.net/case_newly/

 

エスコネクト様

「エスコネクト」様は、浜松市周辺を施工エリアとして「そのご家族らしさ」をカタチにしている工務店様です。

 

一覧の最上部にはカテゴリーを表示。サムネイル写真はどれもやや引き気味のアングルから撮影されており、建物部分だけでなく玄関ポーチから全体を見ることができます。撮影の時間帯もほぼ日中の外観で揃えられています。事例で紹介されているお宅がどれもシャープでシンプルなデザインでもあり、一覧からは整然とした印象が伝わります。

 

個々のページは写真を大きめに使い、間取り図も紹介。素材や寸法など具体的に示しながら、1軒1軒ていねいにこだわりを解説しています。方角やスペースに合わせた工夫も解説し、見た目だけでなく機能へのこだわりも理解できます。注文住宅ならではの安心感も伝わるでしょう。

 

多くの事例で動画もチェックできるのも特徴的です。

 

事例ページ: https://www.sconnect.jp/case/

 

nattoku住宅様

「nattoku住宅」様は、静岡県を中心に、愛知県・埼玉県にも店舗やモデルハウスを構える工務店様です。

 

建築棟数も多く事例を多数紹介しているのが強みです。そしてあちこちにその事例をいくつも見てもらう工夫がされています。

 

まずカテゴリーとして「スタイルから探す」「部屋から探す」を事例ページ上部に配置。棟数が多いと事例のスタイルも幅広くなりますが、見たい事例が探しやすくなっています。また事例の最下部には「同じテイストの施工事例」を配置。回遊を促しています。

 

さらに同じ事例でも、表示されるサムネイルをカテゴリー別に使い分けているのも細かな配慮です。同じお宅でも、「シンプルモダン」で検索したときはシンプルなエントランスの写真が、「吹き抜け」からでは吹き抜け部分の写真が表示されるようになっています。違和感を防ぐ工夫と言えます。

 

事例ページ: https://www.nattoku.jp/works/

 

ALETTA様

「ALETTA」様は、姫路市で家づくりとインテリア販売などを行っている企業様です。

 

カテゴリーでは「モダン」「ナチュラル」などのスタイルと「テラス」「和室」など間取りの特徴とをかけ合わせて検索することが可能です。一覧では市町村をタイトルではなく基本情報として表示。見たい家を選びやすくなっています。

 

個々のページは斜めに部屋全体を撮影した明るい室内写真が中心となっており、インテリアの魅力も伝わります。写真も大きく見やすく表示。カルーセルを使用して多くの写真を紹介しつつ、ページはシンプルにまとめられています。もちろんこだわりは細部までしっかりテキストで説明。理解しやすくなっています。

 

同社が掲げる「何気ない日常に笑顔があふれる家」のとおり、人や家具などから普段の暮らしがイメージできる写真が多数。自社のコンセプトが伝わる事例ページとなっています。

 

事例ページ: https://www.aletta-himeji.com/works/

 

エコワークス様

「エコワークス」様は「人にも地球にもやさしい住まいづくり」をコンセプトにした、福岡県・熊本県を中心に家づくりを行う工務店様です。

 

一覧でカテゴリー検索できるのはもちろん、どの事例も坪数と何階建てかがわかるようになっています。サムネイルは家族の写ったリビングやダイニングの写真が中心。タイトルは「木」「自然素材」など同社のコンセプトが伝わる言葉が多く選ばれていますが、「赤ちゃん基準」「最短家事動線」など事例ごとに違いも伝わります。

 

個々のページは「ものがたり」で家を建てるまでのいきさつ・ストーリーを解説、内観写真を中心にその家での暮らしが伝わる内容です。施主の方のコメントを中心にまとめられています。動画でルームツアーできる事例も多く、その家での生活がよりリアルに感じられるよう工夫されています。

最下部にはカテゴリーや似た事例紹介を配置。お問い合わせの導線も用意されています。

 

事例ページ: https://www.eco-works.jp/works/

 

 

▶ サイトそのものを見直すべきか迷っている方は、こちらで判断の仕方を解説しています。
ホームページリニューアルの方法。全部作り直す前に、成果で見極める進め方

 

まとめ

工務店様にとって施工事例ページは重要であると同時に、しっかりこだわって作り込めば成果が期待できるポイントでもあります。ただし繰り返しになりますが、精度・確度が非常に重要で、きちんと作っているつもりでもピントがずれてしまっていることも少なくないので注意が必要です。

 

施工事例の書き方に迷ったら、お施主様の家づくりのきっかけから住んでからの変化までを時間の順に書き、お客様の声では住んだ後の満足とは別に「何が決め手だったか」を聞いてみてください。見込み客が自分たちと重ねて読める事例が、問い合わせにつながります。

 

ご不明の点やご相談があれば、私たちスリーカウントにお気軽にご相談ください。事例ページだけでも、ホームページ全体やインスタ運用を含めたWEBマーケティング全体でも対応いたします。

 

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この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社代表取締役鈴木悠資

2007年、静岡大学在学中に大学のメンバーとスリーカウント株式会社を創業。2011年にインターネット広告運用を本格化して以来、約15年にわたりWebマーケティングを活用した「集客」と「求人」の課題解決に取り組む。
現在は浜松・静岡・東京の3拠点・20期目のWebマーケティング会社の代表を務める。

専門は、インターネット広告・SEO・SNS・サイト改善などを“バラバラの施策”で終わらせず、お客様と見込み客の間の「コミュニケーション」を設計するコミュニケーションマーケティング。自社の支援だけでなく、静岡県内の広告代理店やWebマーケティング会社に向けた技術教育も継続して行っている。

広告領域では Google Premier Partner、Yahoo!広告 正規代理店、Facebook マーケティングパートナー、採用領域では Indeed 認定ブロンズパートナー、求人ボックス ダブルスターパートナーの認定を受け、運用データに基づく戦略設計とWebサイト改善を強みとする。

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