リスティング広告の運用代行についてのノウハウやテクニックを公開します!

工務店のインスタ運用で集客を伸ばす方法を徹底解説|運用代行会社も知らない成功ポイントも紹介

  • 投稿しているのに集客・受注につながらない
  • 他社と似たような投稿になってしまい差別化できない

工務店でSNS集客をお考えの方はこのような悩みを抱えていることが多いと思います。

 

工務店の皆様が集客の手段を考えるとき、インスタグラムの運用はもはや当たり前になっている状況です。
しかしインスタ運用を行ううえでのポイントを知らなければ集客に役立てることもできませんよね。

 

この記事では、工務店様がインスタ運用をするべき理由と具体的な手法を解説し、さらに参考になる事例をご紹介します。全国の工務店様のご担当者様はぜひ参考にしてみてください。

また本文中で解説しますが、工務店様のインスタ運用はホームページとセットで考える必要があります。
ぜひ本サイトの別コラム「工務店様のホームページの事例を紹介!集客・受注につなげるノウハウも解説」もご確認ください。

 

本題の前に少し自己紹介

私たちスリーカウント株式会社は静岡県を中心に全国500社以上のWEBマーケティングの支援をしている会社です。

特に地方企業様のインターネット集客を得意として様々な業種での成功例があり、工務店様においてもこれまでに多くの集客を支援している企業です。

 

上記以外にも株式会社LIXIL様からの依頼を受けて工務店様向けのWebマーケティングの勉強会講師を行ったり、静岡県地域の工務店様の支援を担当。
全国の工務店様・ハウスメーカー様60社以上のお客様のインターネット広告に携わっています。
フォロワー12.1万人の新築の注文住宅の会社様も弊社のお客様の例では、インスタグラムの運用で広告費を半分近くまで減額することに成功しました。

 

わたしたちの集客改善に関わるサービスはこちら

https://www.three-count.jp/result/

 

皆さまの集客のお悩みを30分無料相談で解決します

https://www.three-count.jp/inquiry2/

 

工務店様がインスタを運用すべき理由

工務店様を取り巻く環境が大きく変わってきた現在、ほとんどの工務店様はすでにインスタを運用しているのではないでしょうか。
不動産売買についてのアンケートでも、その傾向は顕著です。

出典:「第2回不動産売却・購入に関するインターネット調査」(ハウスドゥ 2024年5月)

 

上記調査によると、不動産売却・購入時にインスタグラムを参考にしたという人は売却で28.4%(2位)、購入で24.7%(3位)となっています。

背景としては、以下の2点が挙げられます。

  • 家づくりの情報収集の環境の変化
  • 建築市場の変化

それでは、それぞれについて解説していきます。

 

家づくりの情報収集の環境の変化

まず、ユーザーの家づくりの情報を集める環境が以前とは大きく異なっている点が挙げられます。
もはや工務店様との初めての接点はインスタになっているんです。

 

  1. 初めにインスタで広告を見る
  2. アカウントをフォローする
  3. 投稿を何度も見る
  4. 興味を持つ
  5. ホームページを確認する

上記は当社が1000件以上の顧客を分析した結果わかった流れです。
このように、現在ではホームページより前にインスタで工務店様の情報に触れています。

 

さらに、インスタに取り組む工務店様が増加していたり、それを支援するインスタグラマーが増加したりと、ますますインスタが接点となる機会が増えています
また、日常的にインスタを利用している20~30代は新築を購入する主な世代でもあります。

 

これらを背景にして、現在ではインスタの広告や投稿などを通じて工務店様に触れるのが「普通」のことになっています。
実際に「#注文住宅」などのハッシュタグ検索や、リール動画などで様々な工務店様の施工事例に出会えるようになりました。

 

建築市場の変化

さらに、建築市場の変化も理由になっています。
材料費の高騰などにより、建設価格も年々上昇しているのに、消費者の給与はほとんど変わりません。
そのせいで新築の家を買える人が減ってしまい、顧客を獲得する競争が激しくなっているのです。

 

こういった市場の変化に伴い、中古物件や実家のリフォーム・リノベーションを検討する方が増えています

  • 従来:リフォームを行うのは40~50代が中心
  • 現在:これまでなら新築の家を購入していた20~30代も増加

このように、リフォーム・リノベーションの顧客層は広がっています。

 

こうしたことから、新築住宅だけでなくリノベーションなど多様な事業展開においても、インスタグラムを利用する若い世代をいかに取り込むかが成功のカギとなってきました。

競合他社との差別化と認知拡大のためにインスタグラム運用が重要なのは、このような市場の変化が背景にあるのです。

 

インスタ運用の目的・ゴール

では、集客の流れの中でインスタ運用は何を目的・ゴールとすべきか考えてみます。

直接の目的は次の3点です。

  • 資料請求:施工事例や間取りプランなどの資料請求
  • 見学会申込:完成見学会やモデルハウス見学の予約
  • 問い合わせ:具体的な相談や質問の受付

例外的に、この3つに加えて「社員の採用」に活用する例もあります。

 

これらを目的とするのは、ホームページと同じです。

しかし採用を除いて「家を建てる」ことに限って見た場合、申し込みの機能まではインスタに持たせていない企業がほとんどです。

 

そのため、基本的にインスタ運用の目的は「ホームページへ誘導させる」ことになります。

目的に向けて「ホームページを見たい、確認したい」と思わせて誘導する、それが重要な役割となるわけです。

 

運用ノウハウを知る前に考え方を理解する

具体的な運用ノウハウを知る前に、ノウハウの背景にある考え方を確認・理解しておきます。

考え方を理解すれば、自分たちの運用に正しく活用できるようになりますよね。

 

では背景にはどんな考え方があるのでしょうか?

  • まずはホームページの作り込みを済ませる
  • ユーザーにとっての自社の魅力を伝える
  • 競合を分析する
  • コンサルタントや代行業者の功罪を知る

ここでは上記の考え方を解説していきます。

 

まずはホームページの作り込みを済ませる

まずはインスタ運用の前に、ホームページの作り込みを済ませておくことが前提であり重要です。
インスタの目的はホームページへの誘導です。そのためせっかくインスタを効果的に運用しても、誘導した先のホームページのクオリティが低ければ受注につながりません。

 

ホームページを作り込むときは、インスタ経由でホームページを訪問した人が違和感を持たないようにしておかなくてはなりません。
訪問者はインスタで興味を持っているので、インスタと雰囲気が違うホームページでは期待外れとなり離脱するためです。

 

ホームページとインスタの関係

ホームページとインスタの共通点と相違点を確認しておきましょう。

インスタもホームページも、資料請求、見学会の申込、問い合わせのために利用できます。
採用活動に活用するケースでもどちらを使っても問題ありません。両者の基本的な役割に違いはありません。

 

ただしインスタでは申し込みができないことが多いため、集客のゴールになりません。
そのためホームページへの誘導がインスタの最終的な目的となります。

  • インスタ=興味を持ってもらう場所
  • ホームページ=インスタで興味を持った人に「間違いなかった」と確信を持ってもらうための場所

なのです。
つまりホームページではインスタよりくわしい情報を提供して、ユーザーがインスタで得たイメージをさらに強めることが大切です。

 

ホームページとインスタ両方の運用で注意すべき点

ホームページで確信を持ってもらうためには、インスタと同じ「世界観」で作り込むことが大きなポイントです。
インスタでせっかく興味を持ったとしても、ホームページで違和感を感じたら離脱してしまいます。
一度離脱した人が戻ってくる可能性はほぼゼロです。インスタとホームページは別物と考えず、連続するものと考え、良いユーザー体験づくりを目指しましょう。

一般に、依頼されているホームページの制作会社とインスタの運用代行会社が別々のことが多いです。
そのため、世界観を統一するにはかなり意識しないと実践できません。

 

ユーザーが感じていた自社の魅力を伝える

「自社が考える自社の魅力」ではなく、「ユーザーが感じていた自社の魅力」を伝えることを意識してください。
具体的には、「どんな家を建てるのか」「どんな会社が建てるのか」を明確にすることが大切です。自社の魅力や得意なことが伝わるようにしましょう。

 

ホームページやインスタの「世界観」とは、この「伝えたい自社の魅力」のことです。
たとえば「オシャレな平屋作りが得意」「ファミリー向けの生活しやすい間取りづくりが得意」などです。

 

インスタもホームページも、自社の良さをよく分析してそれを伝えるためにどうしたらいいかを深く考えなくてはなりません。
他社の投稿をそのまま真似しても、自社の魅力は伝わりません。自社の魅力をどう伝えるかを最優先に考えることが不可欠です。

 

ユーザーとの認識のズレに注意

「自社の魅力」を考えるとき、ユーザーとの認識にズレがないか注意することは重要です。
自分たちが強みと思っているものを、ユーザーも魅力だと感じているとは限らないためです。

たとえば「いろいろな家を建てられる」が自社の強みと思っていても、ユーザーから見ると「何が得意かわかりづらい」と映ってしまうかもしれません。
ユーザーや顧客が実際に興味を持ったポイント、惹かれたポイントを伝えるべきです。

 

できれば、アンケートを取って「どの点に惹かれたか」を集計・分析してみてください。
認識のズレをなくし、本当の意味でユーザーにアピールするべき自社の魅力に気づくことができます。

 

「統一感」を作る・守ることがカギ

インスタ・ホームページの連携はもちろんなのですが、それぞれを単体で見た場合も「統一感」を作ること、守ることが非常に重要です。
写真やフォント、キャッチコピーの言葉遣いなど、隅々まで同じ空気感を持たせてください。

 

たとえば「オシャレな平屋作り」をアピールするならば、オシャレさを表現することに徹してポップなファミリー向けのテイストは排除しなくてはなりません。
「ファミリー向けの機能的な家」が自社の魅力なら、間取りや使いやすさ・生活感が伝わるようにあらゆる面を設計すべきです。

 

もし機能性が自社の魅力の工務店様であれば、仮に高価格帯の家であっても高級感より自社の魅力である「使いやすさ」を訴求するということです。

競合を分析する

競合のインスタ運用を分析することも大切です。
成功している競合他社には成功するだけの理由があるので、その理由や手法を分析して取り入れることが大切です。

自社の運用の改善やブラッシュアップのヒントや答えが隠されていることも少なくありません。
また業界のトレンドを知る上でも、競合のチェックをせずにいると時代遅れな運用となる可能性があります。

 

 

ただし、単なる他社の「猿真似」のような運用はNGです。
一見すると良さそうな他社の投稿をそのまま真似しても同じ結果は出せません。

なぜでしょう?自社とは魅力が異なるためです。
競合の分析は表面的なものではなく、深い理解を得るために行うべきです。

 

コンサルタントや代行業者のメリット・デメリット

工務店業の集客が得意なインスタ運用のコンサルタントや代行業者もいますが、頼った場合にメリットとデメリットがあります。

 

業者の持つノウハウを受けることで、自社の運用のクオリティを素早く高めることができるのは大きなメリットだと言えます。
しかし専門の業者は手法をあらゆるクライアントに水平展開しがちです。
その結果として、同じような投稿ばかりになって工務店様の違いが見えにくくなってしまうのはデメリットと言えます。

 

現在インスタ運用は「他社と違う自社の良いところ」をいかにわかりやすく伝えるかのフェーズに移っています。
コンサルタントや代行業者に依頼する際には、これを理解した対応ができる会社に依頼するのが成功へのカギです。

 

工務店様のインスタ運用のポイント

考え方を整理したところで、インスタ運用の具体的なポイント・ノウハウを解説します。ポイントは8つです。

  • フィード・リール・ストーリーズの使い分け
  • プロフィールの最適化
  • 写真の活用
  • 動画の活用
  • キャプション・文章の書き方
  • ストーリーズ・ハイライトで人やスタッフの姿を見せる
  • ホームページとの連携方法
  • インスタ広告の活用

それでは、それぞれについて解説していきます。

 

フィード・リール・ストーリーの使い分け

インスタの投稿は以下の3種類がありますが、それぞれの特徴を軽く確認しておきます。

  • フィード:複数の画像や15分までの動画など、まとまった情報を提供できる
  • リール:3分までの動画で、情報量は軽めだが拡散に向いており興味の入り口として活用できる
  • ストーリー(ストーリーズ):おもにフォロワー向けの60秒までの動画で、通常24時間で消える

フィード・リールは主に「どんな家を建てるのか」を表すのに向いており、ストーリーは「どんな会社が建てるのか」を伝える場として活用しやすいのが特徴です。

 

集客の面では、上記3つのうちリールをいかに効果的に活用できるかがカギとなります。
これは、2024年10月のアルゴリズムの変更により、リール以外は新規見込み客に届けることがほぼ不可能になったためです。

 

フィードはどんな家を建てるのかを伝える場として活用し、ストーリーはスタッフの姿を投稿してハイライトとして残すといった運用がおすすめです。くわしくは後ほど解説します。

 

プロフィールの最適化

アカウントのプロフィールは集客において重要です。
「どんな会社が建てるのか」を最もしっかり伝えることのできる部分だからです。

プロフィールでは以下の3つのポイントを意識してください。

  • 商品・サービスを明確に伝える(例:自然素材にこだわる注文住宅)
  • 具体的な地名を記載する(例:静岡県浜松市を中心に施工)
  • 自社ホームページにリンクを設置する

上記の内容をしっかり組み込むことで、

  • 「どんな家をどこで建てているのか」を明確にし、他社と差別化する
  • ホームページへの導線を作る

ことが可能になります。

プロフィールは印象を決める重要な要素なので、手を抜かずに作り込みましょう。

 

写真

写真のクオリティはインスタ運用において非常に重要なポイントです。
写真の1枚1枚を自社の魅力が最大限に伝わるアングル・角度で撮影しましょう

 

ぱっと見で自社の魅力を伝えられているかどうかを考える必要があります。
最も伝えたい魅力に応じて、

  • 外観のデザイン性が最も映える角度
  • 内装の木目の美しさが伝わる照明

などのように詳細に検討しましょう。
複数の写真を使う場合、特に1枚目は見せ方を意識することがかなり重要です。
投稿の一覧で表示される写真だからです。

 

また、アングル・トーン・色味・角度などはすべての投稿で統一します。
すでに述べた「統一感」をカタチにするということです。

 

自社の魅力が一番伝わる場所を1枚目に

1枚目は外観にするのか内観にするのかも重要です。
一般的に家のイメージは外観から伝わるため、外観を1枚目にするのが無難でしょう。

 

ただし、内観に自社の良さ・強みがある工務店様の場合には内観の写真を選ぶべきです。
たとえばウッディな作りの家が自社の魅力なら、木目の美しさが一目で伝わる部屋の写真が適しています。

 

1枚目はプロフィールで投稿が一覧になったとき表示される写真です。
一覧でぱっと見たときに統一感があり自社の魅力が伝わるよう作り込んでください

 

使わない写真決めがイメージを良くする

使う写真選びと同じぐらい、使わない事例や写真を決めることも大切です。
魅力が伝わりにくい情報を外すことで、統一感や投稿の質を保つことにつながるからです。

当社の支援先の例では、自社の世界観に合わない写真の投稿を消したところ売り上げが1.5倍になった例があります
それほど重要なことです。

 

施主様の希望に合わせた結果、自社独自の魅力が薄くなってしまった施工事例もあることでしょう。
そういった事例は、宣伝には使うべきではありません。

 

1枚目には文字を入れる

1枚目に使う写真には、文字を入れるのがおすすめです。
文で写真や事例を端的に表現するのです。文字情報を加えることで、一覧になったとき見たい投稿を見つけやすくなります

 

とくにインスタは同じ投稿が何度も見られる傾向があります。
つまり魅力の伝わる写真ほど、見返される可能性があるということです。
見返すときの目印があると、ユーザーの抱く信頼感・親近感が強化されます。

 

なお、フォントや文章の文体は雰囲気を壊さないようにしましょう。
むしろ見せたい世界観を反映させて、統一感を高めるつもりで作り込むぐらいの気持ちが大切です。

 

動画

動画の投稿は、施工例のルームツアーの動画が多いでしょう。
スライドショーでも動画でも、外観から中に入って各部屋を紹介していく流れが自然です。
その際は、見る部屋の順序など構成を固定して制作することが大切です。

 

動画で録画したものは早送りにすることが多いですが、視点がブレるとガチャガチャして落ち着かない印象になります。
撮影するときは高さがブレないように注意してください。

 

音楽を入れるときは世界観を壊さないことがポイントです。
文字情報と同じく、むしろ世界観を強める、高めるような雰囲気の曲を選ぶようにしてください。

 

キャプション・文章

写真や動画はぱっと見で魅力が伝わりますが、文字情報で解説をプラスすることも重要です。
坪数などのデータ、コンセプト、施主様の想い、その想いをどう実現させたか、さらに自社が大切にしていることなど、言葉で丁寧・親切に説明します。

 

リールを例に解説します。リールはインスタグラムの仕様上、はじめてアカウントの投稿を見るユーザーが多いです。
キャプションはそうしたユーザー(見込み客)にとってはじめて自社からの言葉に接する部分です。
言ってみれば「はじめてのあいさつ」のようなものと言ってもよいでしょう。写真の魅力を理解してもらうガイドとして、手を抜かずにしっかり言語化する必要があります。

 

キャプションは短くまとめようと考える必要はありません。
興味を持ってくれた人が知りたいことを不足することなく伝えることが大切です。

 

また、投稿をきっかけに興味を持ってくれた人を離してはいけません。
自社をより深く知ってもらえるよう、キャプション内に自社アカウントのメンションを付けてプロフィールへ誘導するのも有効です。

 

ストーリーズ・ハイライトで人やスタッフの姿を見せる

自社の想いを伝えるため、文章で説明するだけでなくスタッフを登場させるのもよい方法です。

 

スタッフ紹介は集客のポイントの1つ。
ホームページの場合でも、スタッフ紹介の有無・充実度はコンバージョン率に大きく影響します
インスタでもその重要度は同じと言えます。

 

ただし人を前面に出すと、自社の魅力を中心に作り上げた世界観が崩れてしまうケースもあります。
そこでフィードの世界観を壊さないよう、ストーリーに人を登場させてハイライトの形で残すのがおすすめです。
ストーリーは通常24時間で消えてしまいますが、ハイライトに設定することで24時間以降も公開しておくことができます。

 

スタッフのほかには、竣工式やお引き渡し時などお客様の喜んでいる姿もハイライト向きです。

 

家づくりはデザインで選んで人で好きになる

当社で行った口コミの分析結果では、ユーザーの興味はデザインなど「家」そのものからはじまります。
その後、打ち合わせ・着工と家づくりが進むにつれて「人」を大事にする流れになることがわかっています。

これは、検討段階では潜在的に担当者の印象を気にしているユーザーが多くいるということです。

 

そうは言っても、自社の人の良さや人に関する強みは前面に押し出すべきではありません。
あくまでもはじめに持つ興味は「家」です。興味を持つ前に「人」をアピールをされても、ユーザーは受け入れづらいです。
情報にふれる自然な流れの中で人の強みを「におわせる」「感じさせる」「伝わる」ぐらいが最適です。

 

ホームページとの連携

インスタとホームページは行き来しやすいよう設計します。
インスタを入り口として、ホームページも見たいと思ってもらうのが基本です。
そのため、「見たい」という気持ちが高まったタイミングでホームページに誘導するのがベストです。

 

たとえば投稿を最後まで読んでくれた人向けに、最後に「もっと知りたい人はサイトに」と一言添えるなどの形があります。
そのほかのインスタ投稿からホームページへの具体的な導線としては、以下のような例が考えられます。

  • ホームページで施工事例を更新したら、インスタのプロフィールから誘導
  • 見学会予告の投稿から見学会詳細のページへ誘導
  • 施工事例の投稿から施工事例の詳細ページへ誘導

関連性の高い内容同士をつなぐことで、ストレスなく自然な流れで情報収集ができる流れを作ります。

 

インスタ広告の考え方

ここまでインスタの投稿について解説してきましたが、広告についても軽く触れておきます。
インスタ広告とは、フィードやストーリー・リールなど通常の投稿と同じ形式でインスタ上に掲載できる広告です。

インスタ広告の軸は、

  • 見学会の刈り取り
  • 認知広告

の2つです。

 

はじめて広告を出稿する場合、まずは見学会を告知して来場見込の高いユーザーにアプローチすることから始めます。
見学会などのイベントはユーザーの行動に直結しており顧客化しやすいためです。

 

ただし、多くの工務店様が広告出稿をしている今では、見学会開催タイプの広告も効果を得づらくなりました。
事業の規模にもよりますが、2025年以降は刈り取りだけではなく自社の認知も同時に行うことが必要です。

 

工務店様のインスタ運用の事例

最後に、工務店様によるインスタ運用の事例を見ていきます。
これまで見てきたポイントが実際どのように表現されているか、次の8社の実例をもとに確認していきます。

  • エコワークス様
  • アーチ様
  • エスコネクト様
  • 安成工務店様
  • カリフォルニア工務店様
  • ひかり工務店様
  • nuリノベーション様
  • 一条工務店様

順に解説していきます。

 

エコワークス様

福岡市にある「エコワークス」様は、高性能な新築注文住宅とリノベーション(戸建て&マンション)を設計施工している「木の家専門店」です。

インスタでは、コンセプトである木の家を世界観として非常によく表しています。投稿一覧を見ると、1枚目はほぼ内観の写真です。
外観ではなくあえて内観というと一般的にいいねも付きにくいかと思いますが、どのような家づくりをするのかが理解できるようになっています。

 

これはフォントや写真のトーンを見るとわかるように、徹底して全体を統一しているためです。
写真だけを見ても、どれも部屋全体を写しつつ奥行きを感じさせるアングルになっています。
まさに木の美しさという自社の魅力を伝えるために、隅々まで意識を行き渡らせて統一感を作っている実例だと言えるでしょう。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/ecoworks_official/
フォロワー数:33.9万人
投稿数:5521件
※2025年2月22日現在

 

アーチ様

浜松市にある「アーチ」様は建築家とつくるデザイン住宅の工務店様です。
美しさ・機能美を保ち続ける家づくりを追求しています。

 

コンセプトが明確で、平屋を中心に1つ1つの写真からどのような家づくりをしているかよく伝わります。
外観の写真の角度からトーンやキャプションに至るまで、徹底的にこだわり抜いています

 

フィード・リールの写真は内観・外観ともに特徴となっている機能美が伝わるほか、キャプションも理解を深めるのに十分な質・量の内容です。
ストーリーで時折意図的に出される人けがまた温かみも感じさせます。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/arrch_house/
フォロワー数:1.7万人
投稿数:1339件
※2025年2月22日現在

 

エスコネクト様

浜松市の「エスコネクト」様は、デザイン住宅を手掛ける会社です。
「気になるあの家は エスコネだった」のキャッチの通り、人目を引くデザイン性の高い住宅づくりをしています。

 

投稿の一覧を一目見ただけで、直線のフォルムが美しくシャープな家づくりが得意だとすぐにわかるはずです。
これは外観の写真をメインにして統一感を出していることによります。そのほか、平屋、中庭などが得意なのも伝わります。

 

シャープでシンプルな外観写真なので無機質な印象になりそうなところですが、家具や雑貨の配置された内観写真や人が映り込んでいる写真も投稿。
温かさをプラスしつつ、その家で生活することをイメージできるようにしています。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/s.connect_official/
フォロワー数:1.3万人
投稿数:1283件
※2025年2月22日現在

 

 

安成工務店様

「安成工務店」様は、山口県・福岡県で人と環境に優しい「OMソーラー」の家を作っている工務店様です。
天然乾燥の近県産杉材を構造材に用いているのが特徴です。

 

木目の美しさ、奥行きのある間取りなどの特徴が伝わる写真が選ばれ、魅力をぱっと見で理解することができます。
フィード・リールとも、外観の写真がほとんどないのも潔いと感じます。
さらにフィードの投稿では解説もシンプル。かなりストイックな作りとなっています。

 

しかしリールではキャプションが充実。
木を使った家づくりへのこだわりは、美観だけでなく機能面の理由もあることも解説しています。
動画の内容もこだわりを伝えるもので、フィードとリールの役割を分けています。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/yasunari_komuten/
フォロワー数:8.6万人
投稿数:2033件
※2025年2月22日現在

 

カリフォルニア工務店様

「カリフォルニア工務店」様は東京に本社のある工務店様です。
カリフォルニアのように豊かな生活を送れるよう、ライフスタイルに合わせたハウスデザインを提供しています。

 

フィードではアーリーアメリカンな外観写真が並びます。名前とともに特徴や魅力を理解しやすい写真選びです。
投稿されているのはサーファーズハウスなどこだわりのある事例が多数。個々の投稿を見ると内観の写真も多く掲載されています。
同じ嗜好の人に、同社の家で生活することをイメージさせるよう考えられています。

 

リールは家づくりというよりも土地や物件の解説に特化しており、フィードと区別した内容です。
スタッフも登場しているので会社の雰囲気もよくわかります。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/californiakomuten_official/
フォロワー数:5.1万人
投稿数:1066件
※2025年2月22日現在

 

ひかり工務店様

「ひかり工務店」様は新築・注文住宅・リノベーションを行う大阪の工務店様です。
性能・快適さはもちろん、デザインや暮らし方にこだわった家づくりを行っています。

 

社名の通り採光に優れた家が多いため、それを実感できる室内の写真がメインとなっています。
内装の魅力を伝えたい場合は窓を背にして部屋全体を写すことが多いですが、同社の投稿では大きな窓や掃き出し窓などが写り込むアングルになっています。
「自社の魅力は何か」を理解したうえで最も伝わるよう撮影しているのが理解できるはずです。

 

リールは事例ごとのポイントが伝わりやすい作りです。
人も登場して生活をイメージしやすくなっています。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/hikari_construction_company/
フォロワー数:13.3万人
投稿数:2195件
※2025年2月22日現在

 

nuリノベーション様

「nuリノベーション」様は、100%オーダー型のリノベーションを提供するブランドです。
リノベーションの例として確認してみましょう。

 

リノベーションか新築か区別がつかないようなまっさらな印象の写真が並び、リノベーションでもデザイン性の高い家づくりが可能なことが伝わります。
事例・写真とも若い世代にアピールするものが選ばれています。
人が写っている写真もありますが、若いご夫婦やファミリーばかり。どんな人に向けて投稿しているのかメッセージになっています。

 

フィードもリールもキャプションが充実しています。
キャプションでは施主の方の声や具体的なポイントを解説
ビンテージマンションなど、元が古くてもどのようにリノベーションできるかわかります。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/nu_renovation/
フォロワー数:7.8万人
投稿数:2780件
※2025年2月22日現在

 

一条工務店様

「一条工務店」様は、東京に本社を置き全国に展開している大手工務店様の1つです。
比較として、大手工務店様の例を見てみましょう。

 

一条工務店様の住宅は、決して坪単価が安いとは言えません。
しかし坪単価と無関係に、高級感やデザイン性よりファミリー感・暮らしを前面に出しているのが投稿の特徴です。
やはり「自社の良いところ」をうまくアピールしているということになります。

 

さらにこのアカウントだけではわからないのですが、インフルエンサーを活用しているのも一条工務店様のインスタ戦略の大きな特徴です。
「一条工務店」でアカウントを検索するとわかるように、一条工務店様の家で生活しているインフルエンサーが数名ヒットします。
そしてそれぞれが家づくりや一条工務店様の家での生活について投稿しています。公式以外のアカウントが一条工務店様の情報を拡散しているわけです。

 

ただしこの手法は大規模だからこそ可能なもので、中小の工務店様ではインフルエンサーへの依頼費用がペイしないでしょう。
中小の場合エリアが限定されており、おのずと棟数も限界があるからです。

 

インスタプロフィール:https://www.instagram.com/ichijo_official/
フォロワー数:14.8万人
投稿数:735件
※2025年2月22日現在

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
工務店様にとって、インスタ運用はするとしないとで受注・収益に大きな差が生まれていると言ってもよいでしょう。

 

インスタ運用は代行業者やコンサルタントも多く存在しますが、記事中でも述べたように「自社の魅力に合わせた運用をしてくれるかどうか」が非常に重要です。
単純にノウハウを水平展開している業者では、一時期はよかったとしてもいずれ行き詰まってしまうでしょう。

 

効果の出るインスタ運用を希望されているなら、まずは弊社スリーカウントにお気軽にご相談ください。
よろしければこの機会に、弊社が行っている【毎月3社様限定の無料WEBコンサルティング】をご利用いただき、プロの知見に触れてみてはいかがでしょうか。

大変人気のサービスとなっておりますので、お早めにお申込みいただければと思います!

\毎月3社様限定
無料WEBコンサルティング」で工務店のSNS運用を相談する

この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社代表取締役鈴木悠資

2007年に静岡大学3年次に同じ大学のメンバーとスリーカウント株式会社を起業。
2011年より本格的にインターネット広告運用業務をスタートし、現在静岡県のトップ代理店の代表として、
自社のお客様のみならず県内の各種広告代理店様へのセミナーや、チームビルディングを積極的に行う。
インターネット広告運用全般、戦略設計に基づくWEBサイトの改善が得意。

「WEBマーケティングを活用して集客の問題を解決したい」
「ホームページの成果をもっと伸ばしたい」
「採用の問題を解決したい」
など、お気軽にお問い合わせください!