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Web広告の費用相場はいくら?内訳・種類別一覧と予算の決め方を徹底解説

Web広告の費用相場はいくら?

「Web広告を始めたいけれど、結局いくら用意すればいいのか」「今かけている広告費は、そもそも妥当なのか」。相場を調べてみたものの、出てくるのは1クリック数十円〜数千円といった幅の広い数字ばかりで、自社の予算に置き換えられずに困っている方は多いのではないでしょうか。

 

費用が見えにくいのには理由があります。Web広告は種類によって課金の仕組みも金額もバラバラなうえに、媒体に払う広告費のほかに、制作費や運用を任せる場合の手数料、初期費用が乗ってきます。さらに、相場の単価表には「自社の商品が、何回のクリックで1件の問い合わせにつながるか」という肝心の数字が入っていません。

この記事では、Web広告(インターネット広告)にかかる費用の内訳と、種類ごとの費用目安を整理したうえで、自社に必要な月の予算を出すための計算方法まで解説します。限られた予算で成果を高めるための考え方や、外部に任せた場合の費用もあわせてお伝えするので、読み終えるころには自社の予算案を作れる状態になっているはずです。

 

【この記事で分かること】

・Web広告にかかる費用の内訳と、いくらから始められるか

・Web広告の種類ごとの費用目安と課金方式

・出稿前に1件あたりの費用を予測し、月の予算を決める方法

・限られた予算をどの広告から使うべきか

・費用対効果を高めるための考え方

・Web広告の運用を外部に委託した場合の費用相場

目 次 非表示

この記事を書いているスリーカウントについて

私たちスリーカウント株式会社は、WEBマーケティングを専門に、これまで全国で700社以上の集客・採用支援に携わってきました。

 

Web広告の分野では、国内上位3%に与えられるGoogle Premier Partnerに2024年・2025年と認定されるなど、媒体公式からも一定の評価をいただいてきました。リスティング広告の取扱高では静岡県1位の実績があります。実際に、Web広告が初めてというお客様の反響率を1年で20倍にするなど、着実に成果を積み上げてきました。

 

本記事では、そうした現場での経験をもとに、「Web広告にはどんな費用がかかり、自社はいくら用意すればいいのか」という視点でお伝えしていきます。まずは、Web広告の費用が何で構成されているのかから見ていきましょう。

Web広告の費用は総額でいくら?内訳といくらから始められるか

Web広告の費用というと、GoogleやLINEヤフーといった媒体に払う広告費を思い浮かべる方が多いと思います。ただ、実際に出ていくお金はそれだけではありません。広告で見せる画像や動画を作る費用、運用を外部に任せるなら手数料、契約時の初期費用と、広告費の外側にも費用がかかります。

 

たとえば広告費を月10万円とした場合、自社で運用するなら総額は10万円に制作費を足した額ですが、外部に運用を任せる場合は、そこに運用手数料と初期費用が加わります(具体的な金額の例は次の節でお伝えします)。見積もりを比べるときに媒体費だけを見ていると、契約してから「思っていた総額と違う」ということが起こりがちです。この章では、まずWeb広告の費用が何で構成されているのかを示し、そのうえで「いくらから始められるのか」を媒体の公式情報をもとにお伝えします。

Web広告の費用は「媒体費・制作費・運用手数料・初期費用」の4つ

Web広告にかかる費用は、大きく分けると次の4つです。自社で運用する場合は媒体費と制作費が中心になり、外部に任せる場合は運用手数料と初期費用が加わります。

 

費用の種類 何に払う費用か 自社運用でもかかるか 見積もりで確認したいこと
媒体費(広告費) GoogleやLINEヤフー、Metaなどの媒体に払う、広告を配信するための費用 かかる 月の上限をいくらにするか
制作費 バナー画像や動画、広告文、リンク先のページを作る費用 社内で作れれば抑えられる 何パターン作るか、修正はどこまで含まれるか
運用手数料 配信設定や数字の確認、改善を外部に任せる費用 かからない 料率か定額か、最低手数料はいくらか
初期費用 アカウントの開設や初期設定、計測タグの設置などの費用 かからない 初月だけか、追加作業は別料金か

 

相場の単価表に載っているのは、このうちの媒体費だけです。たとえば「月10万円で始めたい」という場合も、その10万円を配信に回すのか、手数料や制作費を含めた総額なのかで、届けられる広告の量は変わってきます。

 

外部に任せる場合の費用感の一例として、2026年10月時点の私たちの公表料金では、広告費が月10万円までなら運用手数料は月3万円、広告費が月50万円未満なら初期費用は3万円(いずれも税別)です。広告費を月10万円とすると、初月は合計16万円、2か月目以降は13万円になる計算です。最低運用期間などの条件は料金ページでご確認いただけます。運用を外部に任せた場合の手数料の相場は、後半の章で詳しくお伝えします。

Web広告はいくらから始められる?

「Web広告っていくらかかりますか?」というご質問に、正直にお答えすると広告費に決まった正解の金額はありません。同じリスティング広告でも、狙うキーワードの競合性によってクリック単価は数十円から数千円まで変わるため、月に必要な予算も業種や商材で大きく違ってくるからです。

それでも「最低いくらから出せるのか」は気になるところだと思います。主要な運用型広告の公式情報を確認すると、次のように、少額から自分で予算を決められる仕組みになっています。

 

媒体 公式の案内
Google広告 1か月を通して1日に無理なく支払える金額を「1日の平均予算」として設定し、いつでも調整できる。月の請求額は1日の平均予算×30.4を超えない(出典:Google広告ヘルプ「1 日の平均予算について」、Google広告ヘルプ「入札単価と予算の設定」)
LINEヤフー広告(検索広告) 初期費用はなく、最低出稿金額の設定もないため、1日数千円の予算から始められる(出典:LINEヤフー for Business「LINEヤフー広告 検索広告 料金ガイド」)
Meta広告(Instagram・Facebook) 最小予算は国や目的、入札戦略などによって異なり、満たしていない場合は広告マネージャに表示される(出典:Metaビジネスヘルプセンター「最小予算のベストプラクティス」)
ChatGPT広告 1日の予算は7日間の平均として扱われる。最低日予算は広告アカウントの請求通貨ごとに決まっており、日本円では2,500円(出典:OpenAI Help Center「Create Campaigns for ChatGPT Ads」、OpenAI Help Center「Daily Budgets」)

 

つまり、出稿できる金額の下限はかなり低いということです。ただ、出せる金額と成果が出る金額は別の話で、予算が少なすぎると、改善の判断に必要なデータがなかなか溜まりません。そこで大切なのが、いきなり大きな金額を投じず、かといって出せる最低額で済ませるのでもなく、自社の目標から必要な金額を逆算することです。その計算方法は、種類ごとの費用目安を見たあとの「予算の決め方」の章で詳しくお伝えします。

Web広告の費用目安一覧

予算を計算するには、まず自社が使う広告の単価がどのくらいなのかを知っておく必要があります。この章では、Web広告の種類ごとの広告単価の目安を一覧で示したうえで、各広告の費用の仕組みを個別に解説していきます。

 

表の「課金方式」は、何に対してお金を払うのかの違いです。一覧のすぐ後で課金方式ごとの仕組みを説明しているので、表の見方に迷ったらあわせて確認してください。

Web広告の種類別の費用目安

各広告の費用目安を一覧にすると、以下のようになります。金額はあくまで一般的な相場の目安で、競合状況や媒体によって変動する点はご了承ください。

 

広告の種類 課金方式 費用の目安
リスティング広告 クリック課金 1クリック:数十円〜数千円
ディスプレイ広告 クリック課金/インプレッション課金 1クリック:50〜100円/1,000回表示:100〜500円程度
アドネットワーク広告・DSP クリック課金/インプレッション課金 1クリック:10円〜数百円/1,000回表示:10円程度
リターゲティング広告 クリック課金/インプレッション課金 1クリック:数十円〜数百円/1,000回表示:数十円〜千円程度
純広告 掲載期間保証型課金/インプレッション課金 媒体・広告形式により変動(下記参照)
アフィリエイト広告 成果報酬型 初期費用:1〜5万円/月額費用:1〜5万円+成果報酬
記事広告(タイアップ広告) 媒体による 制作費+掲載費:数万〜数百万円
SNS広告 クリック課金/インプレッション課金 ほか 1クリック:24〜200円/1,000回表示:400〜650円程度
動画広告 動画視聴課金/クリック課金/インプレッション課金 1再生:3〜30円程度/1クリック:10〜1,000円/1,000回表示:200〜600円
リワード広告 成果報酬型 1インストール:70〜80円/1表示:1.5〜3円
デジタル音声広告 媒体による 1か月:50万円〜
メール広告 クリック課金/配信数型課金 ほか 1クリック:300〜800円/1件:5〜100円
ChatGPT広告 クリック課金/インプレッション課金 最低日予算:2,500円(日本円の場合。業種をまたいだ成果の基準値は公式に示されていない)

 

なお、上の表はあくまで媒体に支払う広告費の目安です。総額の章でお伝えしたとおり、バナーや動画といった広告クリエイティブの制作を外部に依頼する場合は、別途その制作費がかかる点も見込んでおきましょう。

 

各媒体をどう選べばいいか迷ったときは、ターゲットの年代や目的から媒体を絞り込む考え方が参考になります。

 

▶ 各媒体の特徴と選び方はこちらで詳しく解説しています。 Web広告の媒体一覧と選び方

Web広告の費用形態(課金方式)

一覧で見たとおり、Web広告と一口に言っても、費用が発生するタイミングは広告の種類によってまったく違います。クリックされて初めて課金されるものもあれば、表示された時点で費用がかかるものもあり、この「課金方式」を理解しないまま出稿すると、想定と実際の請求額が大きくズレてしまうことがあります。

 

Web広告の費用形態(課金方法)には、主に以下の9種類があります。

 

課金方式 詳細
クリック課金 ユーザーが広告をクリックしたときに課金される方式。
インプレッション課金 広告が表示される回数に応じて課金される。1,000回表示されるごとに費用がかかる。
動画視聴課金 動画広告が再生された回数や時間に応じて課金される。視聴した瞬間に発生するCPV方式と、最後まで視聴したときに発生するCPCV方式がある。
掲載期間保証型課金 あらかじめ掲載場所と掲載期間、費用を決めて広告を掲載する。
成果報酬課金 会員登録や商品購入など、広告の目標が達成された場合に課金される。
配信数型課金 広告の配信件数に応じて課金される。
エンゲージメント課金 SNS上の広告に「いいね」「シェア」などのアクションがされると課金される。
アプリのインストール課金 広告を経由してアプリがインストールされた際に課金される。
フォロー課金 広告を経由してアカウントがフォローされた際に課金される。

 

どの費用形態が採用されるかは広告の種類によって異なりますが、なかでも多いのは、ユーザーがクリックした回数で費用が発生する「クリック課金」と、広告の表示回数で費用が発生する「インプレッション課金」です。この2つの違いを押さえておくだけでも、各媒体の費用感がぐっと掴みやすくなります。

 

そもそもWeb広告にはどんな種類があるのか、全体像から整理したい方は、こちらもあわせてご覧ください。

 

▶ Web広告の種類と特徴を先に押さえたい方はこちら。 Web広告とは?種類や特徴を解説

 

▶ ネット広告で成果を出すためのポイントを、出稿前のチェックリスト付きで確認できます。 ネット広告で成果を出すためのポイント(無料資料)

リスティング広告

リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに応じて検索結果に表示される広告で、クリック課金方式によって費用が発生します。

 

クリック単価は数十円〜数千円で、競合性の高いキーワードやジャンルになるほど金額が高くなる傾向があります。1クリックあたりの上限単価を自分で設定することもできますが、この設定金額は広告の掲載位置に影響します。そのため、目立つ場所に広告を出したい場合は、上限単価をある程度引き上げる必要があるでしょう。

 

▶ Google広告に絞って、キャンペーンの種類ごとの費用目安や予算の決め方を知りたい方はこちら。 Google広告の費用相場はいくら?予算の決め方まで解説【2026年版】

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Webサイトの広告枠に画像や動画、テキストを組み合わせて表示される広告です。課金方式は「クリック課金」と「インプレッション課金」があります。

 

クリック課金は競合やジャンルによって変わるものの、1クリック50〜100円程度が目安です。インプレッション課金は1,000回の表示で100〜500円程度かかり、1回あたりの表示費用で考えるとクリック課金よりも安く、より多くのユーザーへ広告を届けられます。ただし、表示されただけではコンバージョンにつながらない点は意識しておきたいところです。

アドネットワーク広告・DSP

アドネットワーク広告は、複数の広告媒体(SNS、Webサイトなど)にまとめて広告を配信する仕組みです。クリック課金かインプレッション課金によって費用が発生します。

 

クリック課金型はクリックされた時点で費用が発生し、1クリックあたり10円〜数百円ほど。インプレッション型は表示された時点で費用が発生し、1,000回表示で10円程度が目安です。いずれも詳細な金額は、入札の状況や媒体によって変わります。

リターゲティング広告

リターゲティング

リターゲティング広告は、これまで自社サイトを訪問したことのあるユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。一度興味を持ったユーザーに改めてアプローチできるため、費用対効果が高くなりやすいのが特徴です。費用の支払いはインプレッション課金かクリック課金のいずれかとなります。

 

クリック課金の場合は数十円〜数百円程度、インプレッション課金の場合は1,000回表示あたり数十円〜千円程度が目安ですが、出稿する広告や競合、プラットフォームによって変動します。

純広告

純広告

純広告は、特定のメディアが設けている広告枠に直接契約で掲載する手法です。契約するメディアによって課金方式や費用が異なり、基本的に媒体の規模が大きくなるほど想定される表示回数が増え、その分かかる金額も上がります。

 

広告の形式によっても費用相場が変わります。表示1回あたりの費用の目安は以下の通りです。

 

  • リッチ広告:0.5〜1円

  • バナー広告:1〜3円

  • 記事広告:20〜200円

  • テキスト広告:0.5〜1円

  • 動画広告:0.5〜1円

  • メール広告:5〜20円

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は基本的に成果報酬型ですが、それに加えて初期費用と月額費用、手数料がかかります。初期費用と月額費用はそれぞれ1〜5万円ほどで、そこに成果報酬と手数料が上乗せされるかたちです。

 

成果報酬の金額は広告主が設定しますが、その成果報酬額の30%程度はASP(広告仲介事業者)への手数料として支払う仕組みになっています。広告を掲載してくれるメディアが少ない場合は、オプション費用を払って募集をかけることもあります。

記事広告(タイアップ広告)

記事広告(タイアップ広告)

画像引用:タイアップ・記事広告(記事企画「Special」)|アイティメディア

 

記事広告(タイアップ広告)は、プロモーション記事として通常の記事と同じ体裁で掲載する広告です。インプレッション課金やクリック課金、アプリインストール課金、動画再生数課金など、さまざまな課金方式が採用されています。

 

料金に含める形で一定のPV数や掲載期間を保証してくれる場合もあります。メディアによって価格は大きく異なりますが、知名度の高いWebメディアに出稿する場合は200万〜300万円かかることもあります。

SNS広告

SNS広告

画像引用:クリエイティブフォーマットと配信面|LINEヤフーマーケティングキャンパス

 

SNS広告は、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などで配信される広告です。タイムライン上に自然に表示されるため、ユーザーに受け入れられやすいのがメリットです。

 

課金方式はクリック課金やインプレッション課金のほか、いいねやリポスト、フォローなどのアクションごとに課金される方式もあります。クリック課金は1クリックあたり24〜200円、インプレッション課金は1,000回表示あたり400〜650円程度が目安です。

動画広告

動画広告

画像引用:スキップ可能なインストリーム広告|Google 広告 ヘルプ

 

動画広告は、YouTubeをはじめ各種SNSなどで流れる広告です。課金方式は動画視聴課金、クリック課金、インプレッション課金の3種類があります。

 

動画視聴課金は1回の再生につき3〜30円程度、クリック課金は1クリックごとに10〜1,000円、インプレッション課金は1,000回表示ごとに200〜600円が目安です。ただし金額は、掲載する媒体や動画の尺、業種によっても変動します。

 

▶ YouTube広告の予算を目的から決める方法と、出す手順はこちらで解説しています。 YouTube広告の出し方を徹底解説!Google広告での手順・種類・費用と目的別の選び方

リワード広告

リワード広告

画像引用:Google AdMob リワード広告ハンドブック|Google AdMob

 

リワード広告はアフィリエイト広告(成果報酬型広告)の一種で、アクションを起こしたユーザーに、アプリ内のポイントやアイテムといった報酬が発生する広告です。ゲームやアプリの広告として相性が良く、幅広く用いられています。

 

アプリのインストールを成果地点とした場合はインストール1件につき70〜80円程度、ゲームなどのアイテム受け取りを成果地点とした場合は1回の広告表示で1.5〜3円程度が目安です。

デジタル音声広告

 

デジタル音声広告は、音楽配信サービスやインターネットラジオ、ポッドキャストといったWeb上の音声媒体で、コンテンツの合間に流れる音声広告です。利用できる媒体はまだ限られますが、今後の市場拡大が期待されている手法です。

 

課金方式は、広告を聴取したユーザー数に応じて課金されるものが一般的ですが、サービスにより費用は異なります。目安として、インターネットラジオの最低出稿金額は1か月あたり50万円以上となることが多いです。

メール広告

メール広告

メール広告は、テキスト形式もしくはHTML形式の広告を電子メールでユーザーへ配信する手法です。課金形式は配信数によって金額が変わる配信数型が一般的で、1件あたり5〜100円が目安となります。

このほか、ユーザーに広告を一斉配信する一斉配信契約型では1件あたり0.1〜2円、リンクをクリックした際に費用がかかるクリック課金型では1クリックあたり300〜800円ほどかかります。

ChatGPT広告

ChatGPT広告は、ChatGPTの無料プランなどの利用画面に表示される、比較的新しい広告です。課金はクリック課金かインプレッション課金で、公式が請求通貨ごとの最低日予算を明示しており、日本円では2,500円です。

 

日予算は7日間の平均として扱われ、1日の消化額は日予算の2倍まで振れることがあります。ただし、OpenAI自身が、広告主や業種をまたいだ成果の基準値はまだないと公式に説明しており(出典:OpenAI Help Center「Frequently asked questions」)、クリック単価や成果の相場を語れる段階にはありません。出稿を検討する場合は、既存の広告で成果が出ているかを先に確認したうえで、追加の媒体として試すのがよいでしょう。

 

▶ ChatGPT広告で成果が出やすい会社の条件や、既存の広告への足し方はこちらで解説しています。 ChatGPT広告の効果は会社で分かれる。成果が出る4条件と既存の広告への足し方

Web広告の予算の決め方

ここまでで、Web広告にかかる費用の内訳と、種類ごとの単価の目安が分かりました。ただ、単価が分かっただけでは「自社は月いくら用意すればいいのか」はまだ決まりません。冒頭で触れたとおり、相場の単価表には、クリックが問い合わせや購入につながる割合(CVR)が入っていません。単価をこの割合で割って1件あたりの費用を出し、そこで初めて必要な金額が見えてきます。

そして、ここが曖昧なまま「とりあえず月20万円」のように予算を決めてしまうと、費用に対して十分な効果を得られないまま予算だけが消えていきかねません。この章では、出稿前に1件あたりの費用を予測する方法から、予算を見積もる3つの方法、限られた予算の使い方、実際に少額から予算を伸ばした例まで、順番にお伝えします。

出稿前に「1件いくらかかるか」を予測する

私たちが広告を始める前に大切にしているのが、1件の成果を得るのにいくらかかるか(獲得単価=CPA)を、出稿前に予測しておくことです。計算は難しくありません。

 

  • 1件あたりの費用(CPA)= クリック単価(CPC)÷ サイトで成果に至る割合(CVR)

  • 月の予算 = CPA × 月に獲得したい件数

 

CPC(クリック単価)は広告が1回クリックされるごとにかかる費用、CVR(コンバージョン率)は、サイトを訪れた人のうち、問い合わせや購入に至った人の割合のことです。まだ配信していない段階では自社のCVRが分からないため、私たちは事前の予測で、個人向けの商材は1%、法人向けの商材や住宅は0.3%で計算しています。

 

たとえば個人向けの商材で、クリック単価が100円なら、CPAは100円÷1%で1万円です。月に10件の問い合わせがほしければ、月の予算は10万円になります。法人向けの商材でクリック単価が150円なら、CPAは150円÷0.3%で5万円となり、月5件の獲得で25万円が必要です。自社の業種のクリック単価は、前の章の一覧の幅だけでは決めにくいと思います。リスティング広告なら、Googleのキーワードプランナーで、狙うキーワードの検索で表示される広告の平均費用を確認できるので、その金額を当てはめてください(出典:Google広告ヘルプ「キーワード プランナーを使う」)。

この計算をしておくと、「1件1万円で取りたい」という希望が現実的なのかを、始める前に判断できます。もし計算上のCPAが希望より高ければ、予算を増やすのか、目標の件数を見直すのか、サイトを改善してCVRを上げるのかを、配信前に決めておけるわけです。

そして、配信を始めて予測と結果がずれたときも、原因はほぼ2つに絞られます。クリック単価が想定より高いか、CVRが想定より低いか、そのどちらか(もしくは両方)です。クリック単価が高ければ入札や広告文を見直し、CVRが低ければキーワードの無駄やリンク先のサイトを見直す。結果が出てから慌てるのではなく、予測と照らし合わせて手を打てるのが、事前に計算しておく一番の意味です。

 

すでに広告を出している場合も、この計算は使えます。管理画面の実際のクリック単価とCVRを式に当てはめれば、当初の見込みに比べてどちらの数字がずれているのかが分かり、代理店や社内の担当者と、次に何を直すかを数字で話せるようになります。

予算を見積もる3つの方法

上の計算で使う「1件にいくらまでかけられるか」は、事業の数字から決めておく必要があります。予算の見積もりには、主に次の3つの方法があります。

 

算出方法 詳細
売上目標を軸にする方法 売上目標と、それに対する予算割合を決めて算出する。例:100万円(売上目標)× 10%(予算割合)= 10万円(広告予算)。
損益分岐点を軸にする方法 損益分岐点を広告費の上限とする。例:商品1個の売価が1万円、原価+販売コストが4,000円なら、獲得単価(CPA)は6,000円を超えないようにする。
LTVを軸にする方法 顧客生涯価値(LTV)から獲得単価の上限を算出する。例:5,000円(商品単価)× 5回(平均リピート回数)× 30%= 7,500円。1人の獲得に7,500円まで広告費をかけられる。

 

リピート率が高い商材ならLTVを軸にするなど、提供するサービスの特性に合わせて算出方法を変えることが大切です。そのためにも、Web広告で最終的にどんな成果を得たいのか、目標をあらかじめ決めておきましょう。

 

とくにリスティング広告では、この目標設定の精度が成果を大きく左右します。

 

▶ リスティング広告の目標をどう立てればいいか、手順を保存版としてまとめています。 【保存版】リスティング広告の目標設定の手順

限られた予算は、購入意欲の高い層から使う

予算の総額が決まったら、次に迷うのが「どの広告に使うか」です。せっかくならいろいろな媒体に出してみたいと考えて、少しずつ分けて配信したくなるかもしれません。ただ、少額を複数の媒体に分けると、どの媒体でも判断に足るだけのデータが溜まらず、何が効いているのか分からないまま月日が過ぎてしまいます。

 

私たちが中小企業のお客様におすすめしているのは、購入意欲の高い人に届く広告から順に予算を入れることです。広告を見る人を、今まさに商品やサービスを探している人から、まだ欲しいと思っていない人までのピラミッドで考えると、頂上にいるのは「困ったから調べている」人たちです。

 

検索キーワードに応じて表示されるリスティング広告は、この頂上の人たちに直接届きます。人数は多くありませんが、問い合わせや購入に最も近い人たちです。一方、ディスプレイ広告やSNS広告は、まだ探していない人も含めて幅広く届く分、すぐの成果にはつながりにくくなります。そのため、限られた予算ではまず検索広告で成果の出る形を作り、そこから見込み客や潜在層に向けた広告へ広げていく順番をおすすめします。

なお、この順番はこれから広告を始める場合の考え方です。すでにInstagramなどのMeta広告で問い合わせが取れているなら、その広告を止めてまで検索広告に移す必要はありません。Meta広告の中で予算をどう配分するかは、こちらで詳しく解説しています。

 

▶ インスタ広告を少額で始めるときの予算配分と、運用代行の料金はこちら。 インスタ広告の費用はいくら?予算配分と運用代行の料金を徹底解説

月10万円ほどから、月200万円以上まで予算を伸ばした例

「少額から始めて、成果を見ながら予算を増やす」と言われても、実際にどのくらいの金額から始めて、どう伸びていくのかはイメージしにくいと思います。

 

一例として、振袖専門店を運営する企業様は、以前にネット通販の広告であまり良い思いをしなかったこともあり、リスティング広告にかける費用を月10万円ほどに抑えていました。そこから、ここ2年ほどで流入と来店予約が徐々に目に見えて増えていきます。予約1件あたりの単価が下がっていることが数字で見えたことで投資を増やし、現在は月200万円以上を広告に投じています。2〜3年前と比べて、広告予算は10倍以上です。

この例で大事なのは、予算を先に大きくしたのではなく、成果が出ていることを数字で確かめてから増やしていったという順番です。最初から大きな予算を用意できなくても、予測を立てて小さく始め、結果を見ながら投資を広げていくことはできます。

この企業様には、Web広告への投資を増やしていった経緯を、インタビューでも詳しく伺っています。

 

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Web広告の費用対効果を高める考え方

ここまで費用の内訳と単価の目安、予算の決め方を見てきましたが、費用の記事だからこそお伝えしておきたいことがあります。それは広告費をいくら払うか、と同じくらい「払った広告費をどう活かすか」が成果を左右するということです。この章では、限られた予算で費用対効果を高めるために、私たちが現場で大事にしている視点をお伝えします。

広告費を増やす前に、まず確認したいのはリンク先のサイト

広告の成果が出ないとき、多くの方が最初に考えるのは「予算を増やそうか」ということだと思います。ただ、そのお金は会社の皆さんが頑張って生み出した利益から出ているわけで、増やす前に一度立ち止まって確認したいことがあります。それが広告のリンク先であるサイトが、ちゃんと成果を生む状態になっているかです。

 

サイトで問い合わせや購入につながるかどうかは、大きく分けて「サイトの魅力」と「使いやすさ」のかけ算で決まります。どれだけ広告でクリックを集めても、その先のページで魅力が伝わらなかったり、入力フォームが使いにくかったりすると、せっかく高まった気持ちが冷めて離脱してしまいます。

 

予算の決め方の章で、事前の予測にはCVR(サイトで成果に至る割合)を使うとお伝えしました。このCVRは広告の管理画面ではなく、サイトを直すことで上げられる数字です。ここが重要なのですが、このサイト側の改善は、広告費を1円も増やさずに費用対効果を底上げできる数少ない手段です。私たちの経験では、サイトで問い合わせに至る割合が2割ほど改善すると、広告の獲得単価(CPA)もおおむね同じくらい改善します。たとえば1件あたり5万円かかっていた獲得単価が、1万円ほど下がって4万円台になるイメージです。広告の予算はそのままでも、成果が変わってくるわけです。

最初の1か月の数字だけで判断しない

もうひとつ大事にしているのが、最初から完璧を狙わず、配信しながら育てていく進め方です。

 

Web広告、とくにリスティング広告のような運用型の広告は、出稿して終わりではありません。どのキーワードが効くのか、どの広告文に反応があるのかを見ながら、少しずつ改善していく中で結果が変わっていくタイプの広告です。出したばかりの時期から、予測どおりの成果がそろうことはあまりありません。

 

だからこそ、最初の1か月の数字だけを見て「効果がなかった」と判断してしまうのは早計です。まずは無理のない金額で始めて、数か月分のデータが溜まってから予算を判断する。この順番が、結果として費用の無駄を減らすことにつながります。

ただし、これは何か月も成果が出ないまま広告を放置してよいという意味ではありません。待つのは、予算の章でお伝えした式でずれの原因を説明でき、次に直すことが決まっている間だけです。理由も打ち手も示されないまま「もう少し様子を見ましょう」が続いているなら、運用の進め方そのものを見直すべきタイミングです。

うまくいかない広告に共通する3つのつまずき

費用対効果が合わない広告には、実は共通するつまずきがあります。私たちが現場で見てきた限り、うまくいかない原因の9割以上は次の3つに集約されます。

 

  • 配信キーワードと実際の流入がズレている:狙ったつもりのキーワードと、実際にクリックしているユーザーの検索がかみ合っていない状態。

  • クリック単価が高すぎて採算が合わない:単価が高いために、コンバージョン率から逆算すると獲得単価が見合わなくなっている状態。

  • 広告文の魅力が弱い:クリックしてくれるユーザーの「興味の角度」が浅く、その先の行動につながりにくい状態。

 

大事なのは、この3つはいずれも運用側でコントロールできるということです。裏を返せば、諦めずに改善をやりきれば成果は変えられます。逆に、安さや手軽さだけで運用先を決めてしまうと、この改善の余地ごと手放すことになりかねません。

Web広告の運用を外部に委託した場合の費用相場

自社で運用する場合は、キーワードや広告文、リンク先のサイトを直す作業を毎月続けることになります。この作業に時間を割けない、あるいは社内に判断できる人がいない場合は、広告代理店やフリーランスへの委託を検討するのも一つの方法です。ここでは、外注した場合の費用相場をざっくり掴んでおきましょう。

 

Web広告の運用を広告代理店へ依頼した場合、依頼料は広告費の約20%が目安です。ただし、代理店によっては最低手数料を設けていて、広告費が少ないうちは率に直すと20%を超えることがあります。総額の章で紹介した私たちの公表料金でも、広告費が少ないうちは、手数料を率に直すと20%を上回ります。一方、フリーランスに業務委託する場合は代理店より費用を抑えられる傾向がありますが、その分、実績や対応範囲は依頼先によって差が大きくなります。

 

いずれにしても、外部委託は使用するツールや運用のレベルが業者によって大きく異なります。安いという理由だけで安易に依頼すると、かえって効果が出ず費用対効果が悪化することもあるため、手数料の率だけでなく、媒体費・制作費・初期費用を含めた総額と、その費用で何をしてもらえるのかを確認して選びましょう。

なお、代理店の手数料には「20%の料率型」以外にも固定型や成果報酬型といった料金体系があり、最低手数料や契約の見極め方など、押さえておきたいポイントがいくつもあります。この部分を詳しく知りたい方は、専門の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。

 

▶ 運用代理店の手数料の仕組みと料金体系、失敗しない選び方はこちらで詳しく解説しています。 【20%が相場?】リスティング広告の運用代理店の費用・手数料の相場と料金体系

 

▶ 私たちがリスティング広告の運用で何を行い、どんな体制でお手伝いしているかは、サービスページでご紹介しています。 スリーカウントのリスティング広告運用代行

Web広告の費用に関するよくある質問

最後に、Web広告の費用について気になりやすい点をQ&A形式でまとめました。

Q. Web広告は最低いくらから始められますか?

主要な運用型広告は、少額から自分で予算を決められる仕組みになっています(媒体ごとの公式の案内は「いくらから始められる?」の表をご覧ください)。ただし、あまりに予算が小さいと配信データが溜まりにくく、改善の判断がしづらくなります。まずは目標の件数と1件あたりの費用から必要な金額を計算し、無理のない範囲で始めるのが現実的です。

Q. 代理店に頼むと、広告費のほかに何がかかりますか?

一般的には、運用手数料と初期費用がかかり、バナーや動画を作ってもらう場合は制作費が加わります。見積もりを比べるときは、手数料の率だけでなく、最低手数料や初期費用、制作の範囲、最低契約期間まで含めた総額で比べることをおすすめします。

Q. 代理店とフリーランス、費用が安いのはどちらですか?

一般的には、広告費の約20%が目安の代理店に対し、フリーランスのほうが費用を抑えやすい傾向があります。ただし料金だけで選ぶと、運用のレベルや対応範囲で差が出ることもあります。費用の安さと成果のバランスで判断することをおすすめします。

Q. Web広告の費用対効果はどうやって測ればいいですか?

獲得単価(CPA=1件の成果にかかった広告費)を基本の指標にすると分かりやすいです。売上目標や商品の利益から「1件あたりいくらまでかけられるか」の上限を先に決め、その範囲に収まっているかで判断します。

Q. 予算が少なくても成果は出せますか?

出せます。ただし、限られた予算だからこそ配信先や広告文の精度が重要になり、あわせてリンク先のサイトが成果を生む状態になっているかも問われます。予算の大小より、無駄なく使い切る運用ができるかどうかが分かれ目です。

Web広告の費用まとめ

Web広告の費用は、媒体に払う広告費だけでなく、制作費や運用手数料、初期費用まで含めた総額で考える必要があります。そのうえで、種類ごとの単価の目安を確かめ、クリック単価とCVRから1件あたりの費用を予測し、目標の件数を掛けて月の予算を決めることで、「なんとなく」ではない予算を組めるようになります。

 

限られた予算は、購入意欲の高い人に届く広告から使い、成果を数字で確かめながら広げていく。そして、広告費を増やす前に、リンク先のサイトが成果を生む状態になっているかを見直す。この順番を守ることが、費用の無駄を減らす近道です。

 

ただ、自社の商材でクリック単価やCVRをどう見積もればいいのか、予算をどの広告から使えばいいのかで頭を悩ませる担当者の方は少なくありません。

 

私たちスリーカウントは、これまで700社以上の集客支援に携わってきたWebマーケティングの会社です。運用を始める前にクリック単価とCVRから成果の見込みをお客様と共有し、結果がずれたときも、どちらの数字がずれているのかを示して改善を進めています。ご依頼を検討いただく段階では、運用の企画書とあわせて簡易のシミュレーションもお出ししています。これから広告を始める方はもちろん、今の広告費と成果が見合っているのか分からないという方も、30分無料コンサルティングでご相談ください。

 

この記事に「共感できた」と感じた方は
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この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社 代表取締役鈴木悠資

2007年、静岡大学在学中に大学のメンバーとスリーカウント株式会社を創業。2011年にインターネット広告運用を本格化して以来、約15年にわたりWebマーケティングを活用した「集客」と「求人」の課題解決に取り組む。
現在は浜松・静岡・東京の3拠点・20期目のWebマーケティング会社の代表を務める。

専門は、インターネット広告・SEO・SNS・サイト改善などを“バラバラの施策”で終わらせず、お客様と見込み客の間の「コミュニケーション」を設計するコミュニケーションマーケティング。自社の支援だけでなく、静岡県内の広告代理店やWebマーケティング会社に向けた技術教育も継続して行っている。

広告領域では Google Premier Partner、Yahoo!広告 正規代理店、Facebook マーケティングパートナー、採用領域では Indeed 認定ブロンズパートナー、求人ボックス ダブルスターパートナーの認定を受け、運用データに基づく戦略設計とWebサイト改善を強みとする。

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