Web広告のメリット・デメリットとは?種類別の詳細も解説

Web広告には様々な種類があり、それぞれ異なるメリットがあります。具体例としては、少額から運用を始められるものや、詳細なターゲティングができるものなどが挙げられるでしょう。

 

一方で、専門知識を質問とするものがあったり、商材によっては広告を出稿できないものがあったりと、デメリットも種類によって異なります。Web広告を活用する際の参考にしてください。

 

【この記事でわかること】
・Web広告のメリット
・Web広告のデメリット
・Web広告の種類ごとのメリット・デメリット

Web広告のメリット

Web広告のメリット

Web広告には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴がありますが、まずはWeb広告全般に共通するメリットを見ていきましょう。

少額から広告運用を始められる

新聞広告やテレビCMなどの従来の広告は、出稿するだけで多額の広告費用が発生するものが少なくありません。

 

一方、Web広告は、クリックや購入に至った場合のみ課金される方式のものが多くあります。また1日に使用する上限額の目安となる日予算の設定もできるので、予算管理もしやすくなっています。

 

少額から広告運用を始められるうえ、反応のない広告にお金を払わなくて済むのは、コスト面で大きな魅力と言えるでしょう。

ターゲットを絞って配信できる

Web広告は、年齢や性別、地域などの基本的な属性のほか、興味や関心、Web上での行動履歴などを設定し、条件に当てはまるユーザーだけに広告を配信することもできます。購入に至りやすいユーザーに絞って広告配信できるため、成果に直結しやすいのが特徴です。

 

また、Webは媒体ごとに利用するユーザーが偏っているため、例えば10〜20代の若者に対してはTikTokやX、30~40代に対してはFacebookなど、広告を配信する媒体を選ぶことでターゲットを絞ることもできます。

詳細な効果測定ができるため精度の高い分析が可能

Web広告は広告効果の測定ツールが豊富で且つ精度も高いため、詳細な効果測定ができます。具体的には、広告の表示回数、クリック数、広告を経由したコンバージョン数などの測定が可能です。

 

これらのデータを分析することで、広告の改善点を見つけ出し、より効果的な広告運用につなげていくというPDCAサイクルを回しやすくなります。

広告内容の調整や変更が容易

Web広告は、出稿期間中に広告内容や配信設定の調整ができる点も大きなメリットです。

 

マスメディア広告の場合、一度出稿してしまうと差し替えは難しいですが、Web広告は、ターゲティングを見直したり、クリエイティブを調整したりといった修正を、ユーザーの反応を見ながらリアルタイムで行えます(変更できない媒体もあります)。

広告の効果をAIが最適化してくれる

Google広告などから出稿できる広告には、AIによる最適化が実装されています。AIが蓄積されたデータに基づいて自動で成果が最大化されるように調整してくれるため、広告主側で細かな設定をする手間がかかりません

Web広告のデメリット

Web広告のデメリット

ここからは、オフラインの広告媒体と比較したWeb広告のデメリットを紹介していきます。Web広告を活用する際は、メリットとデメリットの両方を把握しておきましょう。

Web広告・Webマーケティングに関する専門知識やノウハウが必要

Web広告の運用は、専門用語が頻出するため、出だしのハードルが高いと言えます。そのうえで成果を上げていくためには、Webマーケティングの専門知識や深い市場理解、ノウハウが必要になります。

 

効果測定が容易で改善していけるのがWeb広告の強みのひとつではありますが、媒体によって異なるさまざまな指標を理解し、多角的な視点で分析することが求められます。専門知識やノウハウがないと、うまく運用できない可能性がある点はデメリットです。

競合のPDCAサイクルも速い

Web広告は、出稿⇒効果測定⇒分析⇒改善とPDCAを速く回していけるのがメリットですが、競合のPDCAサイクルも速いため、メンテナンスを怠ると取り残される恐れがあります

特に競合性の高い商材などでは、改善を繰り返しても思ったように成果が上がっていかない場合もあるので注意が必要です。

ユーザーが広告ブロッカーを使うと表示されない

広告を非表示にできるブラウザやツールなどが存在します。広告ブロッカーを利用しているユーザーには、リスティング広告やディスプレイ広告、アフィリエイトのバナー広告などは表示されません

 

日本は他国に比べて広告ブロッカーの利用率が低いですが、アメリカでは利用率が年々上昇傾向にあります。今後、日本でも利用率が上がっていくと予想されるため、その影響を考慮しておく必要があるでしょう。

商材によって広告を出稿できない場合がある

Web広告を出稿する際は、各媒体が定めている広告ポリシーに違反していないかのチェックが必要です。違反している場合は、広告審査で落とされる可能性があります

 

商品やサービスによっては個々に基準が設けられているものもあり、薬機法や景品表示法など法律に関する表記にも注意が必要です。また、広告を出したくても、商材によっては出稿できないケースもあります。

Web広告の種類別のメリット・デメリット

Web広告は様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、広告の種類ごとのメリット・デメリットを紹介していきます。

 

各広告がどういったものかについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

【関連記事】

>>Web広告とは?種類や効果的な運用方法について解説

リスティング広告

リスティング広告
リスティング広告は、GoogleやYahooの検索結果に掲載されるテキストタイプの広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・キーワードやターゲティングで購入につながりやすい層へアプローチできる
・クリック課金制なので表示されるだけでは費用は発生しない

 

【デメリット】
・まだ商品やサービスを認知していない潜在層への認知拡大を目的とした利用には不向き
・競合性がクリック単価に大きく影響し、競合性が高いキーワードでは1クリック数千円になることもある

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告ディスプレイ広告は、Webサイト上に設けられた広告枠に掲載できる広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・動画や画像などを使えるため、視覚的にアピールできる
・商品を知らない潜在層への認知拡大に効果的

 

【デメリット】
・購買にはつながりにくい
・広告を構成する要素(画像や動画など)が多いため分析の難易度が高め
・広告クリック後の離脱が多い

リターゲティング広告

リターゲティング

リターゲティング広告は、自社Webサイトに訪れたことのあるユーザーを追跡し、別のWeb上で表示できる広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・一度離脱したユーザーや過去に購入したユーザーに絞って配信するため費用対効果が高い
・多くの広告媒体で利用できる

 

【デメリット】
・リストが不十分だと配信できない
・個人情報保護の観点により出稿が難しくなっきている
・表示回数が多すぎるとマイナスなイメージを持たれる可能性がある

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、ASPを介してメディアに広告を掲載してもらう広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・影響力の強いメディアに紹介してもらえれば大きな成果が見込める
・メディア掲載による口コミ効果にも期待できる
・成果報酬型なので成果が発生しなければ費用も発生しない(成果地点も広告主が決められる)

 

【デメリット】
・ASPによっては初期費用や月額費用が掛かる
・商品に魅力を感じてもらえなければ広告を掲載してもらえない場合がある
・誇大な表現・虚偽の内容を掲載される恐れがある

ネイティブ広告

ネイティブ広告
画像引用:ネイティブ広告について – Google アド マネージャー ヘルプ

 

ネイティブ広告は、掲載先のメディアに馴染む形で掲載が可能な広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・違和感や広告感が薄くユーザーが不快感を抱きにくい
・コンテンツの拡散にも期待できる

 

【デメリット】
・コンテンツの用意に費用と手間がかかる
・広告の効果が出るまでに時間がかかる

リワード広告

リワード広告

画像引用:Google AdMob リワード広告ハンドブック | Google AdMob

 

リワード広告は、広告を見たユーザーに報酬が支払われる仕組みの広告であり、アプリのインストールで利用されることが多いです。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・ユーザーの不快感が少なく積極的に広告を見てもらえる
・広告を最後まで見てもらえる
・インストールランキングが上昇し、更にインストール数が増える可能性がある

 

【デメリット】
・動画制作が必要なため、その分のコストがかかる
・報酬目的のユーザーが多いため、アクティブユーザーは獲得しにくく、アプリの評価も下がりやすくなる

純広告

純広告
純広告は、特定のWebメディアの広告枠を買い取り、定められた表示回数や期間に掲載する広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・希望の場所・期間(表示回数)に必ず表示できる
・運用の手間・コストがかからない
・値下げしてもらえる場合もある

 

【デメリット】
・途中で広告を差し替えできない
・掲載料金は基本的に高額
・細かなターゲティングができない

メール広告

メール広告

メール広告は、電子メールで見込み客に配信される広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・掲載できる情報量が多い
・メールが削除されない限りユーザーの手元に広告が残り続ける
・入稿してから配信されるまでの期間が短い

 

【デメリット】
・ユーザー側で迷惑メールとして判定されたり、スパムに認定されたりすると読まれないケースがある

オーディオアド・デジタル音声広告

オーディオアド・デジタル音声広告は、インターネットラジオや音楽配信サービスへ出稿できる音声だけの広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・スキップ機能がないため最後まで聞いてもらえる可能性が高い
・ユーザーの記憶に残りやすい
・広告感が少なくユーザーが不快感を抱きにくい

 

【デメリット】
・ユーザーのアクションにつながったかどうかの判断が難しい

記事広告・タイアップ広告

記事広告(タイアップ広告)

画像引用:タイアップ・記事広告(記事企画「Special」)|アイティメディア

 

記事広告・タイアップ広告は、メディアと広告主が提携し、PR記事を作成・掲載する広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・掲載できる情報量が多い
・メディアのファンからの信頼を得やすい
・広告感が薄れるので不快感を与えにくい

 

【デメリット】
・記事の製作費用が掛かるため高額になりやすい
・記事の質が低いと成果につながりにくい

動画広告・YouTube広告

 

スキップ可能なインストリーム広告

画像引用:スキップ可能なインストリーム広告 – Google 広告 ヘルプ

 

動画広告・YouTube広告は、YouTubeやSNSに掲載する動画のクリエイティブを用いた広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・伝えられる情報量が多く商品の魅力を効果的に伝えられる
・ユーザーの記憶・印象に残りやすい
・効果測定・分析がしやすい

 

【デメリット】
・クリエイティブの制作に時間とコストがかかる
・スキップされやすい
・動画の質によってはネガティブな印象を持たれるおそれがある

SNS広告

SNS広告
画像引用:クリエイティブフォーマットと配信面 – LINEキャンパス

 

SNS広告は、FacebookやInstagram、Xなどのソーシャルメディアに掲載する広告です。メリット・デメリットは以下のとおりです。

 

【メリット】
・拡散力が高く認知拡大に効果的
・他のWeb広告に比べても精度の高いターゲティングが可能

 

【デメリット】
・プラットフォームごとのユーザー層や特徴を理解する必要がある
・炎上の可能性がある
・高めの年齢層のアプローチには不向き

Web広告のメリット・デメリットまとめ

Web広告には、少額から始められる、ターゲットを絞れる、効果測定ができるなど、様々なメリットがあります。一方で、専門知識が必要、競合のPDCAサイクルが速い、広告ブロッカーを使用しているユーザーには表示されないなどのデメリットも存在します。

 

Web広告を上手く活用すれば、効果的な集客を実現できます。しかし、運用には専門知識が必要なため、自社だけで取り組むにはハードルの高さを感じる方も多いのではないでしょうか。

 

スリーカウントでは、お客様の事業内容や課題をヒアリングした上で、最適な広告手法をご提案が可能です。豊富な運用実績とノウハウを活かし、ターゲット層の選定から広告文案の作成、配信条件の設定、効果検証まで一貫してサポートいたします。

 

少額の予算から柔軟に対応可能で、専任の担当者が寄り添って運用するため、Web広告の知識がない方でも安心してお任せいただけます。

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この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社 代表取締役鈴木悠資

2007年に静岡大学3年次に同じ大学のメンバーとスリーカウント株式会社を起業。
2011年より本格的にインターネット広告運用業務をスタートし、現在静岡県のトップ代理店の代表として、
自社のお客様のみならず県内の各種広告代理店様へのセミナーや、チームビルディングを積極的に行う。
インターネット広告運用全般、戦略設計に基づくWEBサイトの改善が得意。

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