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YouTube広告の出し方を徹底解説!Google広告での手順・種類・費用と目的別の選び方

「YouTubeに広告を出してみたいけれど、Google広告の画面を開いたらキャンペーンの種類がいくつもあって、どれを選べばいいのか分からない」「広告の種類の説明は読んだものの、自社の場合はどれなのかが決められない」。YouTube広告を自社で始めようとすると、まずこの最初の選択で迷うのではないでしょうか。

 

迷いやすいのには理由があります。YouTube広告は、出す目的によってGoogle広告で選ぶキャンペーンそのものが変わります。問い合わせや購入を増やしたい場合の選び方は2025年に変わっており、数年前の解説記事のとおりに進めると、いまの画面と合いません。また、成果を計る設定を後回しにしたまま出してしまうと、広告が役に立っているのかを判断できないまま予算だけが減っていきます。

この記事では、Google広告でのYouTube広告の出し方を、目的に合うキャンペーンの選び方と予算の決め方から順番に解説します。読み終えるころには、自社がどのキャンペーンで、いくらの予算で、何を計測して出すかを決められるはずです。

【この記事で分かること】

・YouTube広告を出す前に決めておく「目的」と「予算」、目的別に選ぶキャンペーン

・YouTube広告の種類(広告の形式)と、費用が発生するタイミング

・Google広告でYouTube広告を出す6つの手順(チャンネル連携・コンバージョン計測を含む)

・配信を始めた後に確認することと、効果を上げるポイント

 

YouTube広告とは?Google広告から出す動画広告

YouTube広告とは、YouTubeの動画の再生前後や、ホーム画面・検索結果・ショートのフィードなどに表示される広告のことです。動画の広告をイメージする方が多いと思いますが、配信の仕組みはGoogle広告の一部で、広告の作成から予算の管理、成果の確認までをGoogle広告の管理画面で行います。検索広告をGoogle広告で出したことがある方なら、同じアカウントからそのまま始められます。

 

広告を出す場所としてのYouTubeの大きさは、いまさら説明するまでもないかもしれません。Googleの発表では、日本で18歳以上のYouTube利用者は2024年5月時点で7,370万人を超えており、45歳から64歳に限っても同世代人口の79%にあたる2,740万人が利用しています(出典:Google「好きと出会える YouTube は、深掘り、行動につながる場所へ」(Nielsen DCR、日本、2024年5月))。若い世代だけの媒体ではなく、幅広い年代に届けられる場所だといえます。

YouTubeから直接出す「プロモーション」との違い

YouTubeには、YouTube Studioや動画の再生ページから広告を出せる「プロモーション」という機能もあります。数回の操作で始められる手軽な方法ですが、事業の集客に使う場合はGoogle広告から出すほうが向いています。違いは次のとおりです。

 

比べる点 YouTubeの「プロモーション」 Google広告
出し方 YouTube上で動画を選んで宣伝する Google広告の管理画面でキャンペーンを作る
広告の管理 YouTube上のみ(Google広告の画面では管理できない) Google広告の管理画面
目的 チャンネル登録者・視聴回数・サイトへの誘導 認知・視聴・問い合わせや購入など
配信する相手の指定 国・言語・年齢・性別・興味や関心 上記に加えて、都道府県や市区町村など細かい地域、配信先のチャンネル・動画など
成果の確認 費用・表示回数・視聴回数・登録者数・サイトへのアクセス数 上記に加えて、問い合わせや購入などのコンバージョン

 

(出典:YouTubeヘルプ「YouTube プロモーションを開始する」、YouTubeヘルプ「YouTube でプロモーションを作成、管理する」、Google広告ヘルプ「広告の対象地域を設定する」)

 

プロモーションでもGoogle広告のアカウントは必要で、仕組みとしてはGoogle広告の簡易版にあたります。チャンネルを伸ばしたい個人のクリエイターには便利ですが、商圏を絞って配信し、問い合わせにつながったかを確かめたい事業者には機能が足りません。この記事では、Google広告から出す方法を解説していきます。

 

▶ ネット広告で成果を出すためのポイントを確認する(出稿前のチェック付き)>>

出す前に決めること。目的と予算からキャンペーンを選ぶ

YouTube広告の解説では「まず広告の種類を選びましょう」と書かれていることが多いのですが、いまのGoogle広告で最初に選ぶのは広告の種類ではありません。画面で最初に聞かれるのは「キャンペーンの目標」で、その目標と、続けて選ぶキャンペーンの種類によって、使われる広告の形式がほぼ決まります。種類の一覧を眺めて「バンパー広告がよさそう」と決めても、目標の選び方が違えば、その形式はそもそも選択肢に出てきません。

そのため、出す前に決めておくべきなのは何のために出すのか(目的)と、いくらまで使えるのか(予算)の2つです。この章では、目的別に選ぶキャンペーンと、予算の決め方、そして少額で問い合わせを狙うときに出す前に確かめたいことを順番にお伝えします。ここで決めた内容を、後の手順でそのまま選んでいくことになります。

目的別に選ぶキャンペーン

Google広告でキャンペーンを作るときの目標と、YouTube広告で使うキャンペーンの対応は次のとおりです。

 

広告の目的 Google広告で選ぶ目標 キャンペーン 主に使われる広告の形式
商品・会社を広く知ってもらう YouTubeのリーチ、視聴回数、エンゲージメント 動画(動画リーチ) バンパー、スキップ可能・スキップ不可のインストリーム、インフィード、ショート
動画をしっかり見てもらう YouTubeのリーチ、視聴回数、エンゲージメント 動画(動画再生回数) スキップ可能なインストリーム、インフィード、ショート
問い合わせ・購入を増やす 見込み顧客の獲得/販売促進 デマンドジェネレーション YouTube(インストリーム・インフィード・ショート)に加え、Discover・Gmail・ディスプレイネットワーク

 

(出典:Google広告ヘルプ「動画キャンペーンの作成」、Google広告ヘルプ「動画アクション キャンペーンがデマンド ジェネレーションにアップグレードされます」、Google広告ヘルプ「動画アクション キャンペーンについて」)

 

注意したいのが3行目です。以前は、問い合わせや購入を狙う動画広告には「動画アクション キャンペーン」が使われていました。しかし2025年4月に新しく作れなくなり、既存のキャンペーンも2026年5月までにすべてデマンドジェネレーションへ切り替わっています。問い合わせや購入が目的なら、いまはデマンドジェネレーションで出すと覚えておいてください。古い解説記事のとおりに「動画」のキャンペーンで問い合わせを狙うと、目的と違う仕組みに予算を使うことになります。

 

デマンドジェネレーションはYouTubeだけでなく、DiscoverやGmailなどにも配信されるキャンペーンです。YouTube・Discover・Gmailなどの配信先ごとに出すかどうかを選べるので、YouTubeだけに出したい場合はそのように設定できます(出典:Google広告ヘルプ「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて」)。

 

▶ YouTube以外も含めたGoogle広告の種類と、目的別の選び方はこちらで整理しています。 Google広告の種類:目的別の選び方と各タイプの配信面・向く事業を解説

予算の決め方

予算は、キャンペーンを作るときに「1日の予算」か「キャンペーンの合計予算額」のどちらかで入れます(出典:Google広告ヘルプ「動画キャンペーンの作成」)。金額は自社で決めて入力するもので、Google広告のヘルプに具体的な最低金額は示されていません(デマンドジェネレーションでは、配信に必要な最小予算額が自動で適用されると案内されています)。1日の予算は、Googleの説明では「1か月を通して1日ごとに費やしても問題のない金額」を入れるもので、日によっては設定額の2倍まで使われることがありますが、1か月の請求額は1日の予算の30.4倍を超えません(出典:Google広告ヘルプ「1日の平均予算について」)。予算はいつでも変更できます。

 

いくらにするかは、目的から逆算するのが基本です。

 

  • 認知が目的の場合:届けたい地域や年齢層の人数と、1人に何回見てもらいたいかから考える

  • 問い合わせが目的の場合:月に欲しい問い合わせの件数と、1件の獲得にかけてよい金額(目標の獲得単価)を掛けた額を上限の目安にする

 

YouTube広告の1回の視聴や表示にいくらかかるのかを、Googleは相場として公表していません。表示や視聴の単価は配信する地域・相手・時期によって変わるため、他社の記事にある相場の数字をそのまま当てはめるより、事前の試算で見込みを立てるほうが確実です。Google広告には、YouTubeでの動画キャンペーンの到達人数や視聴回数を予算から試算できる「リーチプランナー」というツールがあります(条件を満たすアカウントに順次提供されているため、使えない場合もあります)(出典:Google広告ヘルプ「リーチ プランナーについて」)。

少額で問い合わせを狙うなら、出す前に確かめたいこと

予算と目的が決まったら、出す前にもうひとつ、その組み合わせが合っているかを確かめてください。私たちがご相談いただいたアカウントを拝見するとき、最初に確かめる点の一つが問い合わせを目的に、限られた予算でYouTube広告を回していないかです。この章の最初の表で、問い合わせが目的ならデマンドジェネレーションと案内しましたが、YouTubeに動画を出すという点では同じなので、これから説明する話はデマンドジェネレーションで動画を配信する場合にも当てはまります。

 

YouTubeには、ユーザーが見きれないほど多くの広告が流れています。そこに限られた予算で動画を出しても、見た人の記憶にはほとんど残らないと私たちは考えています。しかも動画広告は、成果が動画そのものの力に大きく左右されるので、少ない予算では何本も作り直して試す余裕もありません。

 

もちろん、検索広告などひととおりの手を打ったうえで次の一手としてYouTubeに挑戦する場合や、動画そのものに見た人を引き込む強さがある場合、十分な予算を用意できる場合は別です。どれにも当てはまらないなら、問い合わせを狙う広告にYouTubeの動画を選ぶのは、媒体の選び方が合っていません。次のどちらかから始めてください。

 

  • 検索広告で、いま探している人を先に取る:問い合わせに近い人へは、検索結果に出す広告のほうが届きやすい

  • 動画を使わず、画像の広告から始める:画像の広告なら、動画を作り直すより手軽に何パターンも試せる(画像で出す方法は、下のよくある質問で紹介しています)

 

それでもYouTube広告を使う場合は、問い合わせの件数だけで成果を判断せず、届いた人数や視聴回数もあわせて確認してください。ただ、限られた予算では届けられる人数や回数にも限りがあるので、何をもって成果とするかを出す前に決めておくことが大切です。

 

▶ すでにYouTube広告を配信していて成果が出ていない場合は、こちらで原因の確かめ方を解説しています。 【2026年最新】Google広告で効果が出ないときの失敗トップ3と改善手順。代理店任せのときの確認点も解説

YouTube広告の種類と費用のしくみ

ここまでで、目的に合うキャンペーンと予算の目安が決まりました。次は、そのキャンペーンで実際に使われる広告の形式と、どのタイミングで費用が発生するのかを確認しておきましょう。形式によって動画の長さの決まりや課金のタイミングが違うので、用意する動画の長さや、配信後に見る数字にも関わってきます。

 

Google広告のヘルプで案内されている主な広告の形式は6つです。

 

広告の形式 表示される場所 動画の長さ 費用が発生するタイミング
スキップ可能なインストリーム広告 動画の再生前・再生中・再生後。5秒たつとスキップできる 上限なし(3分未満を推奨) 30秒(30秒未満の広告は最後まで)視聴されたか、それより前に広告が操作されたとき。目標インプレッション単価やコンバージョン系の入札では表示回数で課金
スキップ不可のインストリーム広告 動画の再生前・再生中・再生後。スキップできない 標準は7〜15秒(テレビ画面向けは16〜30秒) 表示回数に応じて課金
バンパー広告 動画の再生前・再生中・再生後。スキップできない 6秒以下(5秒以上) 表示回数に応じて課金
インフィード動画広告 YouTubeの検索結果、関連動画の横、ホーム画面 上限なし クリックして視聴されたとき、または自動再生で10秒以上視聴されたとき(動画視聴キャンペーンの場合)
YouTubeショート広告 ショートの動画と動画の間 60秒未満を推奨 10秒(10秒未満の広告は最後まで)視聴、行動を促すボタンのクリック、高評価・コメント・共有のいずれか(視聴単価で入札した場合)。表示回数で課金する入札もある
マストヘッド広告 YouTubeのホーム画面の最上部 上限なし(10秒以上を推奨) Googleの営業担当を通じた予約制。表示回数か時間単位で課金

 

(出典:Google広告ヘルプ「動画広告フォーマットの概要」、Google広告ヘルプ「スキップ不可のインストリーム広告」)

 

費用のかかり方は、形式だけでなく、キャンペーンで選ぶ入札戦略でも変わります。動画の再生回数を増やしたいキャンペーンでは視聴されたときに費用がかかる「目標広告視聴単価」、多くの人に届けたいキャンペーンでは1,000回の表示ごとに費用がかかる「目標インプレッション単価」、問い合わせや購入を狙うキャンペーンでは「コンバージョン数の最大化」や「目標コンバージョン単価」が中心です。マストヘッド広告は予約制で、中小企業がまず使う形式ではないので、ほかの5つから考えれば十分です。

 

ほかの解説記事でよく見かける「1視聴あたり◯円」といった単価の目安は、前の章でお伝えしたとおりGoogleが公表しているものではありません。予算は、相場の数字ではなく自社の目標から逆算して決めてください。

 

▶ 目標の件数と獲得単価から予算を逆算する方法は、こちらで詳しく解説しています。 Google広告の費用相場はいくら?予算の決め方まで解説【2026年版】

YouTube広告の出し方。Google広告で出す6つの手順

YouTube広告は、Google広告のアカウントとYouTubeチャンネルを用意し、広告用の動画をアップロードしたうえで、チャンネルのリンクとコンバージョン計測を設定し、目的に合うキャンペーンを作成して審査に通れば配信できます。目的・キャンペーン・予算・形式が決まったら、次の6つの手順で設定していきます。

 

  • STEP1:Google広告のアカウントとYouTubeチャンネルを用意する

  • STEP2:広告用の動画を用意してYouTubeにアップロードする

  • STEP3:YouTubeチャンネルとGoogle広告をリンクする

  • STEP4:コンバージョン(問い合わせや購入)の計測を設定する

  • STEP5:キャンペーンを作成する

  • STEP6:審査を待つ

 

ほかの解説記事では、アカウントを作って動画をアップロードしたら、すぐキャンペーンの作成に進む流れが一般的です。しかし、問い合わせや購入を目的にするなら、STEP3とSTEP4を飛ばさずに済ませてから出すことをおすすめします。計測の準備がないまま配信を始めると、広告が問い合わせにつながったのかを後から確かめられず、続けるか止めるかの判断ができないからです。

STEP1 Google広告のアカウントとYouTubeチャンネルを用意する

YouTube広告を出すには、Google広告のアカウントと、広告に使う動画を載せるYouTubeチャンネルの2つが必要です。どちらも同じGoogleアカウントで作れます。

 

YouTubeチャンネルは、YouTubeにログインして右上のプロフィール画像からチャンネルを作成します。会社として運用するなら、担当者個人の名前ではなく、会社名やブランド名のチャンネルにしておくと、担当者が変わったときも引き継ぎやすくなります。

 

Google広告のアカウントは、Google広告の公式サイトから、ビジネス情報や支払い情報を入れて作成します。作成中に最初のキャンペーンを作る画面に進む場合がありますが、目的やキャンペーンは前の章で決めた内容を選んでください。

 

▶ Google広告のアカウントの作り方は、画面の流れに沿ってこちらで解説しています。 Google広告アカウントの作成方法とは?開設や広告作成の流れを解説

STEP2 広告用の動画を用意してYouTubeにアップロードする

広告に使う動画は、YouTubeにアップロードしておく必要があります。公開設定は「公開」か「限定公開」にしてください。限定公開でも広告に使えるので、チャンネルの動画一覧に広告用の動画を並べたくない場合は限定公開にしておけば問題ありません。「非公開」の動画やメンバー限定の動画は、広告の審査で承認されません(出典:Google広告ヘルプ「スキップ可能なインストリーム広告」、Google広告ポリシーヘルプ「利用できない動画について」)。

 

動画の向きとサイズは、Googleの推奨では次のとおりです。

 

向き 比率 推奨サイズ
横向き 16:9 1,920×1,080ピクセル
縦向き 9:16 1,080×1,920ピクセル
正方形 1:1 1,080×1,080ピクセル

 

(出典:Google広告ヘルプ「動画広告の仕様とフォーマットの要件」)

 

ショートの枠やスマートフォンで見られることを考えると、横向きだけでなく縦向きの動画も用意できると、配信できる場所が広がります。長さは、前の章の表で選ぶ形式の決まりに合わせてください。たとえばバンパー広告に使うなら6秒以下、スキップ不可のインストリーム広告なら15秒以下が基本です。

STEP3 YouTubeチャンネルとGoogle広告をリンクする

次に、STEP1で用意したYouTubeチャンネルとGoogle広告のアカウントをリンクします。リンクしておくと、広告ではない通常の視聴も含めた動画の再生回数をGoogle広告で確認できるようになります。さらに、チャンネルの動画を見た人や高評価した人に向けて広告を出す「データセグメント」(以前はリマーケティングリストと呼ばれていたもの)も作れるようになります。一度動画を見た人に、別の訴求の広告を見せるといった使い方ができます。

 

リンクは、YouTube Studioの[設定]→[チャンネル]→[詳細設定]→[アカウントをリンク]から、Google広告のお客様IDを入れて行います。Google広告の[ツール]→[データ マネージャー]→[サービスを接続]→[YouTube]からも設定できます。Google広告側の管理者権限が必要なので、社内で権限を持つ人に作業してもらうか、権限を付けてもらってから進めてください(出典:Google広告ヘルプ「YouTube チャンネルまたは YouTube 動画と Google 広告アカウントをリンクする」)。

STEP4 コンバージョン(問い合わせや購入)の計測を設定する

問い合わせや購入を目的にする場合は、キャンペーンを作る前にコンバージョンの計測を設定します。計測ができていると、問い合わせが増えるように配信を自動で調整する入札(コンバージョン数の最大化など)も使えるようになります。

 

設定の流れは次のとおりです。

 

  • 何を成果にするかを決める:問い合わせフォームの送信完了、電話のタップ、資料請求、購入完了など。自社にとって価値のある行動を選ぶ

  • 計測の方法を選ぶ:Google広告の画面でウェブサイト用の計測タグを作ってサイトに設置するか、Googleアナリティクス4(GA4)で「キーイベント」に設定した行動をGoogle広告に読み込む

  • 計測できているかを確かめる:自分でフォームを送信するなどして、Google広告の画面に記録されるかを確認する

 

GA4から読み込む場合は、GA4とGoogle広告をリンクし、GA4側で該当の行動をキーイベントにしておく必要があります。リンクやキーイベントの設定がGoogle広告に反映されるまで、24〜48時間ほどかかることがあります。また、自動で調整する入札は、配信を始めてから標準で7〜14日の学習期間があり、その間に予算や目標を頻繁に変えると学習がやり直しになります(出典:Google広告ヘルプ「コンバージョン測定について」)。

なお、YouTube広告は広告をクリックせずに見ただけの人が、後から問い合わせることもあります。Google広告では、スキップ可能な広告を10秒以上見た人がクリックせずに後でコンバージョンした場合を「エンゲージ ビュー コンバージョン」として別に数えられるので、クリック経由の件数だけで判断しないようにしてください(出典:Google広告ヘルプ「YouTube 広告と視聴に関する指標について」)。認知や視聴回数が目的の場合も、問い合わせの計測を入れておくと、YouTube広告を見た後にサイトを訪れた人の動きを確認できます。いずれ問い合わせを狙うつもりがあるなら、最初から設定しておくと後で困りません。

STEP5 キャンペーンを作成する

準備ができたら、Google広告で動画キャンペーン(問い合わせ・購入が目的ならデマンドジェネレーション)を作成します。[キャンペーン]メニューから[+]→[新しいキャンペーンを作成]を選び、前の章で決めた目標を選んでください。

 

  • 認知・視聴が目的:目標で[YouTubeのリーチ、視聴回数、エンゲージメント]を選び、キャンペーンの種類で[動画]を選ぶ。続けて「リーチ」か「動画再生回数」などから、狙いに合うものを選ぶ

  • 問い合わせ・購入が目的:目標で[見込み顧客の獲得]か[販売促進]を選び、キャンペーンの種類で[デマンド ジェネレーション]を選ぶ

 

その後、キャンペーンと広告の内容を設定していきます。主な設定項目は次のとおりです。

 

設定項目 設定する内容
予算と期間 1日の予算かキャンペーンの合計予算、配信の開始日と終了日
入札戦略 キャンペーンの目的に合わせて選ぶ(前の章の「費用のしくみ」を参照)
地域 配信する地域。都道府県や市区町村で指定できる。デマンドジェネレーションでは、キャンペーン単位で地点からの半径でも指定できる
言語 配信する相手の言語
配信する相手(人) 年齢・性別・興味や関心、自社サイトの訪問者や動画を見た人など
配信する場所(面) 特定のキーワードやトピックに関連する動画、特定のチャンネルや動画など
広告 使うYouTube動画のURL、リンク先のページ、行動を促すボタンの文言、見出しなど

 

(出典:Google広告ヘルプ「動画キャンペーンの作成」、Google広告ヘルプ「広告の対象地域を設定する」)

 

地域の指定は、店舗や施工エリアが決まっている事業では特に大切です。商圏の外にまで配信すると、問い合わせにつながらない人に予算を使うことになります。逆に、最初から年齢や興味、関心まで細かく絞り込みすぎると、配信できる量が少なくなります。まずは地域と大まかな年齢層程度から始め、配信の結果を見ながら調整していくのがおすすめです。

 

▶ キャンペーンの各設定の考え方は、こちらでも詳しく解説しています。 Google広告のキャンペーンとは?種類・選び方・組み立ての考え方を解説

STEP6 審査を待つ

キャンペーンと広告を保存すると、Googleの広告ポリシーに沿っているかの審査が自動で始まります。審査はほとんどの場合1営業日以内に終わり、承認されると配信が始まります。2営業日を過ぎても終わらない場合は、管理画面で広告のステータスを確認してください(出典:Google広告ポリシーヘルプ「広告の審査プロセスについて」)。

配信を始めたら確認すること。YouTube広告の効果を上げる4つのコツ

YouTube広告は、配信を始めた後の確認と調整で成果が変わります。配信を始めたら、まず数日のうちに次の点を確認してください。

 

  • 審査に通っているか:広告のステータスが「承認済み」になっているか

  • 予算が使われているか:表示回数と費用が増えているか

  • 動画がどこまで見られているか:視聴率や、動画のどこで離脱しているか

  • 成果が記録されているか:STEP4で設定したコンバージョンが記録されているか

 

YouTubeは多くの広告が流れる場所なので、目に留まるかどうかは、動画そのものの力に大きく左右されます。そのため、効果を上げるには配信先の設定とあわせて、動画を見直し続けることが欠かせません。ここからは、配信先の見直しと動画づくりについて、押さえておきたいコツを4つ紹介します。

配信する相手と場所を見直す

YouTube広告で配信先を決める方法は、大きく分けて「人」と「面」の2つです。人で決める方法は、年齢や性別、興味や関心、自社サイトを訪れた人など、見る人の属性で配信先を決めます。面で決める方法は、特定のキーワードやトピックに関連する動画、特定のチャンネルや動画など、広告が表示される場所で決めます。

 

成果が出ないときは、まずこの2つの設定を確認し、ターゲティングを最適化していきます。人の条件を何重にも重ねて絞り込みすぎていないか、逆に面の指定がなく関係の薄い動画にまで広く出ていないか。どちらかに偏っていると、届けたい人に届いていない可能性があります。

GoogleのABCDフレームワークで動画を作る

Googleは、効果的なYouTube動画広告の要素を「ABCD」の4つにまとめています。

 

  • Attention(注目を集める):最初の数秒で見る人の注意を引く

  • Branding(ブランディング):商品や会社の名前をしっかり伝える

  • Connection(つながり):見る人の気持ちに訴え、関係をつくる

  • Direction(行動を促す):問い合わせ・購入など、次の行動をはっきり示す

 

Googleによると、この4つの要素に沿った動画広告は、売上への短期的な貢献度が30%、ブランドへの長期的な貢献度が17%高まるというグローバル調査の結果があります(出典:Google「効果的な動画広告のための ABCD」(Google/Kantar、2021年4月))。動画を作るときのチェックリストとして使えます。

最初の5秒で伝えたいことを見せる

スキップ可能なインストリーム広告は、再生から5秒たつとスキップできるようになります。そのため、最初の5秒で「誰に向けた、何の広告か」が伝わらないと、そのままスキップされてしまいます。

 

前の項のABCDの「Attention(注目を集める)」のとおり、最初の数秒で見る人の注意を引けるかが鍵になります。会社のロゴや雰囲気のある映像からゆっくり始めるより、冒頭で見る人の悩みや、商品で得られる結果を見せ、その後に詳しい説明を続ける順番を意識してください。そのうえで、会社名や商品名は最初の5秒のうちに一度見せておくと、スキップされても知ってもらうことはできます。

視聴データを見て動画を直す

配信を始めたら、動画がどこまで見られているかを確認して、動画そのものを直していきます。Google広告の「動画再生時間の割合」の指標や、YouTubeアナリティクスの視聴者維持率のレポートを見ると、動画のどの時点で離脱が多いかが分かります。特定の場面で離脱が集中しているなら、その部分を削ったり順番を入れ替えたりした動画を作ってみてください。

 

直した動画は、元の動画と差し替えるのではなく、同じ広告グループに追加して並べて配信すると、同じ期間の中で比べられます。冒頭の数秒だけを変えた動画を何本か用意して比べると、どの見せ方が反応を得やすいのかが分かってきます。

 

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YouTube広告に関するよくある質問

最後に、YouTube広告を出す前に気になりやすい点にお答えします。手順のSTEP6で触れた審査に通らなかった場合の対処、配信先の見直しとも関わる「広告が逆効果になる」リスク、そして目的と予算の章で触れた「画像の広告から始める」場合の出し方の3つです。

Q. 審査で不承認になったらどうすればいい?

広告がGoogleの広告ポリシーに違反していると判断されると、不承認となり配信されません。不承認になった場合は、管理画面の広告のステータスから理由を確認し、該当する部分を直してから、もう一度審査をリクエストしてください。動画そのものを直せない場合は、ポリシーに沿った別の動画をアップロードして差し替えます。

 

判断に誤りがあると考えられる場合は、再審査を申し立てることもできます。その場合も、広告の内容とポリシーを照らし合わせ、違反がないことを確かめてから申請しましょう(出典:Google広告ポリシーヘルプ「不承認となった広告を修正する、またはポリシーに関する決定に対して再審査を請求する」、Google広告ポリシーヘルプ「動画広告の要件」)。

Q. YouTube広告が逆効果になることはある?

あります。インストリーム広告やバンパー広告は、見たい動画の前や途中に流れるため、興味のない人には「邪魔な広告」と受け取られることがあります。同じ広告が何度も流れたり、内容が見る人とかけ離れていたりすると、会社や商品の印象を悪くしてしまうおそれがあります。

 

配信する相手と場所を見直して、興味を持ってくれそうな人に届けることと、見る人にとって不快にならない内容にすることを心がけてください。

Q. 動画がなくてもYouTubeに広告を出せる?

出せます。問い合わせや購入を目的にするときに使うデマンドジェネレーションのキャンペーンでは、動画だけでなく画像の広告も作れます。キャンペーンの配信先には、YouTubeのホームフィードやショート、「次のおすすめ」に加え、DiscoverやGmailなども含まれます(出典:Google広告ヘルプ「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて」、Google広告ヘルプ「デマンド ジェネレーション キャンペーンの画像アセットの仕様と広告フォーマットのガイドラインについて」)。動画を作る費用や手間をかけられない場合は、まず画像の広告で反応を確かめ、手応えがあってから動画に取り組むという順番もあります。

 

▶ 画像の広告を作る手順と、用意する画像のサイズは、こちらで詳しく解説しています。 【画像だけ】でYouTubeに広告を出す方法!動画なしで始める設定手順と画像サイズを徹底解説

 

▶ YouTube広告以外も含めて、自社に合う集客方法の選び方は、こちらで3タイプに整理して解説しています。 web集客の方法を3タイプで整理。自社に合う集客方法が今すぐ分かる

まとめ。目的に合うキャンペーンを選んで、計測してから出そう

YouTube広告の出し方で押さえておきたいポイントは、次の3つです。

 

  • 目的でキャンペーンを決める:認知・視聴なら「動画」、問い合わせ・購入なら「デマンドジェネレーション」

  • 計測を設定してから出す:チャンネル連携とコンバージョン計測を済ませてから配信を始める

  • 予算と目的が合わなければ、別の手から始める:限られた予算で問い合わせを狙うなら、検索広告や画像の広告から始める

 

どれも、配信を始める前に決めておけることです。それでも自社の場合にどれが当てはまるのか判断がつかないときは、第三者の目で一度確かめてみるのも一つの方法です。

 

私たちスリーカウントは、これまで静岡県を中心に700社以上の集客・採用支援に携わり、国内上位3%に与えられるGoogle Premier Partnerに2024年・2025年と認定されるなど、Google広告の運用で媒体公式からも一定の評価をいただいてきました。YouTube広告を出すべきかどうか、どのキャンペーンで出すか、いまの予算で何から始めるかといった判断から、30分無料コンサルティングでご相談いただけます。広告運用でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社 代表取締役鈴木悠資

2007年、静岡大学在学中に大学のメンバーとスリーカウント株式会社を創業。2011年にインターネット広告運用を本格化して以来、約15年にわたりWebマーケティングを活用した「集客」と「求人」の課題解決に取り組む。
現在は浜松・静岡・東京の3拠点・20期目のWebマーケティング会社の代表を務める。

専門は、インターネット広告・SEO・SNS・サイト改善などを“バラバラの施策”で終わらせず、お客様と見込み客の間の「コミュニケーション」を設計するコミュニケーションマーケティング。自社の支援だけでなく、静岡県内の広告代理店やWebマーケティング会社に向けた技術教育も継続して行っている。

広告領域では Google Premier Partner、Yahoo!広告 正規代理店、Facebook マーケティングパートナー、採用領域では Indeed 認定シルバーパートナー、求人ボックス ダブルスターパートナーの認定を受け、運用データに基づく戦略設計とWebサイト改善を強みとする。

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