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静岡のAIO対策、月額費用を払う前に知っておきたいことと、やるべきこと

「AIO対策をしないと、AI検索に出なくなりますよ」。そう言われて提案書を前に迷っている。同業の集まりで「うちはもう始めた」と聞いて、内心あせっている。あるいは自分で調べはじめたものの、何が本当なのか分からなくなっている。静岡でも、そういう場面が出てきているのではないでしょうか。

 

厄介なのは、判断する材料が手元にないことです。AI検索が伸びているのは事実ですが、自社の集客がどれだけ影響を受けているのかを、数字で確かめたことがある方はそう多くありません。分からないまま「やらないと危ない」と言われると、断る理由のほうも見つからなくなります。

この記事では、AIO対策を売っていない立場から、契約する前に確認すべきことを全部お伝えします。記事の後半には、それでも依頼を検討する場合に契約前に必ず聞いておきたい7つの質問もまとめました。読み終えたときには、提案を受け入れるか断るかを、自社の数字をもとに判断できる状態になっているはずです。

この記事は本気の改善を目指す方向けです

この記事は「売り込みに流されず、自社に必要なものを自分で選びたい」「AI検索の変化に、費用をかけすぎずに対応したい」と本気で考えている方に向けて書いています。 一般論ではなく、私たちが自社のデータで確認している数字と、発注前に使える判断基準をそのまま公開しているため、やや長文ですが、最後まで読むことで自社の状況に当てはめて判断できる視点が得られると約束します。
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この記事を書いているスリーカウントについて

改めて、私たちスリーカウント株式会社について少しだけお話しさせてください。私たちは、WEBマーケティングを専門とし、静岡県を中心に全国で700社以上の集客・採用支援に携わってきました。

 

本社は浜松市にあり、静岡市にも支店を構えています。リスティング広告の取扱高は静岡県で1位、GoogleのPremier Partner(国内上位3%)にも2年連続で認定いただきました。広告運用だけでなく、ホームページ制作、SEO対策、コンテンツ制作まで一貫して手がけています。

 

自社でもコラムを継続的に書き、検索からの集客とAI検索の影響を、支援する側としてだけでなく当事者として見てきました。地方の中小企業が、限られた予算をどこに置けば伸びるのか。そこにずっと向き合ってきた会社です。

 

本記事では、そうした現場での経験をもとに、「AIO対策にお金をかけるべきか、かけるとしたらどこに置くべきか」という視点でお伝えしていきます。まずは、いま静岡で何が起きているのかから見ていきましょう。

静岡でも「AIO対策しませんか」の営業が急に増えています

ここ1年ほどで、「AIO対策」「LLMO対策」を掲げるサービスが一気に増えました。静岡県内の企業を対象にした提案も出回っています。私たちのところにも、AI検索への対応についてのご相談が目に見えて増えています。

 

似た経験をされている方は、おそらく少なくないと思います。まずは、いま何が起きているのかを整理させてください。

「AI検索に出なくなりますよ」と言われて不安になっていませんか

営業の切り口は、だいたい次のようなパターンです。

 

  • 「これからはGoogleではなくAIが答えを出す時代です。今のままでは御社は表示されなくなります」

  • 「SEOはもう古い。これからはAIO対策やLLMO対策が必要です」

  • 「今なら間に合いますが、来年には差がついています」

 

言われた側からすると、反論する材料がありません。競合がAIにどう扱われているのかも、自社が今どう見えているのかも、確かめる手段を持っていないからです。だから、とりあえず契約しておいたほうが安全な気がしてくるわけです。

 

正直な話、この構図はSEOが登場したときとまったく同じです。新しい言葉が出てくると、その言葉を売る会社が一斉に現れます。そして最初に不安を感じるのは、判断材料を持っていない発注側です。

調べても出てくるのは、売っている側の情報ばかり

私たちが「AIO対策 静岡」で実際に検索して、上位に出てくる記事を一通り見てみたのですが、出てくるのは「静岡でAIO対策に強い会社ランキング」か、対策サービスそのものの紹介ページでした。つまり、どれも売っている側が書いたものです。

売る側が書いた記事に「そもそも必要ないかもしれません」と書いてあるはずがありません。だから読者は「どこに頼むか」の情報しか手に入らず、「そもそも自社に必要なのか」を判断する材料が、どこにも落ちていない状態になっています。

 

私たちはWebマーケティングを専門にしている会社ですが、この記事ではAIO対策を売るつもりがありません。だからこそ、判断材料のほうを書きます。

結論として、静岡の中小企業に月10万円のAIO対策プランは基本的にいりません

先に結論をお伝えします。今出回っているAIO対策の月額プランに、静岡で事業をされている中小企業が毎月10万円を払い続けるのは、率直に言って割に合わない。これが私たちの結論です。

もちろん例外はありますし、それは後半でお伝えします。ただ多くの会社は、月10万円を払う前にやるべきことが残っているというのが実感です。なぜそう言えるのか、順番に説明します。

AIO対策の費用相場は月額10万円から50万円

実際にどのくらいの金額で売られているのかを見ておきましょう。私たちが確認できた範囲では、AIO対策・LLMO対策のコンサルティングは月額10万円から50万円あたりが中心の価格帯です。サイトの実装まで含むプランになると、月額30万円から100万円という提示もあります。単発の診断だけでも10万円から30万円ほどかかります。

さらに、最低契約期間を設けているところもあります。半年契約であれば、月10万円のプランでも総額60万円です。

この金額を見て「そんなに高いのか」と思われたでしょうか。ここで一度立ち止まっていただきたいのは、その金額に見合う中身が入っているのかという点です。

やることは、これまでのSEOとほとんど同じだからです

そもそもAIO対策とは、AIの回答に自社の情報を正しく引用してもらうための取り組み全般を指します。では具体的に何をするのか。提案される施策の中身を並べてみると、だいたい次のようなものです。

 

  • 構造化データマークアップの実装

  • FAQコンテンツの追加

  • 独自データ・一次情報を使った記事の制作

  • 会社情報や実績の整理

 

実際のところ、これらはすべて、以前からSEOで言われてきたこととほぼ同じです。目新しい裏技が入っているわけではありません。

理由はシンプルで、AIが情報を拾ってくる先が、結局はこれまでと同じWebページだからです。AIに正しく理解してもらうためにやることと、検索エンジンに正しく理解してもらうためにやってきたことが、ほとんど重なっています。

これは私たちの意見というだけでなく、Google自身がそう説明しています。生成AI向けの最適化についての公式ガイドでは、生成AIの機能は検索のランキングの仕組みがもとになっているので、これまでのSEOの考え方がそのまま通用すること、そしてGoogle検索に出るためにAI向けの新しいファイルやマークアップを新たに作る必要はないことが明記されています。llms.txtのような新しいファイルについても、置いたところでGoogle検索での評価は変わらないという扱いです(出典:Google検索セントラル「Guide to Optimizing for Generative AI Features on Google Search」・英語のドキュメント)。

だから私たちは、AI検索への対応をこれまでのSEOの延長線上にあるものと捉えています。まったく別の専門領域が新しく生まれた、という捉え方はしていません。

「AI検索でちゃんと上位に出します」と言われたら

AIO対策の売り文句として「ちゃんと上位に出します」という言い方をよく聞きます。ここは慎重に考えたほうがいいところです。

 

Google検索であれば、順位という共通のものさしがあります。1位なのか10位なのかを、誰でも同じように確認できます。ところがAIの回答は、同じことを質問しても、聞く人によって、タイミングによって、返ってくる答えが変わります。そもそも順位という考え方が当てはまりにくいのです。

 

AIの仕組みを断定的に語るつもりはありませんが、同じ質問をしても、そのときどきで挙がってくる会社が変わることがあります。

 

そうなると「上位に出す」が何をもって達成されたことになるのかが、はっきりしません。成果の定義が曖昧なまま、月額だけが確実に発生する。ここに違和感を持っておくのは、発注する側として健全だと思います。

私たちがAIO対策の月額プランを出していない理由

ここまで読んで「では御社はAIO対策をやっているのですか」と思われたかもしれません。答えははっきりしていて、私たちはAIO対策という名前の月額プランを出していません

出していない理由はひとつで、同じ金額をお預かりするなら、SEOをはじめとした土台をしっかり作るほうが、本質的に成果につながると考えているからです。

ここで言う土台とは、狙うキーワードを決めて記事を積むこと、サイトの中身と構造を検索エンジンが読める形に整えること、ページの表示速度やスマホでの見え方を直すこと、そして会社の情報を正しく整理することです。地味な作業の積み重ねですが、ここが強くなると検索からの流入が積み上がり、結果としてAIにも拾われやすくなります。同じ10万円をお預かりするなら、半年後に会社に残るものが違ってきます。順番として、こちらが先です。

 

儲からないから出さないわけではありません。むしろこの領域は毎月の作業量が少なくても成立するので、売り手にとっては都合のいい商品です。ただ、中身に見合わないものをお預かりして、半年後に「で、何が変わったんですか」と聞かれる状態になれば、失うのは信頼です。私たちは静岡で20期目を迎える会社なので、そこは選べません。

前提として、AI検索でいま何が起きているのか

判断するには、事実のほうも押さえておく必要があります。ここは長く書いても仕方がないので、必要なところだけ短くまとめます。

不安をあおるための数字ではなく、自社の状況を測るためのものさしとして読んでみてください。

入口は2つ。Googleの中のAIと、AIに直接聞く人

AI検索と言われているものは、大きく2つに分けて考えると整理しやすくなります。

ひとつはGoogleの中に入ってきたAIです。検索結果の一番上に「AIによる概要」が表示されるようになり、さらにAIモードも搭載されました。ユーザーはWebサイトを開かなくても、その場で答えを得られるようになっています。

もうひとつはそもそもGoogleを開かず、ChatGPTやGeminiに直接たずねる人たちです。日常的にAIを使っているうちに「検索するよりAIに聞いたほうが早い」と感じる人が増えました。少し前に「Googleではなく、InstagramやTikTokで検索する」という動きがありましたが、あの延長線上にあると捉えると分かりやすいと思います。

つまり、検索の入口そのものが増えたということです。

ゼロクリックはどこまで進んだのか

AIが検索結果の中で答えを出してしまい、ユーザーがサイトに来る前に用事が済んでしまう。これがゼロクリックと呼ばれている現象です。数字を見てみます。

 

  • 生成AIの回答だけで検索を終えた人が23.9%。ほぼ4人に1人という水準です(出典:博報堂DY ONE「AI検索白書2026」・2025年11月実施)

  • AIによる概要が表示される検索では、検索1位のクリック率が日本市場で37.8%低下しました。予測値2.9%に対して実測1.8%という結果です(出典:Ahrefs調査・情報収集型キーワード30万件を対象に2023年12月と2025年12月を比較)

  • 生成AIを使っている人のうち64%が、要約だけで満足してリンクを開かないことがあると答えています(出典:NTTドコモ モバイル社会研究所「2025年 情報機器に関する予備調査」・2025年11月・生成AI利用者544名)

 

 

私たち自身のサイトでも、検索からの流入は実感として2割から3割ほど減りました。変化としては、たしかに起きていることです。

 

ただ、ここで一気に不安になる必要はありません。減り方には偏りがあるからです。

静岡の地域ビジネスへの影響は、まだ大きくありません

影響を強く受けているのは、「◯◯とは」「◯◯のやり方」といった、知識を得るための検索です。答えが一つに定まるので、AIが要約で答えきってしまいます。この記事のようなコラム記事は、まさに影響を受ける側です。

一方で、「浜松 外構工事」「静岡市 歯科」「浜松 美容室」のように、地域名とサービス名を組み合わせた検索は、まだ影響が小さいままです。依頼する会社を探している人は、AIの要約を読んで終わりにはできません。会社の実績を見て、料金を確かめて、最終的には問い合わせをする必要があるからです。

ここが重要なところで、静岡で地域密着型のビジネスをしている会社ほど、いま慌てて月額を払う必然性は薄いということになります。売り込みを受けているのは全業種ですが、影響の受け方は同じではありません。

もちろん、この影響が今後じわじわ広がっていく可能性はあります。だからこそ、次にお伝えする「お金をかけずにやれること」から着手しておくのが現実的です。

AIO、LLMO、GEO、AEO。言葉は違っても中身はほぼ同じです

提案を受けていると、いろいろな略語が出てくると思います。混乱の原因になるので、ここで整理しておきます。

 

用語 意味するところ
AIO AI Optimization。AIに正しく理解され、選ばれるようにすること
LLMO Large Language Model Optimization。ChatGPTなどの大規模言語モデル向けの最適化
GEO Generative Engine Optimization。生成AIの回答に引用されるための取り組み
AEO Answer Engine Optimization。質問に対する答えとして拾われるための取り組み

 

 

細かい定義の違いはありますが、実務としてやることは、ほとんど重なります。会社によって呼び方が違うだけ、と考えて差し支えありません。

 

新しい略語が出てくるたびに「これは新しい対策が必要だ」と思わされてしまいますが、言葉が増えたことと、やるべきことが増えたことは別の話です。

ゼロクリックでアクセスが減っても、悲観する話ではありません

影響の受け方に差があるとはいえ、アクセスそのものが減っているのは事実です。実際、私たちのサイトでも検索からの流入は落ちました。

 

ただ、減ったこと自体を悪い話だとは捉えていません。むしろ、会社によってはプラスに働いているという実感があります。理由を2つお伝えします。

抜けていくのは「知りたいだけ」の人です

ゼロクリックで減っているのは、情報を知りたいだけで、依頼するつもりのなかった人たちです。「外構工事 相場」と調べて相場観だけ持ち帰る人が、AIの要約で満足して帰っていく。これがいま起きていることです。

その人たちは、もともと問い合わせをしませんでした。アクセス数は減ったのに、問い合わせの数は変わっていない! 私たち自身がまさにそうで、この1年で検索からのアクセスはかなり減りましたが、実際に商談につながるようなお問い合わせの数は減っていません

そして母数が減って問い合わせが変わらないので、サイト全体の転換率はむしろ上がります。私たちのGA4でも、転換率は前年より上がりました。アクセス数だけを見て落ち込むと、この変化を見落とします。

生成AI経由の流入は、問い合わせにつながりやすい

もうひとつ、AI経由で来る人の質があります。

 

AIに「静岡で外構工事を頼むならどこがいいか」と相談して、そこで名前が挙がった会社のサイトに来る。この人は、すでに検討がかなり進んだ状態でサイトに来ています。自分で検索して10社を比較している途中の人より、温度が高い状態です。

 

私たちのGA4でも、AI経由の流入は前年ゼロから発生しはじめたところですが、そこからの転換率は、通常の検索経由の4倍を超えていました。まだ数が少ないので断定はできませんが、中身が濃いというのはこういうことだと思います。

 

コンバージョン率を重視している会社ほど、この流入を気にし始めているのではないでしょうか。

ただし「AIに他社ばかり薦められる」状態は放置しない

ここまでは前向きな話ですが、放置していい理由にはなりません。

 

問題になるのは、AIに聞いたときに、同業他社ばかりが名前を挙げられる状態です。抜けていくのが冷やかしの人だけならいいのですが、本気で探している人が、AIの回答経由で競合に流れているとしたら話が変わります。

だから「何もしなくていい」ではありません。月額を払わずにやれることがあると私たちは考えています。ここから具体的にお伝えします。

まず無料でできること。自社のAI流入をGA4で見る

提案を受けて迷っているなら、契約するかどうかを決める前にやってほしいことがあります。自社の現在地を数字で見ることです。

これはGoogleアナリティクス(GA4)があれば、その場で確認できます。費用はかかりません。

参照元を確認する3ステップ

やることは3つだけです。

 

  • STEP1:GA4の「集客」から「トラフィック獲得」レポートを開く

  • STEP2:ディメンションを「セッションの参照元」に切り替える

  • STEP3:一覧に chatgpt.com などのAIサービスがあるか確認する

 

一覧に chatgpt.com が並んでいれば、それがChatGPT経由で来ている人です。まずは自社にAI経由の訪問がどれくらいあるのかを、一度自分の目で見てみてください。

なお2026年5月から、GA4のチャネルに「AI Assistants」が標準で追加されました。ChatGPTやGemini、Copilotなどからの流入がここにまとまるので、チャネル別のレポートを見れば一目で分かります。ただし追加より前の期間には遡って適用されないため、過去の分は先ほどの参照元で確認してください(出典:アナリティクス ヘルプ「デフォルトのチャネル グループ」)。

 

数字を見ないまま提案を受けると、相手の言う「御社は表示されていません」を検証できません。逆に数字を持っていれば、話の受け止め方が変わります。

私たちの自社データにも chatgpt.com が並んでいます

参考までに、私たち自身のサイトでも参照元の一覧に chatgpt.com が入ってきています。数としてはまだ大きくありませんが、AI経由の訪問はすでに発生しているというのは事実です。

 

同時に、先ほどお伝えしたとおり検索からの流入のほうは減っています。増えている入口と減っている入口が、同時に動いている状態です。

数字を見てから、外注するかを決める

ここまでやると、判断がしやすくなります。

 

AI経由の流入がほとんどゼロで、問い合わせも従来どおり来ているのであれば、月10万円を払う根拠はかなり弱いということになります。逆に、AI経由の流入がすでに一定量あって、そこからの問い合わせも発生しているなら、力を入れる価値が出てきます。

 

提案を受けてから決めるのではなく、自社の数字を見てから決める。順番を入れ替えるだけで、判断の質が変わります。

お金をかけずに効く2本柱。E-E-A-Tと構造化データ

数字を見た結果、いま月額を払う必要はないと判断したとして、では何もしなくていいのか。ここを曖昧にすると「やらなくていい」で終わってしまうので、具体的にお伝えします。

 

大前提は、前の章でお伝えした土台づくりです。狙うキーワードを決めて、それに応える記事を積み、サイトの中を整理する。そのうえで、AI検索を意識して足すなら次の2つです。どちらも月額のコンサルティング契約がなくても着手できます

経験を足す。AIに引用されるのは焼き直しではない記事

ひとつめがE-E-A-Tです。Googleがいま非常に重視している4つの観点で、それぞれ経験・専門性・権威性・信頼性を指しています。

 

観点 見られていること
経験(Experience) 実際に体験したことか
専門性(Expertise) その分野に詳しいか
権威性(Authoritativeness) 第三者に認められているか
信頼性(Trustworthiness) 信頼できる情報か

 

 

Googleはこの4つのうち信頼性を最も重要な要素だとしています。そのうえで、中小企業がいちばん手をつけやすいのが経験です。自社がやってきたこと、現場で見てきたこと、自社で取った数字。これらは、他のどこにも載っていません。

 

AIが要約で答えられるのは、すでにネット上にある情報の平均値です。逆に言えば、どこかの焼き直しではない一次情報こそ、AIが引用する理由になります。他社の記事を参考にまとめただけの記事は、AIにとって引用する必然性がありません。

あわせて、記事を誰が書いたのかを明示してください。書き手の名前、経歴、保有している資格や認定。「この会社はこの分野の専門家だ」と分かる状態にしておくことが、そのまま評価につながります。

構造化データマークアップは「AIが読みやすいHTMLにする」こと

もうひとつが構造化データマークアップです。名前が難しいので身構えてしまいますが、やっていることは単純です。

 

ひとことで言えば、サイトの情報を、AIや検索エンジンが意味を正確に理解できる形でHTMLに書いておくことです。

 

人間が見れば「これは会社の住所だな」「これは営業時間だな」と一目で分かります。ところがAIから見ると、何も指定されていないページはただの文字の並びです。どこが社名で、どこが価格なのかを正確に判別しにくい。そこに「これは社名です」「これは住所です」という目印を埋め込んでおくのが、構造化データの役割です。

 

目印がついていれば、AIが情報を正確に拾えるようになります。引用してもらう、おすすめしてもらうための前提が揃う、ということです。

静岡の地域ビジネスは、まず会社情報とパンくずから

構造化データにはいくつか型がありますが、全部やる必要はありません。中小企業で特に効くのは次の6つです。

 

何を伝えるか
会社情報(LocalBusiness) 社名・住所・電話番号・営業時間・地図
パンくず(BreadcrumbList) そのページがサイトのどこにあるか
記事(Article) 記事のタイトル・著者・公開日と更新日
よくある質問(FAQ) 質問と答えのセット。※Google検索での専用表示は2026年5月に終了しましたが、質問と答えの対応をAIに正確に伝える意味は残ります
レビュー(Review) お客様の評価。※自社サイトに自社の評価を載せてもGoogleの星評価の対象にはなりません
料金(Offer) サービスの料金・プランを明示する

 

このうち本命は、最初の3つ(会社情報・パンくず・記事)です。料金を公開しているサービス業なら、料金の型もあわせて入れておくと、AIが金額を正確に拾えるようになります。特に静岡で地域ビジネスをされている会社は、まず会社情報とパンくずから着手してください。地域名とサービス名で探している人に対して、会社の所在地と営業時間が正確に伝わることが、そのまま強みになるからです。

あわせて確認したいのがGoogleビジネスプロフィールです。サイト側の会社情報と、Googleマップに登録している社名・住所・営業時間・カテゴリが食い違っていると、AIも検索エンジンも判断に迷います。地域名で探される会社ほど、ここを揃えておく効果が大きい部分です。

 

▶ Googleマップ側の整え方は、こちらで詳しく解説しています。 Googleビジネスプロフィールとは?マップの情報を更新して集客するノウハウを徹底解説!

もうひとつ、記事に最終更新日を画面上に表示しておくことをおすすめします。情報がいつのものか分かると、AIにも人にも信頼されやすくなります。

AIに読みに来てもらえる状態か。robots.txtも確認しておく

もうひとつ、無料で確認できて見落とされがちなのがrobots.txtです。

 

AIサービスは、それぞれ専用のロボット(クローラと呼ばれます)でサイトを見に来ます。たとえばOpenAIは、学習用のクローラとChatGPTの検索用クローラを別々に用意しています。検索用のほうを拒否していると、ChatGPTの検索回答に自社が表示されなくなります(リンクとして出ることはあります)。OpenAIも、検索結果に出したいのであれば検索用クローラを許可するよう案内しています(出典:OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」・英語のドキュメント)。

 

意図して拒否しているなら問題ありませんが、セキュリティ設定やサーバー側の制限で、知らないうちにブロックしてしまっているケースがあります。「AIに他社ばかり薦められる」と感じている会社は、対策を買う前にここを一度見てもらってください。これも制作会社かサーバー管理者に聞けば確認できます。

制作会社への確認リスト

構造化データは、多くの場合自社で書き換えるものではなく、制作会社に依頼する領域です。ただ丸投げにすると何も進まないので、確認すべきことだけ押さえておいてください。

 

  • 会社情報(社名・住所・電話・営業時間・地図)が機械可読な形で入っているか

  • 各記事にパンくずが設定されているか

  • 記事に著者・公開日・更新日が構造化されているか

  • よくある質問のページに構造化データを入れているか(検索結果での専用表示は終了していますが、AIに読ませる意味はあります)

  • 設定したあと、Googleの「リッチリザルトテスト」で正しく読めているか確認したか

 

 

制作会社への依頼は「構造化データマークアップ、入っていますか?」の一言から始めれば十分です。この質問に具体的に答えられる会社であれば、まず問題ありません。

 

もし答えが要領を得なかったり、そもそも今は連絡が取りづらかったりする場合もあると思います。サイトを作ってから何年も経っていれば、担当者が変わっていることも普通にあります。その場合は、入っているかどうかだけでも私たちのほうで確認できますので、記事の最後にある無料相談から声をかけてください。

 

▶ サイトそのものを見直すべきか迷っている方は、こちらで判断の仕方を解説しています。 ホームページリニューアルの方法。全部作り直す前に、成果で見極める進め方

 

ここまでの内容は、社内で共有できる資料にもまとめてあります。AI検索の仕組みから対応策までを図解しているので、上司や役員に説明する場面で使いやすいはずです。

 

▶ AI検索時代の集客について、図解つきでまとめました。 【AIO対策 入門】AI検索時代の集客 はじめての一冊

それでも毎月お金をかけるなら、静岡の中小企業は予算をどこに置くべきか

ここまでは「月額を払わずにやれること」の話でした。とはいえ、集客のために毎月いくらか使う前提の会社も多いと思います。

その場合、同じ金額をどこに置くのが得なのかは、実務では一番大事な論点になります。

同じ月10万円を、リスティング広告に置いたらどうなるか

先にお伝えしておくと、私たちはリスティング広告の運用を提供している会社です。その立場で言うことなので、そのつもりで読んでください。

 

静岡のような地方都市では、同じキーワードでも入札してくる会社の数が東京とは違います。競合が少ないぶん、クリック単価も高騰しにくい傾向があります。

その結果、月3万円ほどの予算からでも問い合わせが取れる商材が実際にあります。月10万円を丸ごと投下しなくても、まず小さく始めて、反応を見ながら広げていける。使った金額と、来た問い合わせの数が、その月のうちに数字で見えるというのも大きい違いです。

一方でAIO対策の月額プランは、先にお伝えしたとおり成果の定義そのものが定まりにくい領域です。同じ10万円で、片方は今月の問い合わせ件数が分かり、もう片方は半年後にも判断がつかない。毎月同じ金額を置くなら、地方の中小企業はリスティングのほうが得だというのが率直な見方です。

 

▶ 広告以外も含めた全体像から考えたい方は、こちらで整理しています。 web集客の方法を3タイプで整理。自社に合う集客方法が今すぐ分かる

広告に全部を寄せるのも危ない。土台が先という順番

とはいえ「では全部広告に回せばいい」という話でもありません。ここは順番の問題です。

 

検索からの流入がほとんどなく、アクセスのすべてを広告でまかなっているサイトは、広告側で何かトラブルがあった瞬間に、アクセスの大半が消えます。設定のミス、アカウントの停止、予算の一時停止。どれも起こりうることです。

一方、検索から安定して人が来ている状態であれば、広告に多少のトラブルがあっても全体への影響は限定されます。検索からの流入があるから、広告というアクセルを安心して踏めるという関係です。

 

正直なところ、広告は出し続けるかぎりお金がかかり続けるので、本音を言えばずっと頼りきりにはなってほしくない施策です。だから順番としては、まずSEOと、その延長にあるE-E-A-Tや構造化データ。そのうえで広告。この順番を飛ばして「AIO対策から」に行くのは、私たちの感覚では逆です。

例外として、AIO対策にお金をかける価値がある会社もあります

ここまで否定的に書いてきましたが、全ての会社に不要だと言うつもりはありません。かける価値がある会社も、たしかにあります。

 

  • 全国を商圏にしていて、地域名で守られていない会社。競合が全国に数百社いるような業種では、AIにどう扱われるかが売上に直結します

  • もともと検索からの流入が多く、次の一手を探している会社。SEOで十分にアクセスがあり、コンテンツも積み上がっているなら、次の投資先として合理的です

  • 比較検討が長く、情報収集の段階でAIが使われやすい業種。BtoBの高額商材などが当てはまります

  • 広告予算の規模がもともと大きい会社。動かしている金額が違えば、判断の基準も変わります

 

要するに、規模が大きく、全国で戦っていて、検索からの集客が既にできている会社であれば、かける意味があります。なお私たちはAIO対策という名前の月額プランこそ出していませんが、こうした条件に当てはまる会社のご相談であれば、SEOやコンテンツの支援の中で対応しています。逆に言えば、静岡で地域のお客様を相手にしていて、まだSEOの土台が整っていない会社であれば、優先順位はかなり後ろになります。

AIO対策の会社に依頼するなら、契約前に確認したい7つのこと

それでも提案を前向きに検討したい、あるいは既に契約を検討している段階、ということもあると思います。その場合は業者の言うとおりに進めるのではなく、こちらから質問してください。ここから挙げるのは、提案元の会社のいいなりにならないための質問リストです。

 

確認すべきことは7つです。

 

  • 何をやるのかを、具体的に説明できるか。「これまでのSEOと何が違うのですか」と聞いてみてください。ここで具体的な作業内容が出てこない場合は要注意です

  • 何をもって成果とするのか。順位を保証するような言い方をしていないか。AIの回答は変動するものなので、断定的な保証ができる性質のものではありません

  • 最低契約期間を設ける根拠を説明できるか。半年必要だと言うなら、その半年で何をどこまでやるのかを月単位で出してもらってください

  • その会社は、自社のサイトで実践しているか。提案元のサイトに構造化データが入っているかどうかは、Googleのリッチリザルトテストで誰でも確認できます。契約前に一度見てみてください

  • Googleが「必要ない」と言っている施策が、提案の中心になっていないか。たとえばllms.txtの設置は、Google検索の評価には影響しないと公式に説明されています。これが主な施策として並んでいたら、中身を詳しく聞いてください

  • 同じ業種・同じ規模の支援実績を、具体的に出せるか。「大手企業の実績」ではなく、自社と近い規模の会社で何がどう変わったのかを聞いてください

  • 月額の内訳を、作業単位で説明できるか。毎月どの作業に何時間かけるのか、レポートで何を報告するのか。ここが出てこない月額は、中身を確かめようがありません

 

この7つに具体的に答えられる会社であれば、信頼できると思います。答えが曖昧なまま契約が進むようなら、その時点で一度引くのが正解です。

よくある質問

最後に、この記事の内容についてよく聞かれることをまとめておきます。

Q. AIO対策をやらないと、検索から消えてしまいますか?

いいえ、消えません。AI検索が伸びているのは事実ですが、検索結果そのものがなくなったわけではありません。むしろ、地域名とサービス名で探されるビジネスは、まだ従来の検索が主戦場です。やらないと消えるという言い方をされたら、その根拠を数字で示してもらってください。

Q. 静岡の地域密着の会社でも、今すぐ対策が必要ですか?

急ぐ必要はありません。ただしお金をかけない対策は今すぐ始めてください。GA4で自社のAI流入を確認する、会社情報の構造化データが入っているか制作会社に聞く、記事に自社の経験を1つ足す。これらは費用がかかりません。

Q. 構造化データは自社でできますか? 制作会社に頼むべきですか?

HTMLを触れる担当者が社内にいれば自社でも可能ですが、多くの場合は制作会社に依頼したほうが早いです。既存のサイトを作った会社にそのまま聞いてください。追加の月額契約が必要な作業ではありません。

Q. ChatGPTに自社の名前を聞いても出てこないのですが、問題ですか?

すぐに問題だとは限りません。AIの回答は質問の仕方やタイミングで変わりますし、一度出てこなかったことをもって「対策が必要だ」と結論づけるのは早いです。まずはGA4でAI経由の流入がどれくらいあるかを確認してください。

Q. AIO対策の費用相場はいくらですか?

コンサルティングで月額10万円から50万円、サイトの実装まで含むと月額30万円から100万円あたりが中心です。単発の診断でも10万円から30万円ほどかかります。ただし記事の中でお伝えしたとおり、静岡で地域のお客様を相手にしている会社であれば、この金額を払う優先度は高くありません

Q. SEOとAIO対策、どちらを先にやるべきですか?

SEOが先です。理由は記事の中でお伝えしたとおりで、AIが情報を拾ってくる先は結局これまでと同じWebページだからです。検索から人が来る状態を作らないままAIO対策だけを進めても、拾ってもらう中身がありません

まとめ

AIO対策という言葉が指しているものは、たしかに大きな変化です。ただ、いま静岡の中小企業がやるべきことは、そんなに複雑ではありません。

 

  • 見る:GA4の参照元を開いて、自社にAI経由の流入がどれくらいあるかを確認する

  • 足す:記事に、自社の経験や実際の数字を1つ足す

  • 整える:制作会社に「構造化データ、入っていますか」と聞いてみる

 

この3つは、いずれも月額の契約なしで今日から始められます。まずここまでやってから、AIO対策を外注するかどうかを判断しても遅くありません

 

新しい言葉が出てくるたびに不安をあおられる状況が続きますが、判断の主導権は、いつでも発注する側にあります。数字を持ち、順番を知っていれば、慌てて契約する必要はなくなります。

この記事でお伝えした確認項目は、私たちのほうで無料で診断することもできます。今のサイトに構造化データが入っているか、AIからの流入がどれくらいあるか、土台がどういう状態か。そうした現在地の確認だけでも30分の無料コンサルティングでお受けしています。売り込みの場ではありませんので、提案を受けて迷っている段階でも、あるいは何から手をつけるか決めかねている段階でも、お気軽にご相談ください。

この記事に「共感できた」と感じた方は
私たちと自社の課題について話してみませんか?

この記事はわたしが書きました

スリーカウント株式会社 代表取締役鈴木悠資

2007年、静岡大学在学中に大学のメンバーとスリーカウント株式会社を創業。2011年にインターネット広告運用を本格化して以来、約15年にわたりWebマーケティングを活用した「集客」と「求人」の課題解決に取り組む。
現在は浜松・静岡・東京の3拠点・20期目のWebマーケティング会社の代表を務める。

専門は、インターネット広告・SEO・SNS・サイト改善などを“バラバラの施策”で終わらせず、お客様と見込み客の間の「コミュニケーション」を設計するコミュニケーションマーケティング。自社の支援だけでなく、静岡県内の広告代理店やWebマーケティング会社に向けた技術教育も継続して行っている。

広告領域では Google Premier Partner、Yahoo!広告 正規代理店、Facebook マーケティングパートナー、採用領域では Indeed 認定ブロンズパートナー、求人ボックス ダブルスターパートナーの認定を受け、運用データに基づく戦略設計とWebサイト改善を強みとする。

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